猿渡|ビジネスライター

インタビューを中心としたライターです。コラムやプレスリリース作成もお請けします。|得意…

猿渡|ビジネスライター

インタビューを中心としたライターです。コラムやプレスリリース作成もお請けします。|得意テーマはIT業界・DX、セキュリティ、HR領域・組織開発。noteで書くエピソードトークはフィクションかもしれません。|お仕事のご相談は office.tasukebune@gmail.com

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猿渡 |プロフィールとお仕事依頼

はじめまして。猿渡と申します。 「オフィス助け舟」という屋号でライター業を営んでいます。 こちらの記事は、自己紹介や簡単な経歴などを書いています。また、お請けできるお仕事を詳細やご依頼方法もまとめています。 (最終更新日:2024年2月11日) 目次 自己紹介1984年生まれ、関西出身です。1995年に阪神大震災に被災し、大分県に転居。2年後に関西に戻って、大学卒業の2007年まで住みました。2007年から就職を機に千葉へ転居。2012年に東京に移り住んで、現在に至ってい

    • 仕事で千本ノックを浴びてフレキシブルになった話

      フリーランスの野良ライターになって以降、ありがたいことに、複数社とやりとりさせてもらっている。 ケースにもよるんだけど、ぼくのような野良ライターとエンドのお客様のあいだにはマーケティング会社や制作会社が入ることが多くて、原稿の加筆・修正の戻しはそうした代理店のご担当者様からもらう。 戻しをもらうとき、まれにご担当者の人から結果的に二度手間になるような指示をもらうケースがある。それはぜんぜん仕方のないことで、ぼくからはご担当者の先が見えないからエンドのお客様とのやり取りは知

      • 投資の神様が教えてくれた判断の迷いを減らす方法

        30台の前半くらいのころ、過重労働とマルチタスク作業の弊害で、こころの弾力がなくなった。まるで着古したスウェットパンツのゴムひもみたいに、びよんびよんと、思考が伸びきって元に戻らなくなった。 自分のあたまが、まるで餅つきの石うすに放り込まれ、杵に打たれ、水をまぶされはこねくり回され、細胞という細胞が破壊されたような感覚だった。 (仕事にはがんばりどころもあるけれど、働きすぎてはいけませんね) その後、時間をかけて睡眠や食事などの生活習慣を改めて、なんとか体調を立て直した

        • 偉い人たちのカバン持ちをしていたら長年の体調不良が治った話

          職場の中の人間関係はめんどくさいものだ。「何の不平不満もなく良好!」という人をまずもって聞いたことがない。 その人間関係の中でも、役員など偉い人たちの近くで接していると、寵愛を受けて良い思いをする人もいるけれど、政争の果てにその役員が失脚することもあって、長期的に見れば寵愛によるメリットは続かないことが多い。 ただ、そういう偉い人に取り入ろうとする小狡い考えを抜きにすれば、競争を勝ち抜いてきた人たちのそばにいるメリットはいくつかあったと思う。 *** いまでこそフリー

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        猿渡 |プロフィールとお仕事依頼

          怒りとは鍋の噴きこぼれ

          会社がちがう(といってもぼくはフリーランスだけど)友人とさいきん飲んだとき、友人が「時代に逆行するパワハラ上司が増えている」といって嘆いていた。同業他社からの転職組らしい。 さいきんも別の部署の部長が、成績の振るわない若手社員に対して「お前のやっていることは会社の利益を詐取しているのと同じだ。今から警察を呼んで捕まるか、ドツキ回されるか、どっちか選べ」と恫喝していたらしい。 「で、その子はどう答えたん?」 「『どっちもイヤです』って」 「そしたら部長は?」 「『詐取

          怒りとは鍋の噴きこぼれ

          職場で毒霧を吐くひとたちへの対応

          職場でグチや文句、他人に対する誹謗中傷といった攻撃(口撃)をくりかえして止まらないひとが、まれにいる。 願わくば距離をおいてお近づきになりたくないところだ。ただ、不運にも同じ部署になってしまい、グチや文句に付き合わないといけない状況のひともいると思う。 グチや文句が厄介なのは、自分に向けたもののように感じてしまう人間の防衛本能が作動するところだ。第三者に向けたグチや文句でも、わがことのように感じてつらくなる。つまり、自分が攻撃されているのと変わらない。そこにストレスを感じ

          職場で毒霧を吐くひとたちへの対応

          後悔を先に立たせる

          40手前になって、初めてライター稼業をしている。 クラウドソーシングサイトでのやり取り、直接の営業活動、ICレコーダーの使い方、SlackやChatworkといった使用経験のないツール、MS Officeとは仕様がちがうGoogle Workspaceなど、いろんなことが初めてづくし。 文章ひとつとっても、それなりに書ける自負があったのだけれど、クライアントからの直しをていねいに確認するたび自分のおごりやあいまいに済ませてしまう怠慢が身に沁みる。文章を修正するたびに、自分

          相手の気持ちを受けとめられないのはビジネスの副作用かも

          1つ前の投稿でオウム返し(伝え返し)について書きました。 オウム返しはカウンセリングの技法で、相手との信頼形成のほか対話の促進にも効果を発揮します。 さいきんではビジネスの世界でも、上司部下の1on1ミーティングを円滑にするためのソフトスキルとして習得が推奨されているらしいです。 しかしながらこの「オウム返し」は、カンタンそうに思えても実践しようとすると案外むずかしいものです。 例えば部下が「仕事がしんどい」といったとします。そのとき上司は「仕事がしんどいんだね」と返す

