母性が弱いことがコンプレックスだった私の話(エッセイ)
※コロナ蔓延爆発により、当時2歳だった息子の保育園の学級閉鎖が続いていた2022年2月に書いた文章です※
久しぶりに息子と朝から晩まで一緒に過ごすようになり、私の気持ちに不思議な変化が現れた。
ずっと、母性が弱いことがコンプレックスだった
私は30歳になる一歩手前で息子を出産し母親になったのだが、以来、周囲のお母さんたちと自分を比べては
「みんな、なんか凄いな…私は母性が弱いのかな」と思うことが多かった。
まずそれを感じたのは、息子が生後半年くらいのとき。
子育てサークルのイベントで、5〜6組くらいの母親・赤ちゃんで輪になり最近の悩みなんかを共有する場面だった。
周りのお母さん達は、新米母としての真っ当な悩みを熱心にお話しになっていた。
「睡眠リズムが…」「ミルクの間隔が…」
私はあの時、正直に言うと少し困っていた。
なぜなら、育児に関してそんなに真剣に話せるような、悩みという悩みが無かったからだ。
当時の私は、
「皆さんみたいに、100%の力で母親業にコミットできません。育児に関して真剣に共有できる『悩み』がないこと、それが私の悩みです」という状態だった。
母親としての「自己肯定感」
長らく、そんな「母性が弱いことがコンプレックス」だった私。
だが、最近息子とのお籠り生活をきっかけに(?)、少しずつ自分の心持ちが変わってきたように感じている。
(▼私のツイッターより)
コロナがかつて無いほど身近に押し寄せてきて、息子の園も休園になった今、この子を一番近くで守れるのは私なのか、と。
そんな使命感のようなものが、母親としての自己肯定感の向上につながったのかもしれない。
もしくはこのお籠り生活とは関係なく、これまで2年以上息子を育ててきて、その期間が、母親としての少しの自信につながっているのかもしれない。
少しずつ、私は自然と「母親業にコミット」できるようになってきているのかもしれない。
そんな風に感じている。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?