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【IT資格】基本情報技術者試験合格記

こんにちは、Kenです。

今回は、
基本情報技術者試験に合格した際に行なっていた
学習などについて書いていきます。

もし、基本情報技術者試験の前にもっと基礎的なITパスポートについて知りたい人がいれば以下のリンクを参考にしてください。同じようにITパスポートの詳細など書いています。


基本情報技術者試験とは

まずは、基本情報技術者試験そのものについて見ていきましょう。

基本情報技術者試験とは、経済産業大臣が行う国家試験である情報処理技術者試験の一区分。対象者像は「高度 IT 人材となるために必要な基本的知識・技能をもち,実践的な活用能力を身に付けた者」。
情報処理技術者試験制度のスキルレベル2(スキルレベルは1から4が設定されている。)に相当する。

Wikipedia

IT初心者には少しレベルが高く、反対にITをメインにしている人にとっては登竜門とも言える試験になります。アルゴリズムやプログラミング言語なども試験項目に追加されたことでITパスポートよりも専門性が上がっています。とはいえ、転職等ではしっかりと評価はされる試験ですので、自分の実力を測る上でも、ITが蔓延る世の中で生きていくのに無駄にならない試験になります。

そんな試験の合格率ですが、
直近では30〜40%、少し遡ると20%台でした

これは試験方式の違いによって生まれたものであり、マークシート式からCBT方式(PC打ち込みでの選択)に変わったためと言われています。また、午前試験、午後試験に分かれたとも言われておりますが、結果として昔に比べると取りやすくはなっています。

ただ、2023年度以降、再度試験方式が変更されること、またITの世界は変化が早く問題範囲の変更等も考えられるため、
合格率は変化していくでしょう。
この辺りの詳細は以下の記事を参考にしてください。


試験前のレベル

では、僕の試験前のレベルについて書いていきます。
ざっくりこんな感じでした。

  1. 偏差値:50〜55くらい

  2. 理系(高校は理系選択)

  3. ITパスポート所持

  4. 職種:サーバー保守運用(3ヶ月)

学生時代からどんな試験(定期試験、全国模試など)でもこのあたり偏差値に落ち着いていました。また、高校では理系を選択していて、文系に比べると得意という印象は持っていました。

ITパスポートも所持しており、職もインフラエンジニアでIT初心者の括りからは脱していたと思います。

この状態で試験受けようと思い準備し始めたのが2022年8月初旬。試験内容や申し込み時期などを確認し、学習を重ねて実際に試験を受けたのが午前試験は10月初旬、午後試験は10月中旬でした。

なのでトータルの学習期間は約2ヶ月となり、
学習時間は150時間ほどです。

ITパスポートは持っていたので、基礎知識を問われる午前試験は苦手意識もなくスムーズにいきましたが、応用的な午後試験のアルゴリズムはかなり苦労しました。ここでつまる人が多いのではという印象です。

なので、偏差値は平均的だが、ITの基礎知識は身につけていたくらいのイメージを持っていただけたらと思います。


行った学習

では、実際にどんな学習を行っていたのか。

実際に使っていたメモも載せておきます。


午前試験

まず、午前試験ですが、こちらはひたすら以下の参考書を読んで過去問を解き、できないところを段々と潰していくようにしました。

基本的には暗記になるので繰り返しが大切です。

僕の場合は、参考書の中に出てきた重要な単語などは別のメモアプリ等に一度書き写していました。これには2つの意味があります。

1つは「書き写した」という事実を脳に記憶させるため。

ただのコピペだと記憶に定着しづらいので、次に目に入った時に書いたこと思い出せるようにしていました。やったことがあるのかないのかをはっきりさせることは意外と重要です。

2つ目はPCやスマホ両方で見ることができるため。

先ほどメモアプリに書いたと言いましたが、クラウド経由でPC、スマホ両方に書いても同じ内容が見れるようにしていました。そうすると、家でも外出したとしても隙間時間に見ることができますし、特にスマホで追記したことがPCを開いた時に反映されていることはかなり大きいです。

いつでも見れて、いつでも書ける環境作ることです。

そして最後はお決まりですが、過去問を解き、できない問題を減らしていくことです。

これには過去問道場というかなり優秀なサイトがあるのでこちらの利用をオススメします。

これらを、平日は朝の通勤時間や隙間時間、帰宅してからの時間、休日は章ごとに集中して学習を行いました。そして繰り返すこと。1〜2週間で参考書を網羅する感覚で行けば試験までには間に合うのではないかと思います。

大切なのは

  1. 1度自分で書いてみること

  2. いつでも見れる状態をPC・スマホ共に作ること

  3. 繰り返すこと

  4. たまには休むこと

意外と4番が大切なので、試験に影響しない程度にしっかり休んでください。

大きな声では言えませんが、試験直前になると「意外と大丈夫なんじゃないか」と言う病を私も発症して学習しない時間があったりしたので、適度に休憩を入れることをオススメします。


