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【PODCAST分析】ポップミュージックの将来はアバターの出現によってどう変わる?アーティストに与える影響はいかに

【分析ソース:興味がある方はpodcast聞いてみてください】

テキスト起こしましたので読みながら見たい方はどうぞ、多少誤りあるかもしれません。ご了承願います。

【テーマ】

Will Pop Music of the Future Rely on Actual Musicians, or Avatars?   ポップミュージックの未来は実物のアーティストに頼るのか?アバターか?

ポッドキャスト「Popcast」のホストはJON CARAMANICA。THE NEW YORK TIMESのポップミュージック批評家として活動しており、今回のテーマについてスポーツ・ポップカルチャー・テックを主に取り上げるSPOTIFY傘下の米国ウェブメディア「THE RINGER」の編集ライターAlyssa Bereznakをゲストに迎えて取り上げています。

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AlyssaがTHE RINGERで取り上げた記事をもとにトークを展開していていますが、まず最初にJONから何故この題材について取り上げようと思ったかという問いに対してAlyssaは下記のように回答。

I think that I had just seen a lot of people being like virtual concerts and I read in a newsletter that there were some companies that were popping up around that and they were presented as just like sort of practical band aids to the pandemic. But I really thought of them as sort of the beginning of something different because I'm not quite sure we're ever gonna go back to the way things were after this is all over I think this is maybe in some way the beginning of a very interesting decade.      
最近バーチャルコンサートが増えてきているのを見ていて、ニュースを見たらこのようなサービスを提供している企業が出てきたけどこのパンデミックの応急措置のようなものとして扱われていた。だけど今後以前のようには完全に戻れないとしたらこれはある意味、新たな時代の始まりだなと考え、非常に面白い現象だと感じた。

今回は主に今後セレブレティの消費の仕方に影響を与えそうな3つのサービスについて特集。

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Genies(https://www.genies.com/)

2017年にAkash Nigam, Evan Rosenbaum, Jake Adams, Matt Geigerの4名が創設したカリフォルニアのモバイルアプリ企業。SNSやメッセージアプリで活用できるアバターをつくるサービスを提供(元々絵文字-emojiから派生したサービスのようです)。セレブレティ向けにアバターエージェンシーも事業として展開。パートナー企業・著名人の中にはバスケットボール選手のCarmelo AnthonyやラッパーASAP Rockyもいますが、日本からはYoshikiもいました・・・w

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ちなみに2020年8月にバンダイナムコが株主としてジーニーズ株式会社を日本でも創設(3億円出資)して事業を開始しています。

Gucciなどのブランド企業もコラボしていますのでこれからアバターマーケティングは広がりそうです。ポッドキャストの中でAlyssaは、アバターの利点は多くの人間的な手間を考慮せずに効率よくアバターを活用して的確にブランドイメージを訴求できること。E-commerceなどで服のイメージを訴求したいならモデルを使うよりも効果的なサービスです。一方でファンとのコネクション(親和性)という面ではセレブリティには敵わず、この点においては補うことはできないとも指摘。

Jadu (https://1ric.com/jadu)

AR技術を活用してアプリサービスをAsad J. Malik(1ric)が2020年今年にローンチしたロサンゼルス拠点のスタートアップ。TikTokやInstagramがアーティストの曲を広める上での宣伝プラットホームとなっていますが、アーティストがホログラムとして15秒間の動画に登場してファンが一緒のフレームの中で曲の中で踊り動画を録画する。アーティストにとってTikTokの中で曲を使われたらストリーミング数に応じて収入を得ることは出来ても、自分自身の認知を高めることはできなかったことに対してJaduは動画に登場して自分自身もプロモートできることが利点。 

既に一部のユーザーで利用され始めていますが、アーティストと一緒に動画撮影出来て一体感が出て高揚感あります。サービスがスタートしたばかりでまだライブラリには有名なアーティストはラインナップされていませんが、今後より多く著名アーティストが利用されればユーザー数が増える可能性があります。これはアーティストのホログラムが悪用されなければプロモーションとしても有効的だし、定着しそうな予感がしますね。又、課題としては今の時点でアバターが作られたら所有権はJadu側にあり、将来的にはレーベルや会社に売ることも考えられているのでこちらが次の展開として考えられる。

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WaveVR (https://wavexr.com/)

Aaron Lemke, Adam Arrigo, Finn Staberの3名が2016年に創設したロサンゼルスを拠点とするバーチャル体験サービスを提供するスタートアップ企業。

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8月7日(金)にTikTokとコラボしたVRライブパフォーマンス「THE WEEKEND EXPERIENCE」が話題に。25,000名のユニークユーザーが視聴したこの配信ではThe Weekendのアバターが登場してライブをしながら背景の映像などが変わっていき、臨場感があるのとコメントが途中掲示されていくことで没入感を感じることが出来るストリーミングの内容となっている。実際の映像の一部をどうぞ。

実際にTikTokでライブで見ることはできなかったが、travis scott X fortnight同様にアーティスト主体というよりTikTokユーザー主体に映像を見ることが出来ることがポイントで一緒に海に潜ったり、巨人になったthe weekendに飛び乗ったりできたライブでした。
*ちなみにどのようにして制作しているかUSラッパーT-PAINのリアリティショー「T-Pain School of Business: Wave」で特集されています。

参考までに2020年の最も衝撃的であったFortnite X Travis Scott。

2,770万ユニークユーザー数、4,500万回再生(2021年4月時点)      *youtube travis scottの公式チャンネルでは動画再生(1.13億回)

やはり今年の一番はTravis Scottで間違いなしですが、今後VR/ARを活用してライブやブランディングを展開するアーティスト・ブランドが増えてきそうで実際のライブのみに頼ったエコシステムは変わっていく展開が加速していくのが感じれる。

ポッドキャストの中で今後の将来どのように変化していくかを予想する中で、例えば自分でカスタマイズしたプレイリストをもとにBeyonceのホログラムが自宅に投影されて個別にコンサートを披露してくれる未来は近いか?という問いに対して、Alyssaは「Beyonceのようなスターはイメージを管理するのに非常に厳しいのでこの未来は遠いと思う」と答えている。しかしながらこれからのアーティストはその取り組みは出来る可能性がありますよね。                                同時に今後のサービスの展開としてSNSやインターネットと共に成長してきたデジタルネイティブの世代が新しいエコシステムを形成するサービスを作り出すだろうとも話している。

以上、ひたすらPODCASTの内容を説明する投稿となりましたが、3つのサービスを調べるうちに今後の新たな可能性を発見すると共にカリフォルニア・ロサンゼルスはやはり面白いことが行われているなと思いました。しかしながらこれはどの国・都市でも出来るので日本でも挑戦し続ければライブ・フィジカル以外の展開も発展させられますよね。特に日本はこの分野で長けているはず。。。。日本の企業・サービスも改めて調べて日本の市場で何が出来るかを模索するのも面白いですね。最後に途中初音ミクの話題&曲が出てきますが、アメリカでも初音ミクは盛り上がってるんですね・・・・

以上、それではまた次回、ありがとうございました。

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