毒親持ちあるある 【ぷろおごvoicy文字起こしvol.80】
この記事はプロ奢ラレヤーのvoicy『毒親持ちあるある』(2021年11月20日公開)を元に作成したものです。この放送回の提供は世の中には二種類の女しかいない。私か私以外か。唯一無二アヤマスィーさんでした。
はい、どうも。
この配信は過去累計4000人にメシを奢られてきた浮浪者が発見した人間あるあるを独り言のようにただ垂れ流すだけのラジオです。
物好きな人だけ聞いていってくれればと思います。
今日は毒親持ちあるあるです。
「毒親持ち」は今流行りの親ガチャともつながっているんですけど、自分の親が世間一般と比較してはずれている親だという認識を持つ子どものことです。
はずれっていう言い方も面白いんですけどね。子どもらが「毒親持ちです」と自称しているんです。そんな彼らにも共通する特徴があって、非常に面白いことに親と子が似てるんですよね。
毒親持ちは親が嫌いなんです。だって、親のことを「はずれ」というわけですからね。人間のことを「はずれ」って言うのはなかなかの強い憎悪感情がないと難しいわけですよね。憎悪でないにしても、なんらかの負の感情を抱いているわけです。
彼らに「何で嫌いなの?」「なんで毒親だと思うの?」と話を聞いていくと収入が少ないとか人間性、何か強制してくるとか面倒全く見ないとか、そういったところから毒親と呼んでいるようです。ただ、そんな強い負の感情を抱いているのにも関わらず、無情にも親子で似るんですよ。
「私は毒親もちなんです」「親なんて大嫌いなんです!」「親みたいなやつは最低なんですよね」「あいつらみたいにだけはなりたくないです」ってみんな言うんですよ。
だけど、やっぱり似てるんですよね。
ああ、たしかにあなたの親はこういう親だろうね。っていうのが見えるんですね。これは別に悪口のつもりではなくて、僕はその人の親のことをはずれとは思ってないですよ。感想として似てるなぁって思うだけです。
親から子へ引き継がれる呪い
それで、何がその親と子どもの雰囲気を似させるかというと、呪いなんですね。子供は親の呪いをそのまま引き継ぐのでどうしても似てしまうんですよ。
例えば、経済能力だったり学歴とか日本市場で評価されている軸ですね。学歴とか一般的な普通の生き方ができるとかね。そういったことに非常に呪われている人「そうあらねばならない」って思ってる人が親だと、子供もまたその概念に縛られるんですね。
自分の親を毒親だと思ってる人は大抵逆に行くんです。反転するんですよね。例えば、親が「東大に行きなさい」「勉強しなさい」って執拗に繰り返すと、子供もまた「学歴」というものにこだわりを持つんだけれども、今度は反対に行くんです。「大卒なんて無意味!」とかね。
こだわってるから、そういう極端なことを言いたくなっちゃうんですよ。親がこだわっているものは子どももこだわっちゃうんです。だけれども、それが同じ形でこだわりを持つかっていうのは分からない。
「私、毒親持ちなんです」「親は最低なんです」と思う人はちょっと振り返ってみてほしいんですけど、「こだわってるものリスト」を作ってみると非常に面白いですよ。
「こだわっているものリスト」はどのような概念にこだわっているかなので学歴が高い・低いじゃなくて「学歴」「年収」とかの項目になるんです。
自分が何かこだわりを話そうとした時に「こういうこだわりはないです。って言いたくなるようなことは何か?」ってことですね。それらを並べていると不思議なことに、やっぱ自分の親と一致するんですね。
不思議だけど、なんだか興味深い、いい話ですよね。
残酷な構造の魔術と言いますか、まさにあるある…!
多くの人が親子関係によって親と同じ呪いの作用を受け継ぐんです。そして、毒親持ちは親を忌み嫌うほどに強く呪いを引き継ぐことになるんですよ。非常に面白い。
YouTubeであるあるネタ言ったら「救いがないので解決する方法ください」ってコメントがきたんですけど、親から引き継いだ呪いの解決する方法はないですよ。
解決するかどうか分からないけれども、まず大切なのはまず卒業することじゃないですかね。卒業するとは、どうにもならないことから卒業することだと思いますね。
親子関係は変わらないでしょう?
親であるという事実は変わらないから、考えても、何を言っても変わらないのでどうしようもないんですよ。その問題を考えたりすることから卒業することですね。うん。そうすると次に行けるようになるんですよね。次に行ったところで解決するかどうか分からないけど、少なくとも次には行ける。
そういうもんだよね。「私には私の呪いがあるね」と自覚することかな。
「親のせいだ」って言ってるうちは親との関係に囚われたままなんですよ。なので「これは私だけの呪いだ」ということをちゃんと理解して生きる、立ち向かっていくことが大事なのかな、と思いますね。
もちろん親の影響はあるけども、それを考えてもしょうがないので「やっていくぞ!」っていう気持ち、超マッチョですけどね(笑)
はい。やっぱり何と言っても、「自分は自分のことやっていこう」ってね、卒業して自分の人生に入学することが大事でしょうね。
という感じでした。バイバイ
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