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才能なんて前世に忘れてきたよ

天才だと言われたことはありますか?僕は人生で、何度か「才能のある人」の扱いを受けたことがある。

自慢ではない。
なぜなら、僕は別に才能なんていう大層な物は持ち合わせていないからだ。

謙遜でもない。
なぜなら、僕が褒められたそれらは大抵ずっと地道に培ってきたものだからだ。


才能というのは便利な言葉だけれど、本当に生まれ持って研ぎ澄まされた才能のある人=天才と出会ったことは一度もない。

才能とは差異化された結果を言い換えただけであり、過程には実践と検証の繰り返しと蓄積があるだけだろう。

生まれついての遺伝的特性などの後天的には手に入らない能力を才能と呼ぶならば、多かれ少なかれ誰だって才能は持っているし、大小の差はあれど誰もが天才なはずだ。

問題は、自身の適性と伸ばすべき箇所を自分で見つけられず、誰かが良いと言っているフワフワした幻想に飛びついて、何度もフラフラと間違った方向に努力をしてしまう事なのかもしれない。


経営者と担当者のあきらかな違い

僕は仕事柄、たくさんの経営者さんと話してきた。打ち合わせが担当者さんの時と、経営者や役員さんの時とでは、やはり明確に差を感じる。(ごくまれに経営者並みの平社員がいるが、そういう人はスピード出世して役員になるかヘッドハンティングで移籍するか自分で起業するパターンが多い)

決断力、責任感、判断力、アイデアや発想、それらの下地となる知識、人脈、芯の強さetc...

企業内で役職としてそのポジションにいる人と、責任を負って常に決断をする人の差。明確に違うこれらが一体何なのかをよく考えている。

知識や人脈や責任感は、経営者というポジションにいて活動しているからこそ身についたモノなのかもしれない。これらは口でいうのは簡単だけど、そんなにたやすくはマネできそうもない。

しかし、普通の平社員でも持てそうなモノがあった。

それが「当事者意識」だ。

ここをどれだけで意識できるかで、結果がだいぶ違ってくると感じている。


才能=自分ごとへの取り組み方かも

今まで色々なステキな人と出会ってきた中で、輝いている人に共通していたのは「自分ごと」として取り組んでいるということだ。

僕が参加させてもらっているSLOWLABELの栗栖さんは、障害の有無に関わらず誰もが創造的な生き方をできる社会を模索している。(言い方が陳腐でアレだが、前例のない新しい事をしているので上手に表現する言葉が出てこない。。。)

そのきっかけは自身が闘病を経て障害者になり死にかけるという壮絶な体験が元にあり、まぎれもない自分自身の経験からうまれた動機からきている。


noteで知り合ったすばらしい人たちも皆そうだ。

レクサスアワードをとられた竹鼻さんも、NYTDCでアワードをとった中野さんも、ゴーミヨ期待の若手シェフの田村さんも、才能あると世に認められている人には、そのバックボーンに強い意志と継続した努力がある。

そして間違った方向に努力をしそうなときに、検証して向かっている方向をなおしたり、失敗の壁を乗り越えるための工夫をしたり、時に間違いを認めて挫折してもまた立ち上がって歩を進めてきたはずだ。

上記の3名は僕が今noteで呑みたい男達ベスト3な訳だが、共通するのは3人とも本業だけでなくnoteを書かせても良い記事をサラッと書き上げる事だ。裏付けにある経験や思考の量の成せる技だと僕は考えている。


そして、こうした人たちに共通しているのは、何に自分の人生を賭けたのか?という事だと思う。

僕は別に誰もがみんな成功や自己実現を目指す社会がいいとは思っていないけれど、何が自分にとっての気になる事で、何を大事にしたいのか?という問いは常に持っていたほうがいいと思う。


もしも僕に才能があるとしたら、両親が健康な体に産んでくれた事、学者の家系の父方のDNAと、商人の家系の母方のDNAがなんとかうまいことくっついてくれた事、ちゃんとした学習環境を整えてもらった事くらいだろう。

35歳になった今でも誰かの大活躍に嫉妬はしてしまうし、今日も自分の至らなさを噛み締めつつ、一歩ずつ歩くだけだ。


才能なんて言葉には逃げない。そんなもの前世に置いてきた。

何かに挑戦するのに遅いなんてことはない。

勝負は、今ここからなんだから。


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