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【目印を見つけるノート】1534. 雨の日の詩

外は雨ですね。
今日は短めのnoteにしますが、
もうひとつ朗読を追加します。

このような日は、
ロバート・クリーリーの『雨』という詩を思い出しますが、それは長田弘さんの『詩は友人を数える方法』(講談社)の中にある訳です。
こちらには、それを引いてきます。

雨  ロバート・クリーリー

一晩中、ざわめきがまた、
もどってきていた。そして、
また、静かな雨が
ひっきりなしに降っている。

ぼく自身にとって、私とは何だ?
想い出さなければならない
私とは、どんなときも
強調される私とは?

私という、けっして
気楽なものではなく、むしろ厄介なものが、
降ってくる雨のせいで、ぼくにとって、
何か、他の、何かになる。

このようなものでなく、もっと他の、何か。
そんなにも固執すべきではない、何かーー
私という究極の不安のなかに
ぼくは、閉じ込められるべきなのか。

愛は、きみがぼくを愛するなら、
ぼくのかたわらに横たわる。
愛は、ぼくにとって、
脱け出すことであれ。

疲労から、愚昧さから、脱け出すことであれ。
無関心への感溺から、脱け出すことであれ。
うるおされることであれ、雨のように、
穏やかな幸福に。

引用 『詩は友人を数える方法』長田弘(講談社)より

こういうものに、何か付け足すのは野暮な気がしますが、beatificという言葉の似合う詩だと思います。
長田さんの文章も美しいと思いますので、ほんの少し、つっかえながらですが、朗読したのを別に置いておきます。そしてそこに出てくる曲を。

Bob Dylan『Hard Rain's A Gonna Fall』

今日は2投稿でひとつということで。
それでは、どうぞよい1日をお過ごしください。
Let's Stay Happy!

尾方佐羽

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