午後試験

続いて午後試験ですが、こちらは午前試験の勉強をある程度済ませた後に行うことを推奨します。

なぜかと言うと、午後試験は午前試験を発展させた内容になっているからです。つまり応用編であると言うこと。

基礎的なことを理解または覚えている前提で問題が組まれているので、午前試験の知識がないとほぼ意味がありません。

例えば、サーバーやネットワーク環境が仮想的に組まれた状態で、ある部分を変化させるとどこが変化するのかと言ったことや、公式を用いた計算問題が出題されたりします。

それを踏まえた上でこの先に進んでください。


では、まず簡単に午後試験の出題形式を見ましょう。

出典

問1:情報セキュリティ、問6:データ構造とアルゴリズムは必ず解答
問7~問11のプログラム言語問題(C/Java/Python/アセンブラ/表計算)から1問選んで解答
問2~問5から2問選んで解答
トータルでは11問中5問に解答するという形になります。

出典より抜粋

となり、長文問題を計5問解く必要があります。

おそらくここでネックになってくるのが、アルゴリズムやソフトウェア開発です。この辺りは特に数学が嫌いだった人にとっては鬼門になるでしょう。実際僕もかなり苦労したところではありました。

その他の、セキュリティやネットワーク関係は午前試験の内容を発展させたとはいえ、その知識でも十分に解けるのでもちろん人によるところはあると思いますが、大きな問題はないかと思います。

また、ソフトウェア開発もプログラミング言語や表計算など、個人よってかなり得意不得意、好き嫌いが出てくるところだと思います。

趣味でアプリを作ったことがあるという人もいるかもしれません。

なので、ここは全ての問題を1度見ることをオススメします。その中で解けそうだと感じた問題に取り組んでいくのが1番なのではないかと思います。特にエクセル等を使ったことのある人は表計算は負担が少なく進めれるのではないでしょうか。

ここでは、全員に共通するアルゴリズムに絞って詳しく話していきます。

まず、アルゴリズム問題は参考書を1つ用意してください。参考書をなしに進めることはかなり難しいと思います。それほど初見では難しいです。

私は以下を使っていました。

そして、購入した参考書の基礎をひたすら繰り返してください。まずは問題を解く以前に慣れる必要があり、流れやコツを掴んでいくためです。

これだけでも難しさを感じる人が出てくると思います。
しかし、これが必要なことです。

アルゴリズム問題は基本的には、上から順番に正確に解いていけば最後の答えは自ずと決まってきます。問いごとに問題が変わるわけではありません。一連の流れの中で進んでいくので、推理に似た感覚だと思います。

1つハマれば次が決まり、次が決まればまたその次が決まると言ったように問題同士が影響しあっていると言っても良いかもしれません。

なので最初はひたすら基礎問題を繰り返すこと。

それに慣れてきたら過去問を解いてください。
過去問道場には10年以上前の問題もあったりしますが、それも解いてみてください。無駄になることなんてありませんし、考え方の幅を広げる良い訓練になります。

そして、間違ったところは徹底的に見直すこと。

これを行うだけでかなりの改善が見込めます。試験では6割取れば合格なので、満点を目指す必要なんてありません。

まずは基礎を繰り返し、アルゴリズムそのものに慣れることを意識して、理解が進んだだなと感じれば過去問を解き始める。そして間違ったところはしっかりと見直すことです。

また、ここまでやっていた私の試験結果(速報)ですが、ギリギリ合格点でかなり危なかったです。偉そうなことを言っていましたが、ハードルは高かったです。


午前試験
午後試験


最後に

ここまで、試験そのものや学習状況について話してきました。

合格率から見てもものすごく難しいということではありません。要点を抑えて、問題に慣れることが1番の近道です。

後はIT関係の時事も少し追ってみてください。ちょっとした試験対策にもなるので損はないです。

そして、意外と重要なことですが、ITの世界は変化のスピードが他の業界と比べても早いです。1年前のことが古いなんてことはザラにあります。

そのため、試験範囲の改定も早くなることも考えられます。この記事は2022年11月に書いていますが、試験を受ける人は「今、何が最新なのか」は把握するようにしてください。会場で初めて見る問題に出会しても何ら不思議ではありません。

計算問題が苦手な人やアルゴリズムに初めて触れる人、初めての問題に当たるなどいろいろ大変なことは多いと思います。

ですが、それに見合うだけの価値のある試験ですし、取って仕舞えば後はずっと使える資格でもあります。

普段の生活や仕事がある中で大変だと思いますが、
ここまで読んでくれた方の合格をお祈りしております。

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