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「トライアスロン」🏊🚴🏃始めてみませんか?

各ジャンルで活躍する「人」を通じ、競技やサイドストーリーなどさまざまなコラムを掲載中。今回より、シドニー/アテネ五輪出場経験のあるトライアスリート西内洋行さんに「トライアスロン」について書いていただきます!

皆さん、トライアスロンってどんなイメージでしょうか?
きつい、過酷、しんどい...などなど。
こういうイメージを持たれている方が非常に多いと思います。
はい、それ正解です。

今回は、そのきつくて過酷とも言えるトライアスロンをお勧めする理由を連載でお伝えしていきます。


 初めまして。この連載を担当することになりました西内洋行(にしうちひろゆき)と申します。シドニー・アテネオリンピックトライアスロン日本代表で、海外チーム所属経験を経て、今は関西でトライアスロンスクール、子供の発達発育運動教室、ウエットスーツの開発などを行っています。(プロフィールは下記に掲載)

🏊🚴🏃【トライアスロンとは?】

 トライアスロンは、スイム(水泳)、バイク(自転車)、ランの3種目を連続で行う競技です。「1種目でもきついのに、3種目連続でやるなんて...」そういう意見が多いです。長い距離になると、スイム3.8km、バイク180km、ラン42kmのアイアンマンという距離があります。フルマラソンだけでもキツイのに、その前にスイム、バイクをやった状態で?と、考えられない方もいらっしゃるでしょう。でも、そのキツさがお勧めポイントになるのです。

💐【達成感とドーパミン】

 人間は、何かをやり遂げた時などに、脳内物質の1つであるドーパミンが分泌され、これが達成感に繋がります。最初は小さなことでも達成感は得られますが、次第により多くの達成感を求めるようになっていきます。 
 トライアスロンは、長く我慢をしたり、レベルを上げたりと様々に適応できます。
 距離が短いものもあれば、長いものもあり、初心者から、国際レベルと、様々なレベルの大会が存在します。
 トライアスロンは、達成感のハードルを自分で設定しやすい素材を持っているスポーツと言えるでしょう。

🌻【トライアスロンをはじめる時期】

 トライアスロンを始める方は、今はジュニア世代から、また大学、新社会人を機にトライアスロンチャレンジする方もいますし、中には会社を定年退職後に始める方もいます。

最高齢でギネス記録を持つのは日本人の稲田 弘(いなだ ひろむ)さん。
アイアンマン(スイム3.8km、バイク180km、ラン42km)を、当時85歳で完走し、ギネス記録に認定されています。稲田さんが、トライアスロンを始めたのが、何と70歳から。驚きですね…!

(写真:稲田さんのコーチ山本淳一さん提供)

💼【なぜ会社経営者が?】

 近年、会社の経営者がトライアスロンにチャレンジする方も増えてきました。
 会社経営での達成感を味わう以外に、より達成感を得るためにトライアスロンにチャレンジしやすいのかなと私は思っています。
 もちろん、ゴルフ、マラソンなど他にもスポーツはありますが、3種目連続という未知のスポーツや、長距離の困難さが、ハードルを上げたチャレンジ対象としてうってつけなのだと思います。

⛳️【スポーツバックグラウンド】

 大阪でトライアスロンスクールをやっていますが、スクールでは2歳から80歳くらいまでの方々がトレーニングしています。
 年配の方と、孫、ひ孫くらいの世代が、同じコースで泳ぐということもあります。他の競技では、あまり見ない光景でしょう。
 過去、バリバリでスポーツをしていたという方は意外と少なく、実はほとんどスポーツ歴がない状態で始めるという方が多いです。
 初めは、タイムより完走を目指しますから、過去スポーツをしていたか、していなかったか、または運動神経がいいか、悪いかはあまり関係はありません。
 前述の達成感を得るためや、自己経験値を上げる、健康維持、仲間を増やすためなどにも繋がるため、オススメの競技とも言えます。

⏱️【私がトライアスロンを始るまで】

 地元にはスイミングスクールがありませんでしたが、小学5年の頃、20km先にスクールが出来たので通い始めました。
 高校生では、山岳部に入りながら、競泳ではインターハイ、国体に出場。大学では競泳に専念して続けていました。
 しかし、記録が頭打ちになり、何かもっと自分に合うスポーツがあるのでは?と考え始め、トライアスロンにチャレンジしてみる事に。父が、トライアスロンを趣味でやっていたというのも大きかったです。
 競泳は水泳部の中で続けながら、日曜は練習をこっそり抜け出し、トライアスロン大会に出ていました。番号の日焼けするとバレて怒られるので、日焼け止めを塗って出場していたくらいです。
 今の時代は、最初からトライアスロンをトレーニングしていくというジュニアもいますが、学生時代までは、完全にトライアスロンにのめり込んでという生活ではなかったですね。

 さて、今回はトライアスロンの魅力、導入編としてお伝えしましたが、次回は、「トライアスロンに出場するには?」についてお伝えします。

★プロフィール:西内洋行(にしうちひろゆき)

1975年 福島県生まれ
 小学校高学年からスイミングスクールに通い始め、高校では山岳部に所属しながら、競泳のインターハイ、国体に出場
 大学生にトライアスロン競技を始める
2000年 シドニー、2004年アテネオリンピック出場
    アジア選手権優勝、日本選手権優勝
2007年  海外のteamTBBに所属
2011年 大阪にNSIトライアスロンスクールを開校
・現在もロングトライアスロンを中心に出場をし、スクール運営、ウエットスーツ開発などを行う
・スクールでは、高効率の動きに着目して、フォーム指導を行なったり、原始反射統合やコーディネーショントレーニングなどによっての、児童発達・発育セッションにも力を入れる。
・趣味は家庭菜園・DIY・乗馬・登山など

国の重要無形民俗文化財指定「相馬野馬追」では甲冑に兜をまとい騎馬武者も務めています

 


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