見出し画像

謙遜という攻撃がある

『謙遜』これは大人しかしない表現だと思いませんか?

せっかく目の前の人が褒めてくれているのに
『そんなことないんですよ』
『自分なんかまだまだです』
『全然ダメですよー。。』
みたいな受け答え。。

日本人なのか大人だからなのか。。
この謙遜。。人はどこで覚えるんでしょうね。。


謙遜することで相手をたてて、
自分がその人の攻撃対象から外れることを
無意識に動かしてる結果なんですかねぇ。。


この謙遜。。
子どもはやらないんです。
わたしの子どもたちも。。
わたしは毎日子どもたちに対して
『大好き』や『可愛い』、『素敵!!』という気持ちを伝えるのですが
子どもたちはそれぞれ、頷いたり、ありがとうと言ってくれたり、
ママのことも大好きだよ。
ママもとっても可愛いよ。って
受け取って、返してくれるんです。。

受け取って、与えてくれるわけですよね。


わたしの幼少期を思い出すと。。
親はいつも、よその人にわたしが褒められると
『そんなことないんですよー。』
『手がかかって大変なんです』
『しっかりしてくれたらもっと楽なんですけどね』などと返していて

結果。。私は『自分は親を苦しめている』
『私がしっかりすれば親は喜んでくれるかも』
『私は手のかかる人間』
『私は迷惑な人間』。。と

親の謙遜を丸ごと受け止めていたと思います。
そして、お母さんのために。。
お父さんのために。。
親に恥ずかしい思いをさせない自分になることを焦点に当ててしまうんですよね。。

しかし。。。親の理想や親を満足させる自分になるのは難しいんです。

アダルトチルドレンの親もまた
幼少期からアダルトチルドレンを抱えた
未成熟の大人なので
発言が不安定ですから。。
気分で変わるし
相手で変わるし。。
正解がないんですよね。

この正解がない心理操作はダブルバインドと言って、使い方では人の精神を壊すような
恐ろしい心理操作ですから。。

幼い時にジワジワと自分を謙遜という形で
否定され続けていれば。。
まぁ。。先の暗さは想像できるような気がします。


もはや。。攻撃なんです。
虐待なのでは。と感じることもあります。
もちろん、虐待という言葉から連想されるのは
身体的なダメージ。殴ったり引っ張ったり、転ばせたり、つねったり。。

でも子どもはそんな大きなアクションの攻撃じゃなくても深く傷ついています。

親を困らせている空気や
謙遜という自分への否定。
親の声のトーンや
ため息やよくわからない沈黙など。。

『自分が悪い』『自分は出来損ない』
『自分が家族の負担になっている』という思いは
心を大きく傷つけるんです。


もちろん殴る蹴るするような
虐待すら。。やる親は自覚なしです
『躾』ですから。

なのでもちろん。。そのご近所さんの顔を立てた謙遜、学校の先生に向かって言ったダメ出し。
うちの子ダメなんですよ発言。。

子どもの自信や子どもの尊厳を傷つけていることに、大人は全く気がついていないと思います。

悪気はないけど悪意に満ちていて。。
その悪意を受け止めているのは
親を誰よりも大切に思っている子どもなんですよね。。


謙遜。。大人らしいし
時に相手を立てるためにも必要なのかもしれませんが。。
せめて使うなら自分にとどめてほしい。。

いや、私の気持ちを言うなら
謙遜なんてしなくていい。。が本音ですね。。


受け取りましょう。
いい子と言われた自分の子のこと。
可愛いと言われた自分の子どものこと。

『ありがとう』『うれしい!!』と
丸ごと受け取りましょう。


そうすると、
子どもは親の言葉から
『自分はいい子なんだ!』
『自分は可愛い!』って
自分の魅力に気がついていくと思いますから。。


そして子どもたちは親のこと。。大好きです
それは心が痛いですが
虐待や自分を傷つける親でもです。

親の様子がおかしいことに気がつく時には
その子自体が大人になり、中年ぐらいの年代になる頃でしょう。。
たくさんの他者と関わり、
恋をしたり、友情を育んだり
結婚をして親と手を繋いでいた自分と
同じ年齢の娘や息子と過ごしているタイミングとかです。。

それでも気が付かずにかつての親のような振る舞いを自分の子どもに連鎖させる人と分かれますしね。。。

子どもたちにとって。。いえ、
人間にとって。。。
自分の家族がスペシャルで
自分の家庭が全てのベースです。

なので下手に他者の顔を立てるために
家族をこき下ろさないで
素敵と認めることができたらいいですよね。


私もこのことに気がついたのは大人になってからです。
自分が謙遜に傷ついてきたことを
認めることができて
『あぁ。。自分は可哀想だった』と
思えたことで、逆に受け取れるようになりました。

子どもたちの気持ちも。
褒めてくれたご近所さんやお友達、
先生の気持ちも。
受け取れるようになったんです。


おかげで私の子どもたちは
ちょっとやそっとの悪口や妬みにグラグラと
精神を揺さぶられることはありません。

心の軸と根っこに、『私は素敵な子』
『私は可愛い』『私は愛されている』という土台があるからです。


この記事はわたしの独り言。
しかし、わたしの経験から文章になってます。

どこかのアダルトチルドレンの心に響き
わたしと一緒に世代間の連鎖を止める人が
増えていったらいいな。。なんて思います。


いいなと思ったら応援しよう!