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不登校児の「夏休み]ってどんな感じ? ~母の反省も添えて~

長男が不登校になってから
はじめての「夏休み」がはじまった!!

夏休みの「お昼ご飯問題」

あちらこちらから「ついに夏休み!お母さんたち、お弁当作り頑張ってください」なんて声が聞こえてくる

昨年までは 夫婦ともに働いていたので
夏休み期間は 長男は放課後等デイサービスへ通っていた
なので「弁当作り」の大変さはよく分かる

夏の暑さで弁当が痛まないように
そして嫌いなおかずを入れないように
「冷凍惣菜」を駆使しながら 日替わりで通う放デイへ弁当を持たせたものだった

さて、現在の不登校のわが家はどうだろう?
夏休みだからといって 放デイや塾に通っている訳ではないので
日中在宅している私が いつも通り適当な昼飯を用意している

「昼食づくりが大変」、不登校家庭ではエブリデイ!

たまたま目にしたニュースで
『都内の学童保育では、希望者には「弁当の提供」が始まることになった』と報じていた

長期休暇中も、子どもが昼食を心配することがないような支援が必要だと
取り組む自治体が増えたそうな・・・

「給食費無償化」のニュースでも 同様のモヤモヤを感じたが

学童の弁当、給食費無償化はとてもありがたい取り組みで
ぜひ広まって長く続いてくれたらなと思っている

ついでに思うことは・・・
不登校の家庭のことも 忘れないでもらえたら
さらに嬉しいなということ


不登校児は親は、長期休みに関わらず 毎日食事を用意しているので
365日のうち、たった何日か何週間かでも良いので
「弁当配布」や「昼食費サポート」などの支援があったらいいなと思う

子ども食堂などでは、無償で食事を提供してくれるところも増えているが
そもそも新しい場所へ出かけることも 簡単ではないわが家は
悲しいかな まだ一度も利用したことがない・・・

「夏休みの昼食問題」や、「給食費無償化」に焦点が当たっているからこそ
それが毎日続いている不登校の家庭へも
少し目を向けてくれたらな・・・と心の底から思う


※心の底で思っているだけで伝わらない!と思い
教育委員会へ「始まったばかりの取り組みなので全ての子どもにというのは難しいとは思いますが、徐々に不登校の家庭へも目を向けて頂ければ…」と、丁寧にお伝えしたところである

…話を少し もとに戻そう!

わが子は「夏休み」をどう感じている?

長男も ″世間は夏休み″ と知っているらしく
「あと何日で夏休みだよね…?」と聞いてきた
みんなが夏休みだと「学校を休んでいるのは自分だけじゃない」と
負い目のような気持ちが薄まるのかもしれない(想像の範囲)

だが アニメやマンガでよく見る小学生のように
「よっしゃー!夏休みだー!」
「じゃんじゃん遊ぶぜー!」みたいなことは全然ない・・・(笑)

周囲の小学生も 平日に出歩いているため
もしかしたら クラスメイトに会うかもしれないので
あんまり外に出たくないという思いもありそうだ
まぁ夏休み関係なしに 暑くて一歩も出たくないんかな

平日は学校に行っていて遊べないはずの従兄弟と
夏休みということもあって 連日お泊りごっこをしたり
プールへ出かけたりして 思う存分遊べたので
夏休みの恩恵が少しはあったようだ

世間の小学生が、眩しい!

