借金

なぜ借金で破綻する人たちがなくならないのか。その原因は銀行の巧妙な手口にあった。

こんにちは!

勤め人卒業を目指して日々勉強中のおぐじゅんです!

いきなり気の重くなる話になりますが、現在日本の自殺者の70%以上は男性であり、その原因の多くが日々の生活でのお金の問題、主に「借金」と言われています。女性の自殺率は昔から一定の割合であるのに対して、1998年の不況以降、男性の自殺者の割合は急増しているようです。

このように借金によって自殺にまで追い込まれてしまう人々が後を絶たないのが日本の現状です。

では、なぜ人々は借金をしてしまうのでしょうか?

今回、お金の歴史について勉強したことでわかってことはそれらが少しわかってきましたのでそれについて書いていこうと思います。

はじめは物々交換でやり取りしていた

まずはお金の歴史について話していきましょう。これはすでに知っている人もいるかもしれませんが、人々はお金ができるまでのあいだ、「物々交換」によって日々の生活をやり取りしていました。

お米や野菜、肉など主に食べ物を中心に人々は自分の持っているものと相手が持っているものを交換することで生活していました。

しかし、物々交換にはデメリットがありました。物々交換に用いる肉や野菜は腐ってしまうのです。腐ってしまっては交換価値はなくなります。また例えば自分は肉を持っているがお米が必要な場合、お米を持っている人に交換を交渉することになりますが、その相手が肉を必要としない場合、交換が成り立ちません。

このように自分の持っているものだけでは全ての物との交換ができないというのが物々交換の大きなデメリットでした。

初めてのお金に変わるものができる

物々交換では食べ物は腐ってしまう。自分の持っているものと全ての物が交換できないというデメリットがありました。

この不便さを解消するために「自然貨幣」というものが生まれました。

自然貨幣とは貝殻や石、クジラの歯、動物の皮など主に腐ることのない身近なものが中心として使われ、これがお金の代わりとなりました。

小さな村などではこれらの自然貨幣を用いても特に何の問題もありませんでしたが、人口の多い都市などではこれでは不十分でした。そういった大きな都市ではもっとしっかりとしたマネーシステムが必要となりました。

優れたマネーシステム 「穀物」

人口の多い都市では優れたマネーシステムが必要という話を先ほどしました。そこで大都市であった古代エジプト文明を例に話を進めます。

当時のエジプトでは人々は食料の中でも比較的長持ちする小麦などの「穀物」を交換の手段として使用していました。

また、この時人々の貸し借りを記録として残すため、今でいう帳簿つけの作業を行うために「文字」が開発されました。

初めての硬貨が生まれる

当時の人々はお金の貸し借りの記録を粘土板に記載していました。そしてこの作業はとても手間がかかる作業でした。そのため、この手間を削減するために銀貨が生まれました。こうして銀貨という共通の「硬貨」ができて、人々はそれを使って取引を行うようになりました。

ほかにも古代メソポタミア文明、ギリシア文明、ローマ文明など西洋のすべての古代文明においてもこの銀貨が使用されるようになりました。

そして紙幣が生まれる

話はヨーロッパに変わりますが、当時のヨーロッパでも同じようなシステムが使われていました。当時のヨーロッパは通貨として金、銀、銅などが使われていました。

しかし、金はすり減ると価値が落ちてしまうことや盗まれる危険性、持ち運びの不便さがありました。そこでそれを不便に感じた人々は金庫番に自分の持っている金を預けることにしました。

