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仏教vs…!? |エッセイ


私は特に宗教を信仰していない。

正月には初詣に行くし、
清水寺に行けばお守りを買う。
クリスマスにはイエスキリストの誕生日を祝うし
聖バレンタインデーには世の中に便乗して
美味しいチョコを嗜んだりする。
お盆には墓参りに行くし、同性婚には賛成だ。

無宗教国家、日本。
無宗教、おしみである。

そんな私も
中高は仏教教育の学校に通っており、
毎朝、礼拝をして、毎年花祭りを祝っていた。

6年間、宗教の授業を受けており、期末テストでは常に高得点だった。
(宗教の授業というのは、仏教だけでなく、
キリスト教やイスラム教などについても学んだりする。歴史みたいなもん。)

1年に1回築地本願寺に行ったり、その他にも色々なイベントがあった。



今日は、中学時代の友人と駅前で待ち合わせていた。
共に仏教に触れて育った仲間である。

ちょうど落ち合うと、勧誘活動をしている
おばさん2人組が近づいてきて
「お姉さんたち、この辺に住んでいるの?」
と話かけられた。

歩いていれば
立ち止まることなくペコリとして通り過ぎているのだが、
止まっているところを前に立ち塞がるように
話しかけられてしまった。

これはこれは恐ろしいパターン。
「神様を信じていますか?」パターンとは違い、
学歴や家族構成を聞き出された後、
「今度集会にいらっしゃいよ。」
と勧誘されるのである。
何の宗教かは最後まで言わない。気づけば入信しているというパターンだ。

隣にいた友人は、光のようなスピードで
「すみません、浄土真宗本願寺派なので。」
とお断り体制を見せた。
仏教学校に通っていた我々だからこそ成せる技。

すると、ならば話は早い!とばかりに、
「お釈迦様なんですね。我々は〜〜」
と自分たちの宗教について語り出した。

「浄土真宗本願寺派なので」作戦は失敗である。


“あの勧誘に捕まっている人”
になってしまい、人の目が痛い、恥ずかしい!

話の途中ではあったが、
「浄土真宗では神を信仰しません。」
と友人が再度反撃を試みた。
続けて私が、
「南無阿弥陀仏を唱えれば、あなたも極楽浄土へいけますよ。他力本願です。」
と教えを説き返し、逃げ出した。

打ち合わせもなしに、流石の連携である。

友人は、
「そういえば私ら6年間も南無阿弥陀仏唱えてんだから、死んだら極楽浄土行けるじゃん!!」
と、私が言った言葉により
自分が極楽浄土に行けることを思い出したらしく、謎に興奮していた。

卒業してから一回も唱えてないけどな。
お気楽極楽である。

誰がなにを信じてもいいけど、
世の中平和であればいいね
と思った本日のコーヒーブレイクだった。


おしみ
1998年3月生まれ、AB型
甘いものは、しょっぱいものを美味しく食べるために食べます。
極楽に生きたい!



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