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あるものからはじまる場「あいだす」がオープンしてから5ヶ月

オープンから約5ヶ月が経過し、最近あいだすで起こっていることや変化している様子を書こうと思います。(4月の下旬から6月下旬まで)

地域の人との関わりが深くなり、あいだすそのものがご近所さんのようになってきた感覚があります。メンバーそれぞれが地域の方との関わりを持ちながら活動できている。さらには子育て支援課の放課後こども教室を通して集まった地域の子どもたちが、何もなくとも放課後に遊びにきてくれるようになりました!
それによっていろんな課題が出てきているのでそれについても書こうと思います。

地域の大切な催しを一緒にやった


地域の人にとって、とても大切な催しである「久比うどん汁」づくりをあいだすでできたことで、普段はいらっしゃらない方も来てくれました。もちろんいつもの地域の方々の教えもありながら、珍しくお父さん方の姿もありました。(男性が味付けや汁をつくるらしい)
その中、突然草刈りが始まりました。自分たちの場所として受け入れてくれたから、やってくれたのかなと思っています。

地域の方の目分量でつくる久比うどん汁
縁側で談笑しながらうどんを食べる


2週間滞在し、ものづくりをしてくれた


あいだすに興味を持ってくれた学生が滞在し、一緒にくらしながら、ものづくりをしてくれました。
その中で、自分を肯定できるような言葉だったり、過ごし方だったり、お題があったことで居やすかったと話してくれました。ちなみに過ごす上でのお題は、「あいだすにあるもので、関わる余地があるものを作ってください」というもの。
彼女は移動式の掲示板(物も収納できる)を作ってくれました!

移動式の掲示板
メッセージが書けます!
あいだすにあるものでつくってくれました!


地域の人と名前で呼び合う仲になった


苗字が同じ人が多いので、こちらも下の名前で呼び合うという関係性ができ、地域の人と外の人という関係性から少し距離が近づいたような気がしました。
教えて欲しいことを聞きに来るようになったり、家に電話で呼び出されたり、それぞれのメンバーが関係性を築いています。

一緒に家に行く様子


子供が放課後に毎日来てくれるようになった


久比にも元気な小学生っていたんだなと、あいだすにきてくれるようになり感じました。中学生は部活で忙しく、あまり来ないのですが、小学生は大人と話したり、一緒に過ごしたいと感じている子が多い気がしています。

勉強しにくる中学生


絵を描いたり


地域の人がチラシを掲示板に貼りにきた


ちゃんと掲示板として使ってくれているのが純粋に嬉しいです。ここでのイベントや使われ方が多様化すれば良いなと思うと同時に、イベントカレンダーなどの作成も必要だなと感じています。

手づくりの掲示板


県外の学生たちと地域の方々が交流できた


スタディツアー(旅する学校)という素敵な修学旅行をしている東京の新渡戸文化高校の生徒たちと地域の方々が交流する機会がありました。地域の子どもたちも遊んでもらったりいろんな話もできたようでした。外の人々と触れ合う機会は本当に大切だなと感じ、こういったことが今後できてくるとあいだすとしてとても良いなと考えています。

地域の方々と寒天づくりをする学生


大人たちの対話のフィールドになった


子どもだけではなく、大人もここで本気で対話する空間ができました。
FIDd YOUr COMPASsという素敵な会が1泊2日で開催されました。目指す先に行く前に自分が今どこにいるのか把握するコンパス(自分のだけの言葉)を探そうというプログラムです。
この空間にも時間になると地域の子どもたちが訪れ、ワークをやっている横で好きなことをしていました。

対話のワークを行う

他に起きた嬉しい出来事
・地域の人にあいだすでつくった野菜を渡せた
・ハレとけの日にくる人、両方来る人がいる、ひとりで来るひと、関わり方の多様化
・野菜を植えにきてくれる人がいる、耕したり、草を抜いたり、あいだすの中に地域の人と共同で作った畑ができた
・餅つきに来ないかと誘われた


今感じでいる課題

👦子どもを見守ってくれる仲間が必要になった
👄子どもとの対話が大切になった
⏳それによって次の一手を考える時間が足りなくなった

やりたい放題で怪我はする、大人と対話するのとまた違う難しさを感じています。どう接していくとあいだすらしい、「自分たちのペース」を尊重する関わり方ができるのかというのが今の大きな課題です。


まずは来てくれる子どもと対話をしてみる


対話と言ってもまず話をしたり聞こうと努めたりしているくらいです。
でもその成果のようなものが、少しづつ出てきていて、最初は片付けをしてくれなかったのですが、関係性ができてきてようやく一緒にしてくれるようになりました。こちらが片付けた時は「ありがとう」と言ってくれます。
時計を置いたら時間に合わせて片付けをしてから帰ってくれます。できなかった時も、「やった方がよかったかな?」という声が聞こえてきます。自分達の居場所だと、思ってくれているのかなと。
それでいいなと今は思っています。
子どもたちが自らの意思で綺麗にしよう、片付けようと思ってもらう関係を築くことが大切だと考えているからです。
そうすればその子たちが、あいだすを自分の居心地の良い場所として勝手にデザインし、また人を呼んで来てくれると思いますし、そのコミュニケーションがあいだすらしいなと感じています。


これからやっていくこと

  1. 子どもたちと相談しながら、場を設計していく
    片付ける場所や物の置き方、ここがどんな場所だったら楽しくできるか一緒に考え、育てていきたいなと思っています。

  2. あいだすの考え方を伝えるツールを作成する
    利用してくれる方々や保護者の方々に手渡しできるパンフレットを作成しようと準備しています。保護者の方々も巻き込んで、あいだすの在り方も一緒に考えられたら面白いなと思っています。(そういう保護者会みたいなこともやってみたい)

  3. あいだすのおやすみ日をつくる
    不定休でやってきたあいだすですが、月・火をおやすみにし、運営の準備期間にしようと考えています。どんな人がここに来ると場として持続的に人なるのか、どんなことが起こるとこの場所が面白くなるのか、どうしたら持続できる運営をしていけるのかを考える時間にしたいなと思います。

自分たちが今あいだすで起こっている問題をどう捉え直し、どう楽しみながら変えていけるのか。捉え直すことができる気持ちの余裕をどうつくるのか。毎日模索しながらやっています。
子どもだけではなく、自分たちも他の大人たちもその場でやりたいことができている状態をつくっていきたいと考えています。

Photo by fukuzaki たまに ohashi


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