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参考にしたいステキなUX広域関連記事

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UXの記事を中心に、リサーチ、ファシリテーション、ワークショップ、組織(EX)など広域範囲まで。私が参考にしたいと感じた記事をまとめさせていただきました。
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#UXデザイン

有名なわりに、なにを書いていいか迷う「ペルソナ」について

こんにちは。 UXデザインの手法やらツールやらいろいろある中でも、特に有名なペルソナ ですが、実は、ペルソナになにを書いたらいいか知られていないんじゃないのかという疑惑を最近持ち始めたので、今日は「こんな内容を書くんだよー」というお話をしたいと思います。 ペルソナは、UXデザインのフローの中では、調査・分析の次、ユーザーモデリングというフェーズで作成します。 作成と言っても、0からつくるのではなく、前のフェーズである、調査・分析の結果から、人軸で価値やら利用文脈やらをま

ユーザーインタビューで学んだ大事なこと

UXデザイナーとして仕事をしていたのでユーザーインタビューをする機会が多くありました。当時は初心者だったため、参考になる本をたくさん読みながら経験を元に学んだことをまとめてみたいと思います。あくまで個人の経験によるものなのでご了承くださいmm インタビューとは、「人と人との会話」である当たり前のことですが、そもそもインタビューとは人と人とのコミュニケーションです。そのため、仕事といえど「人への興味」と「会話を楽しむこと」の2つを忘れてはいけません。これらがあることで相手も心

グロースサイクルの本質とは何か?

私はGoodpatchという会社でクライアントワークを通じて、様々な企業や事業・組織にUXデザインやサービスデザインの専門性を持って携わってきました。 特に新規事業を立ち上げる際に「事業や組織共通のコアとなる循環をどのように作るのか」「複数の観点を統合するためにはどうすれば良いか」「何を持ってMVPを定義するのか」などを考える上で起点にしていたのがこのグロースサイクルです。 本記事では、グロースサイクルはなんのためにあり、どのような活用ができるのかを、幾つかの事業立ち上

サービスデザインプロジェクトにおけるPMの役割を考える

この記事はGoodpatch Anywhereアドベントカレンダー2日目の記事です。 普段自分は株式会社Goodpatchのフルリモートデザインチーム Goodpatch Anywhere で主にプロジェクトマネジメントの役割を担っています。 昨年夏にジョインして1年半が経ち、携わってきたサービスデザインプロジェクトで気を付けている点をまとめる機会があったので書いていきます。 対象とする範囲この記事でお伝えするノウハウは新規サービス立ち上げに外部パートナーとして関わる場

接触確認アプリのデザインデータを公開します

はじめまして、Goodpatch Anywhere でサービスデザイナーをしています、大堀祐一と申します。私たちはCode for Japanさんからお声がけいただき、接触確認アプリ(民間案)「まもりあいJapan」の体験設計およびUIデザインの部分でご協力いたしました。※本案は6/15 現在、厚生労働省が開発中の接触確認アプリとは関係いたしません。 本プロジェクトのオープンソース化に伴い、デザインデータ(Figmaファイル)を以下のリンクにて公開します。閲覧権限のみで編集

プロダクト開発チームの心理的安全性を高める「お悩み相談会」というシステム

こんにちは。atama plusというAI×教育のスタートアップでUXリサーチャー/UXデザイナーをしています野澤です。 以下の記事にあるように心理的安全性はチームにとって大切。そんな話をよく聞きます。 ですが、心理的安全性はどうしたら高まるのでしょうか?私達のチームで最近「お悩み相談会」というシンプルな仕組みを試したところ、チームに相談し合う文化が生まれ心理的安全性が高まり、良いことづくめでした。本記事では「お悩み相談会」によりチームに何が起きたのかのプロセスと実際に試

DX時代とその未来における「ユーザーエクスペリエンス」についての基本を抑える

どうも、都内でフロントエンドエンジニア兼フォトグラファーとして活動しています石亀と申します。 昨今、ユーザーエクスペリエンス(以後、UX)の重要度が増してきていましてデジタルやアナログ関係なくサービスの枠を超えてシームレスにユーザーの体験を構築することがビジネスの中で最重要ファクターになってきていると思います。 とはいえ、UXは非常に抽象的な概念でなんとなく雰囲気でしか掴んでいない人もいると思いますが、UI/UXについて色々インプットしたものを僕なりの解釈を交えて、UX、U

