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Twitter が X へ!これはリブランディング?それともリニューアル?

Twitterのロゴが「青い鳥」から「X」に変更したことが話題になっています。

しかし、報道のタイトルを見ると、これを「リブランディング」と言うものもあれば、「リニューアル」と言うものもあります。

どちらが正解なのでしょうか?


リブランディングとリニューアル、どう違う?


まず、両者の意味から確認してみましょう。

リブランディングは、ブランドのメッセージやロゴなどの要素を変更してブランドの再構築を行うことを指します。主な目的は、新しいターゲット市場へのアプローチやブランドのポジショニング、または現在の市場での競争力の向上など、ブランドの魅力や価値を再構築することです。

リブランディングは、ブランドの成熟期や時代の変化に対応するために行われることが多いですが、その本質は、ブランドと顧客との関係性を再活性化させることにあります。

例えば、商品のパッケージなど、見た目だけを変えたとしましょう。目新しさから売上が一時的に回復するかもしれませんが、顧客はすぐに慣れてしまい、一過性のもので終わってしまいます。これではあまり効果は得られません。

視覚的な要素(ロゴ、カラースキーム、デザイン)を変えるだけではなく、社会環境や顧客ニーズに合わせて、その商品やサービスのブランドをどうしていくかを考えていく――つまり、ブランドを問い直すことが大事なのです。


リニューアルは、見た目を変えることではない!?


こう聞くと、一新するという意味を持つ「リニューアル」は安易な取り組みのようにも見えます。しかし、決してそうではありません。

リニューアルは、商品やサービスのある特定の要素を更新して新しくすることを指します。主な目的は、時代に合わせてイメージを一新したり、既存の商品・サービスの改良を行うことにあります。ブランドの全体的なイメージやポジショニングを変更することはなく、今のトレンドやニーズに合わせたデザインや機能を取り入れることがよくあります。

その際、大事なのはその商品やサービスの提供を通じて「我々はこれまで何をやってきたのか?」という過去の文脈を探り、現在地点を確認することです。そして「我々はこれから何を目指すのか?」を考え、メッセージやロゴなどを変えていくが大切です。

つまり、リニューアルは、過去、現在、未来を考えることで、その商品やサービスのアイデンティティを確認し、それをどう伝えていくのかという大事な取り組みなのです。

一見すると、「ロゴが新しくなった!」「商品メッセージが変わったぞ!」などと見えますが、それは深い内省の末に表出されたものなのです。


結局、Twitter が X になったのはどっちなの?


Twitter が X に変更したのは、リブランディングなのか、それともリニューアルなのか?

結論として、Twitter から X への変更は、リブランディングとリニューアルの両方の要素が組み合わさっていると言えるでしょう。

というのも、各種報道にあるイーロン・マスク氏の意図を読み取ると、時代の変化を踏まえて、マスク氏は新市場にアプローチしたいという狙いがあり、そのためにまずはロゴの変更を行い、ブランドのアイデンティティを再定義しようとしていると考えられます。さらに、今回のロゴ変更は競合他社との差別化のために戦略的に行われた可能性とも考えられます。

リブランディングとリニューアルの組み合わせによって、X (旧:Twitter)はブランドの持続的な成長を図り、競争の激しいソーシャルメディア市場において競争力を強化することを狙っているのは間違いないでしょう。

最終的な評価はユーザーによって異なるでしょうが、今回のロゴ変更はリブランディングとリニューアルの両方の側面を含んでおり、戦略的取り組みの一環であると言えるでしょう。

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