田中の独り言1月23日/2024

2年くらい前の引っ越しを機に、
これからの生活について考えはじめた。

自分の老後を考えるきっかけとなったのは
2021年に母が亡くなったことだと思う。

実を言うと亡くなった直後からしばらくの間は
記憶が曖昧でよく思い出せない。

ショックだったのだ。

それでも5ヶ月くらい経って
実家の母の遺品を整理しなくちゃねと姉と掃除に向かった。

母の物はそれはそれはごちゃごちゃしていた。
一度や二度で終わるとは思えない量だったのだ。

姉は仕事もあり忙しかったので、
自分が毎週土曜日に実家に通って少しづつ洋服やバッグ類
そのほか細々した物などを掃除した。
まとめたゴミは弟が処分してくれた。

大事な物があるといけないのでいちいち中身を確認しながら分別したが、
そのほとんどがいらない物だった。
母は昔の人なので物を捨てるのを嫌っていた。
自分や弟の子供の頃のおもちゃまで出てきて驚いた。

大事そうに何重にも袋に入れてあったのはレシートや領収証だった。
おしゃれな人だったので洋服はたくさんあった。
もったいないとは思ったけどあまり考えずにゴミ袋へと押し込んだ。
あちこちから小銭が出てきたけど、お札などはなかった。
保険のお知らせやクレジットカード明細などは
何年分もあってたいそうな量だった。
でも通帳や印鑑などは見つからなかった。

あとは写真があちこちから出てきた。
古い写真は白黒だ。誰なのか分からない。
カラー写真も色がぼやけている。
若い頃の母が映っていてとても美人だ。
取り合えす一纏めにして後でアルバムに貼っておこう。
だいたいは終わったかなと思うまでに2ヶ月くらい経っていた。

人ひとりの荷物ってこんなにあるのかとその時思ったのだ。


そんなこともあっていざという時のため
自分の身の回りの整理をしておこうと思った。

溜め込んだ洋服や靴やバッグをメルカリやジモティーやセカストで売却。
それ以外は不用品回収、ゴミ持ち込み処分などをした。

娘達が家を出たことを機に、
自分は家賃の安い1LDKに越すのに物が多すぎたのだ。
キッチン用品などは娘達にあげてしまった。
きっと自分は料理しないだろうと考えたのだ。
だから食器なども最小限にして処分した。
マグカップはなぜあんなに増えていくのだろうか?笑

次に銀行口座やクレジットカードを整理することにした。
口座は二つに絞って他はずべて残高0円にした。
仕事関係で頼まれて口座やクレジットカード作ったりしていたので
全部辞めようと思ったのだ。
株取引や外貨取引もしていて何年も放置していたから、
内容を確認してすべて現金化して預金口座に移した。

手こずったのは、昔ながらの写真やネガの類いだ。
現像するともらえる無料の写真入れ、
あれが段ボールにごちゃっと入っている。

どうしようかと考えて、
カメラのキタムラでデジタル化してもらおうと、
重たい段ボールを運んでいったのだ。
店頭で店長さんが申し訳なさそうに、
「デジタル化するには、アルバムに写真を貼って頂かないと
できないんですよ」

なんですと?

それが面倒だからこうして持ってきたのに・・。
仕方なくデジタル化するのに適当なアルバムを5冊ほど購入し
重たい段ボールと供にウチに帰った。

ただ昔のビデオテープはDVDに出来ると言うことだったので頼んできた。VHSタイプのビデオ、アダプターもレコーダーもなく
何が映ってるのかもよく覚えていないが、
自分が突然死んだら娘達も困るだろうと思って、お金を掛けて依頼した。

家でひとりペタペタと写真をアルバムに貼ると言う作業は
面倒だなと思っていたけど、以外に楽しかった。

自分の若い頃や幼い娘達。
家の近所やお出かけ先での写真。
見ると思い出すから不思議だ。
ただ懐かしく物思いに耽りながら写真を貼る作業に没頭した。

2,3日かけて全部貼り終わって、いつキタムラへ
行こうかなどと考えていたとき、ふと思った。

あれ?もう整理出来てるじゃんコレって。
わざわざデジタル化しなくてもいいんじゃない?と気がついた。

そう、同じ形のアルバムにビシッと整理されているのだ。
確かにデジタル化すれば場所も取らず便利かも知れないが、
このアルバムという形で一つの完成形になっているし
これはこれでいいやと満足してしまった。

その後DVD化したビデオを受け取りに行った時、
店長さんに事情を話すと、「それはそうですよね」と言って一緒に笑った。こうしてアルバムとの戦いは終わった。


これでもう大体大丈夫だろうと思ったとき、
クラウドの写真が気になってしまった。
もし自分が死んでしまったら、IDパスワード不明の
自分の写真達がどうなってしまうのかと気になりだして、
じゃあコレもこの際メモリーに整理しておこうと考えた。
しかしコレは悲惨な結果となるのだ。
詳しくはコチラを読んでみて欲しい。

これからの人生なるべくコンパクトにシンプルに
生活するよう心がけたいと思っている。


今日も読んでくださった方ありがとうございます。

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田中もなか
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