金を預けることによってそれと引き換えに証明書が発行され、当時の人々はこの証明書を使って取引するようになりました。

これによって証明書は現代でいう「紙幣」の役割を担うようになりました。

銀行が生まれる

金を預かるようになった金庫番はあることに気が付きます。

それは金庫から多少の金が出入りすることはあっても、金庫の中から金が0になることはないということです。

これに気が付いた金庫番はこの金でなにか商売ができないか考えます。

そこで金庫の金よりも少し多い預かり証を発行し、人々にお金を貸すようになりました。

このようにして金庫番の役割は「銀行」へと変わりました。

ただ、預かり証を差し出すだけでは銀行は儲かりません。だから預かり証に利子をつけることにしました。

ここまでのまとめ

ここまでお金の歴史と銀行ができるまでの流れについて話してきました。

一旦まとめますと

・はじめは物々交換によって人々は取引していた。
・物々交換の不便さから共通の貨幣(石や貝殻など)が生まれた。
・その代表格として「穀物」が使用された
・やがて、取引の記録が手間となり、それを削減するために「銀貨」が生まれた。
・同時期にヨーロッパでは金、銀、銅が通貨として使われていた。
・金を使用する際の不便さから人々は金庫番に自分の金を預けるようになった。
・金庫番はその金を使って人々にお金を貸し出し、利子をとるようになった。

さて、ここで銀行ができ、利子というものが出来ました。そしてこの利子という仕組みが絶対に借金で破綻する人を生み出す仕組みになっているのです。

次からは利子という仕組みがどのようにして人々を破綻させるかについて書いていきます。

利子という巧妙な手口

なぜ銀行が利子をとることによって借金で破綻する人々が現れるのか皆さんはわかりますか?

例えば、小さな村の人々に1億円を利子をつけて貸したとします。その村の人々はその1億円を使って日々、お金のやり取りをすることで経済を回しながら生活することになります。

ここで、ある日突然、「この前貸した1億円と利子を払ってください」と言われると、もちろん村のお金すべて集めれば1億円を返すことはできますが、利子の分のお金は返すことはできません。もともと1億円しか借りておらず、その1億円を循環させて村の人々は生活していたからです。

だから、必ずお金が返せない人が現れます。これが利子による破綻が生まれる仕組みです。

もともと「利子」という仕組みは「穀物」をマネーシステムとして使用していた時にできたものです。

穀物であれば、与えられた穀物をもとに、種を植え、育てることでもらった分よりも多くの穀物が収穫でき、利子を払うことは可能でした。

これは穀物には「増やせる」という性質があったため、利子をとっても成り立ちました。

しかし、お金は増えません。

だからお金に利子をつけると必ず返せない人達が出てきます。現代の複雑な社会はこの仕組みがわかりずらくなっているのですが、銀行が金を貸し出して利子とることによっていずれ誰かが負債を背負う仕組みとなっています。

銀行はお金だけでなく現物資産まで奪う

やがて銀行を経営する人たちはお金に困ることはなくなり、彼らにとってお金というものはそれほど重要なものではなくなりました。

だから当時の銀行経営者が求めたのは家や土地などの「現物資産」です。だから金を貸し出すときに現物資産を担保にするという契約書を交わすようになりました。

これで、もし決められた期間内にお金を返すことができなかった場合はその資産を取り上げることにしたのです。

しかし、お金を貸して利子をとる以上、必ずお金を返せない人達が現れます。銀行はこれがわかっていたのでお金を返すことができなかった人たちからは容赦なく、現物資産も取り上げていきました。そして銀行経営者たちはお金と現物資産の両方を手に入れていきました。

このようにお金で利子をとるという仕組みで儲かるのは銀行と一部の商売上手な商人だけです。一般市民は借金やローンに縛られてお金を払う生活を続けていくことになります。そしてその生活は今も昔も変わっていません。

だから一部の一般市民の中には借金の返済ができず、破綻に追いやられる人たちが生まれてしまうのです。

お金に困らない人生を歩むために必要なこと

世の中は権力者の都合のいい様に作られています。だから権力者に都合よく使われないためにもお金の知識が必須です。いわゆるマネーリテラシーというやつですね。

こういった知識は学校では教えてもらえないし、普段何も考えず生活している人達は一生身に着けることができません。しかし、書店などにおいてある本をたくさん読んでいけば徐々にそういった知識をつけることができます。

だからお金に困らない人生を歩むためにもまずはマネーリテラシーを高めることが重要かと思います。

少しずつでもいいので本などを読んで勉強していくようにしましょう!








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