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漸進的筋弛緩法とお笑いの効用(知らんけど)

漸進的筋弛緩法というリラックスの方法

「ぜんしんてききんしかんほう」と読む。
漸進とは順を追って進んでいく、という語彙である。

筋肉の緊張を解きほぐすことで心の緊張感を緩和させるリラックスの方法である。筋肉の状態をじょじょにゆるめていくことでリラックス感を得ることから、このような名称がついている。

発案者は、アメリカの神経整理学者、エドモンド・ジェイコブソン博士という方で、1930年代に発案されたらしい。

とある記事によれば、米軍でも採用されていて、厳しいストレス状況下にある兵士のうち、その96%が120秒以内に眠りに落ちた、と言われている。

ぼくも、5年くらい前にこのリラックス法を知ってから、毎日ではないが、寝つきが悪いときは寝床で試みている。腕と肩を中心にやってみると、即効性はないけれど、何となく体がほぐれた気がしてくる。

具体的なやり方は以下のとおり。

【腕の場合】
①両腕に力を入れて前方に伸ばし、握ったこぶしと前腕部に力を入れる
②力を入れた腕を折り曲げて、上腕にも力をいれる
③力入れた腕を再び前に伸ばし、手のひらに広げ指に力を入れまる
④その後力を抜き、リラックスする
【肩の場合】
両肩に力を入れ、肩をすぼめて約10秒間維持する
息を吐きながら力をすっと抜いて、すぼめた肩を落とす
③肩を落とした際にリラックスする

メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種、Ⅲ種 テキスト&問題集より

腕と肩のほか、独自の方法として、顔にもこのやり方を試みている。

①眼をつぶり顔に力を入れる。顔の中心にパーツが寄るようなイメージで、顔をくしゃくしゃにする
②次に、口角を上げて6~7秒維持する
③その後力を抜き、リラックスする

身体だけでなく顔も緊張しているようで、これをやると寝つきが良い。

緊張をほぐすために、一度わざと力を入れないとゆるまない、なんて、つくづく人間の身体っていうのは思いどおりにならないものだなぁ、と感じる。

お笑いも一種の漸進的筋弛緩法なのでは?

で、この筋弛緩法による体の反応を観察していて思ったことがある。

お笑いがストレス解消に良いとされるのは、気晴らしができるということもあるけれど、一種の筋弛緩法なのではないか、と。

「破顔一笑」という表現がある。「破顔」とは、はじけるような大爆笑という意味ではなく、顔をほころばせること。「一笑」とはちょっと笑う程度。

そもそも「ほころばせる」という意味は、糸や縫い目や綴じ目が解ける、という意味である。緊張して固くなった筋肉の繊維を笑うことで解く、これは筋弛緩法と同じ作用ではないか、と。

と、いうことを考えたのだけど、インターネットで探しても同じ説を唱えている人がいなかったので、試しに書いてみた。

根拠もエビデンスも何も無く、「いや、知らんけど」というだけ話である。


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