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【フード編】ベンチマークすべき国内D2Cプレイヤーまとめ・snaq.me

はじめまして!OFF inc.ファウンダー兼代表のヨーダです。

以下のような方を対象にしたnoteになっております!

・これからD2Cをはじめる!
・既にD2Cをしているが伸び悩んでおり成功事例を研究したい...
・D2Cスタートアップへの投資を検討している。

第5回目は、フード分野のD2Cスタートアップ、snaq.me(スナックミー)を紹介していきます。
(最後のD2Cリスト以外、全て無料で閲覧可能です)

snaq.me:おやつのサブスクリプションサービス

今回も1社のみですが、スライド形式で視覚的にも分かりやすく企業分析してみました。

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戦略コンサルやDeNAでのCVC経験を積まれて、2015年に創業されました。
服部さんのTwitterやブログも面白いので、是非ご閲覧ください。

https://twitter.com/haztr

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プロダクトはおやつ。おやつを定期購買と単品購買で販売しています。
以下が、サービスページです。

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定期購買は、4週に1回か、2週に1回の配送頻度を選択可能になっています。
非会員の方にも手軽に購買できるのが、単品購買している、栄養バーとビーフジャーキー。定期購買で人気の商品は商品ブランドページを別途作成し、販売しているようです。自社EC以外にも卸して、販売しているようです。

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オフィスグリコのようなビジネスもしているようです。
コロナによりリモートワークをメインにする企業も増えた今、在宅ワーカー向けサービスも提供されるかもしれません。

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筆者も実際に定期購買してみました。簡単な質問に回答するだけで、自分の好みを反映したおやつを自動選出し、配送してくれます。
おやつが8種類小さくパッケージされており、ボックスの中には、おやつの開発ストーリーなどが記載されている小冊子やSNSにおやつを投稿する際の紙製のおやつ台などが同梱されています。
アンボックス(開封)時の良質な体験を意識していることが伺えます。

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「ギルトフリー」と聞くと、聞き慣れないですが、要は、「健康的」、で「おいしい」を両立したおやつを届ける、というのをコアバリューとしているようです。

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国内お菓子市場の市場規模は人口減少のさなか、これから拡大見込みは薄そうです。国内大手お菓子メーカーは中長期目標に海外売上比率向上をあげています。

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ビジネスモデルはシンプルです。これから数百億円規模のおやつブランドが出てくると、原料の生産から販売までビジネスの上流から下流まで抑えられ、利益率の向上が見込まれます。

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これまで紹介してきましたD2Cスタートアップに比べ、販売実績情報が少なかったため、かなり曖昧な数値予測になっています。おそらく単月売上1,000万円は超えているでしょう。

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自社製品についての理解も深まるのですが、こちらの記事を読むと、今後のお菓子市場の未来についても見えてくる気がします。

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ここではセブンイレブンのPB商品との比較を行いましたが、コンビニ全般がPB商品を展開し、そのどれもが、低価格でハイクオリティなおやつを提供しています。ただ、snaq.meの価値である健康志向要素はコンビニPBには不足している商品が多いため、健康志向観点で、snaq.meは勝っているといえます。
また、ここでは比較対象に加えませんでしたが、snaq.meのターゲットとする女性は客単価1,500円ほど(ドリンク+軽食)のカフェに行くことが多いと思います。カフェ1回分と比べるとリーズナブルなプライシングといえるでしょう。

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スナックのサブスクリプションボックスは国内よりかなり前に先行して登場しています。ここでは、NatureBoxを引き合いに出しましたが、他にもgazeなど海外で主流のおやつのサブスクリプションサービスが存在しているようです。大きなExit実績のあるスタートアップは発見できませんでしたが、ここで取り上げたNatureBoxは短期で急成長し、累計約60億円の資金調達も実施しています。

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国内大手お菓子メーカーの財務数値をピックアップしてみました。
国内お菓子市場規模が約3兆円、こちら4社で約6,000億円と4社で2割の市場規模を占めています。
改めて、この4社を見ていると、ロングセラーとなるおやつブランドを作れるか否かが企業の成功の行く末を規定するなと実感しました。
また、国内大手もネットでの直販や健康志向商品を開発しています。いずれ大きな競合として立ちはだかってくるでしょう。

最後に、以下は参考記事です。

お菓子ではなく、「おやつ」という体験を提供する。リーンに成長するスナックミーに勝ち筋を聞く

お菓子で味覚をプロファイリング、スナック定期配送サービス「snaq.me」が12種類の試食BOX提供を開始

菓子メーカーの動向と戦略の方向性

客に商品を「選ばせない」おやつ通販がすごい

「おやつのサブスク」がママ世代に人気の理由

「お菓子版ネトフリ」、お客が商品を選べないのに人気を集めるワケ

自分好みのおやつが届くサブスクサービス「snaq.me」が2億円調達

あわせて読みたい過去記事

過去、フード領域だけでなく、ビューティー領域、アパレル領域についても記事を連載しております。

・BULK HOMMEさん / MEDULLAさん / PHOEBEE BEAUTYさん
・17kgさん / Oh My Glassesさん / FABRIC TOKYOさん
・BASE FOODさん / FUJIMIさん

について取り扱っております。ご閲覧ください。


最後に、国内D2Cスタートアップリストについて

今回は、以上でD2Cスタートアップの紹介の筆を置こうと思います。
いかがだったでしょうか?

読者の方々にとって有益な情報を提供することに努めていければと思います。お気づきのことがあれば、なんなりとTwitterのDMよりご連絡ください。

https://twitter.com/yoda_OFFinc

以下、有料コンテンツとさせていただきますが、今回のテーマであるフード領域だけでなく、国内D2Cスタートアップをできる限り網羅的にまとめたスプレッドシートを販売します。

スプレッドシート

D2Cビジネスに関わる全ての方(スタートアップ、大企業新規事業担当者、投資家)に役立つ情報源になっているかと思います。

こちらは、定期的に情報を更新していきます。

また、こちらのスプレッドシートですが、私、ヨーダのTwitterのフォロー、以下ツイートのRTをしてくださった方には、Twitter DMにてご連絡頂ければ、無料にてスプレッドシートを共有させていただきます。お気軽にご連絡ください。

それでは、次回もお楽しみに!

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