わかりやすい表現をデザイン原則(10ヒューリスティックス)から学ぶ 1番目の原則

UIやUXに関わるデザイナーがインターフェースデザインについて深く知る上で、知っておくべき原則はいくつかありますが、今回はヤコブ・ニールセンとロルフ・モリッヒによって提唱された10ヒューリスティックスを通して「ユーザーにとってわかりやすい表現」とは何かを学んでいきたいと思います。 10ヒューリスティックスはユーザビリティの専門家がUI上の問題点を発見する際によく使用されるガイドラインです。 どのようにデザインすれば良いかを判断する上でとても重要な指標なので、ぜひ最後まで読

そもそも、UXデザインって、なんなのさ?

こんにちは。最近、いろいろなことをやりすぎて、自分が何屋なのかわからなくなりつつある、もりみです。 今日は、関連領域が広いせいか、一部のツールがひとり歩きをしているせいか、全体像がイマイチ掴めていない人をちょいちょい見かけるので、今回は「全体像ってこんなだぞー」という基本の型のお話。 以前に比べ、UXデザインについてかんたんにまとめた本だとか、記事だとか、世の中にたくさん出ているので、学習のハードルが下がったとは思うのだけれど。 目次 1. UXデザインのフロー 2.

UXデザインプロセスのちょっぴり細かい話〜前編〜

「そもそも、UXデザインってなんなの?」という、ざっくりとしたお話を書いたので、今回は各フェーズに対して、もう少し細かい話をしようと思う。 1. 全体像 細かいフェーズの分け方は、現場によって違う場合もあるかもしれないけれど、だいたい、下図のようなプロセスがスタンダードかと思います。 正しくものをつくるための前半パートは、ユーザーについてたくさん発見をして、どんなユーザーがそのサービスのユーザーなのか、どんなインサイトの持ち主なのかを定義します。 実際に正しくものをつく

【UXデザインの成果物つき】 機械学習の技術書をえらぶエンジニアのユーザー心理マップ

昨年に「現場で使える! Watson開発入門 ー Watson API、Watson StudioによるAI開発手法」という書籍を出版しました。執筆にあたって、ユーザー(読者)を具体的にイメージするため「機械学習の技術書をえらぶエンジニア」の心理マップをつくりました。技術書典などに出ている方の参考になるかな、と思いましたので、公開します。 前回の記事と同じく、ラピッドなUXリサーチ手法をしました。デザインのゴールは「手にとってもらえる技術書」としました。データソースには、A

【Xデザイン学校】マスターコース 定性調査

なぜユーザーを調査するのか授業を受けて、自分なりに、咀嚼した内容について書きたいと思います。 ブランド体験とユーザー体験について。 企業のブランド体験は、企業がお客様に提供したい体験を描いたものです。体験とはオンライン、オフライン含め、ブランドと接触する全ての接点がブランド体験を構築します。 一方、ユーザー体験は、お客様の実際の体験を指します。 ユーザー体験のみ考慮すると、どの企業にも同じ体験になることが想像されます。そのため、企業は企業理念、ビジョンなどから、他者と

UIしか見えていないサービスデザインは危ない

意味のあるサービス作りをする「サービスがクローズする」その裏には事業としての投資をし、様々な開発メンバーがこのサービスはリリースした後に世の中にとても意味のあるサービスになると信じて頑張って開発しています。できればどのサービスもリリース後、大成功を収める結果が得られればいいのですが、ほとんどのサービスは無くなってしまいます。デザイナーの立場からできることは、UIを作るところに留まらず、そもそも「価値」があるのか「ストーリー」はいいのかから考えた方がいいと思います。優秀なUIデ

質的調査

今回は「質的調査」に関する振り返り。 エスノグラフィ(参与観察)とは調査対象の人々の生活に密着し行動と体験を共にする中で、その人々の社会と文化を自分の目で直接観察し理解し分析する方法 人類学や社会学で活用されてきた手法 オブザベーション(行動観察)とは対象の振る舞いを観察し、そこに潜む隠れたニーズを探索的に分析する手法 観察する上でのポイント・対象となる「その人」の視点から何が見えているのかを問う ・自分にはバイアスがあることを理解し、そのバイアスと向き合う ・事実の