          相手の気持ちを受けとめられないのはビジネスの副作用かも

          インタビュー時の「オウム返し」の技法

          フリーランスでライターをしているのですが、仕事に活用できる技法をそのポイントの整理もかねてnoteにまとめました。ご参考までに。 インタビューで役に立つ技法の1つに「オウム返し」があります。別名では「伝え返し」とも言われます。 もとはカウンセリングで使われる基本的な技法です。クライエント(患者)が発したことばをカウンセラーがそのままオウム返しをすることによって、クライエントとの信頼形成やクライエントに内省を促す効果があります。 昨今では、企業で上司と部下が行う1on1ミ

          インタビュー時の「オウム返し」の技法

          若いころに気づかなかった会社と仕事に関する10の事柄

          4月1日、多くの会社で入社式の日だろう。フリーランスの分際だけど、すこし老害っぽいことを書いてみたい、と思う。 社会人になって、10数年してからようやく気がついた事柄を10個ほどまとめてみた。「あひみての のちの心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり」とは百人一首に撰ばれている有名な恋歌だけれど、人生一般に当てはまる名句と思われる。 ①会社の仕組みはよくできているある程度の歴史のある会社では、会社の仕組みはほぼ完成されている。業務フローであったり書類の運用であったりシス

          若いころに気づかなかった会社と仕事に関する10の事柄

          瑞々しい文章と硬質な文章

          自分の文章は硬質である、と思う。われながら硬ぇ。長年、ビジネス文書に慣れ親しんたので、いまさら文学的な「天馬空を行く」がごとく自由奔放で煌めく表現など思いつくわけがない。習慣化は、ときに切ない成果を生む。 *** インタビューをして、企業の事例紹介ページや採用ページに掲載する文章を書いている。自分で取材することもあれば、インタビュー済みの音声データを提供してもらい、構成を整理して執筆する場合もある。 インタビューでお話いただく内容は、どれも興味深い。 前職の会社がIC

          瑞々しい文章と硬質な文章

          「忙しい」という感情表現と4つの反応

          すっかりnoteの更新が滞ってしまった。しまった! 3月上旬から複数のインタビュー取材(対面とWeb会議)など、慣れていない仕事で忙しかった。今、3月末になってようやく落ち着きを見せ、書きかけの記事に着手している。我ながら不器用なものだと恥じ入る。 「忙しい」は状況説明にならないそういえば、サラリーマン時代にも、職場で不用意に「忙しいんですよねー」と言ってしまい、上司から激詰めされた記憶がある。 「忙しい」は仕事が終わっていない理由にならん。 「忙しい」と唱えている限

          「忙しい」という感情表現と4つの反応

          職場における過剰適応の連鎖

          Twitter(現:X)に、こんなポストがあった。配偶者に対してじゃなくても、こういう意味不明に攻撃的な気分ってあるよなあ、と思ってしまった。 以前の同僚が部署異動してから人柄が変わった取引先との懇親会で、同じような話題になった。取引先のひとりが言う。 「以前、同じ部署にいた同僚がいて、さいきん業務上のやり取りをしたら、えらく怒られた。具体的にはTeams(Microsoftのチャットツール)で依頼したら非常識だと言われた。そこから派生して、こまかな言葉遣いにまで苦言を呈

          職場における過剰適応の連鎖

          職場で、ケアするのは誰か?

          職場で疑問に思っていたことがある。誰かを配慮したり、気遣いを向けることに対して、無言の抵抗のような、ためらいの気分が生じるのはなぜなんだろう、と。 たぶん、ぼくの前職の会社に特有のものではなく、社外の友人や知り合いと会話する中でも感じることなので、世間一般おしなべて、そういうものだと思い至っている。 この違和感の正体は何なのか、つねづね考えていたところ、直近に読んだ本に腑に落ちる記述があった。(太字部分はぼくがつけました) この本の中で「私的領域へと閉じ込め」られた「他

          職場で、ケアするのは誰か?

          組織の縦割りの原因は「仕事の高度化」

          仕事を高度化すること。専門性を高めることは一般的に望ましいとされる。社員一人ひとりがスキルを高めて、その能力を結集することで会社や組織を良くできると考えられるからだ。 一方、組織の縦割り、セクショナリズムは悪しき現象と言われる。組織間のコミュニケーションが減り、自組織の利益を追求に躍起になり、派閥が生まれて、おたがいに足を引っ張り合う。 偏った考え方かもだけれど、個人的には、組織の縦割りの原因は「仕事の高度化」なんじゃないか、と疑っている。実体験をもとに理由を述べたい。

          組織の縦割りの原因は「仕事の高度化」

          右向け右のトランスフォーメーションとぎっちょ(左利き)の話

          小学生の低学年のころ、教室で先生が「左手はお茶碗をもつほうだよー」と何かの話の途中で説明した。ぼくは左利きなのでお茶碗をもつのは右手だ。 まぁええねんけどな。左利きは10人に1人やし、わざわざ左利きに配慮して説明すると、まだるっこしくなるし。自分(と、2~3人いる左利き)のせいで、わずかでも全体の時間が浪費されるのは申し訳ないし。 左利きは、横書きだと手のひらの小指側面が鉛筆の粉で汚れるけれど、縦書きだと汚れない。一長一短ある。プラスマイナスはゼロだ。と、自分の中で折り合

          右向け右のトランスフォーメーションとぎっちょ(左利き)の話