母目線で「夏休みに感じる思い」を 書き連ねようと思う

夏休みになったからと言って 
夫は 長期休みが取れるわけではなく
次男も 変わらず幼稚園に通っている
わが家は 夏休み期間中も ″いつも通り″といった感じだ

ただひとつ 違っているのは
一歩外に出ると・・・

朝も早よから 夏期講習へ出かける小学生
友達と連なって  プールへ出かける小学生
図書館に 課題図書を選びに来ている小学生親子

不登校児の親の私には とてつもなく眩しい存在である

平日の昼間は 学校のチャイムが神々しく感じるように
学校に収まっていて見えなかった小学生たちが
夏の明るい光に照らされて グラサンが必要なくらい眩しい(笑)

羨ましい気持ちの「捉え方」の整理

どうしても 不登校の親の立場になると
「学校に通っている」、「塾に通っている」、「友達と遊んでいる」
それができている小学生は 凛々しくかっこよく それはそれは神々しい存在なのである

わが子にはないものを 当たり前にしている姿を
自分の子と比べて 羨ましく思ってしまうのだ

一見そう思ってしまうことのは 人間だもの仕方ない
でもそのモヤモヤした気持ちをずっと抱えていたくないので
モヤモヤする気持ちの「捉え直し」ができるようになってきた

学校に通っていた時の長男は 果たしてキラキラしていたのか
夏休みでも 放デイへ行き 家でゆっくり過ごすことができず
たくさんの宿題(ドリル・課題図書・日記・観察記録・自由研究・お手伝い記録等々)を 毎日ヒーヒー言いながら こなさなければならず
友達と遊ぶこともなく 実は結構大変だった・・・

なので 長男は今・・・
夏休みの宿題はゼロ
あまり好きではなかった放デイにも もう通わない

「今の過ごし方は 長男にとっては丁度良く 幸せなんじゃないかな」
そう捉え直している

※学童や放デイが好きで、宿題にやりがいを感じるお子さんもいるので
あくまでもわが家の話です(笑)

長男の場合は「無期限の長期休暇」

「不登校」という言葉を使えば 
どうしてもマイナスなイメージが付きまとうが
長男は自主的に「無期限の長期休暇」を取得している

長男は 学校や宿題、友達トラブルなど
なにごとにも縛られず 自由を謳歌している
そういう人生を自分で 選び取ったんだな
そう思うと清々しいのである

夏休みは「張りつめた糸をゆめる」

だいぶとっ散らかった文章を書きましたが
ここからは 読んでくださっている方へ 私からのメッセージです
「夏休みの過ごし方」にモヤモヤを抱えていたり、
「学校に行き渋りがある」親御さんがいたら 一読して頂けたらと思います

長男は昨年の夏休み明けから 学校に通わなくなりました
子どもの不登校を経験した私だから 今思うことです


不登校であるかないかに関わらず
夏休みは 子どものペースに合わせて
楽しみながらも 子どもを十分休ませてあげてほしいなと思います

夏休み前になると 通信教育の案内がドサッと届き…
「夏休みで勉強の遅れを取り戻そう!」という 謳い文句に
不安な気持ちを 煽られていたのを覚えています

あちこちで「読書感想文の書き方講座」、「自由研究に役立つ○○体験」
のようなイベントが開催され
こういったものに 参加しないと置いて行かれる!
親なら充実した夏休みを経験させてあげなければ!!と焦ったものでした

実際は、学校からの大量の宿題をこなすだけで精一杯でした
夫婦で働いていたので 
長男は2カ所の放デイに日替わりで通ってもらっていましたが
「夏休みも 僕はどこかに通わないといけないの?家に居たい」と大泣きし
途中から 放デイにも通えなくなりました
その後 9月には学校に通えなくなりました

長男自身は 自分の夏休みなのにもかかわらず
自分の思うように過ごすことができずに
だいぶ心も体も 疲れ切っていたのではないかなと思います
今になれば 夏休みくらい ゆっくりさせてあげれば良かったなと思います

子どもは 普段学校や友達関係で たっぷり頑張っています
宿題なんか 手を抜いたって大丈夫

充実した夏休みにしようと 親が躍起になりすぎず
張りつめていた糸を ほどいて ゆるめてあげるように 
親も子も 夏休みをゆっくり過ごしてくださいね

わが家にとっては 「過去があっての今」です
本人が一日の過ごし方を決める 自由な日々は
過去できなかったことを 親子で取り戻すような感じです

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