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月とコーヒー

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色々考えたことを定期的にまとめていた記事たち。 留学中に書いたものが多数。
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記事一覧

ひだまりのお散歩道

ぐるぐる、ぐるぐる、色々考えて、考えすぎて、書いては残して、仕舞って、もっと書いて…ということを書いていたけど、昨日で終わってしまったから世に出すものもなんとか書き記しておく。 ※ちょっと暗いです。 終わってしまったよ。 本当に終わりではないかもしれないけど、それでも。 終わってほしくなかったよ。 私は感情を声に出すことを意識してきたから、するっと言っちゃうけど、みんなはもっと大人で、私より社会経験もあるからもっと上手く感情の対応ができるのかと思ってちょっと淋しくなってい

サマータイムの終わり。

サマータイムが、砂のように零れ落ちていくのを、見つめる 今年の夏も終わる。 夏が好きで、いつだってその終わりを自分で決める勢いで追っているけれど、今年は例年に比べても特にしっかりと、終わりを断定出来たように思う。 ノスタルジーたっぷりの夏の雲を抱える空を、セピア色がゆっくりと侵食して、秋へと変わっていく光景に浸ってきたから。 お金がない時に決断をする 強行突破で行ってきました、イギリス・パリの一週間旅。誰にも何も言わず出てきたから、たまたま電話をかけてきた友人とかは相

刹那で生きる事が他人に動揺を与えたとしても

こんばんは。 めっちゃシャワー浴びながら考えた。なんか温かい水が頭に等間隔で当たっていると、冴えていく気がする。これはなんでなんだろうか…。 今まで通りで良いよ、変わらないでいてね、という人と、きっともっと高みを目指せるから、引き上げてあげるから、ここまでおいで、と言ってくる人がいる。 これにおいて私の心が揺れて、揺れて、砕ける音がするのは多分根本的に、私は助かりたくないから。せめて、今はまだ。 刹那的に生きる事の何がいけないんだろう。 結局はそう考える。 火花のよ

ノラ猫たち

猫っぽい 猫がいつも傍にいてくれて、広い空と風を感じていると、心がゆっくりと満たされていく感覚がする。 やっぱり、私の中には猫っぽい側面が眠っていて、同じような環境に置かれた時がいちばんホッとするんだな、と感じている。 「人のこと、たまに猫だと思っているんでしょ」 そう言われた時のことを最近思い出す。 別にみんなそうだと思っているわけではないけど、あの人のことは実際にノラ猫だと思っていたし、今でも思っている。かまいすぎて、最近ちょっと鬱陶しがられているような気がするけ

師走満月🌕

12月は毎年、気付いたら過ぎ去っていく。 12月26日、27日位になると色々一気に落ち着いてきて、光にも音にも一瞬だけ置いて行かれて、それか刹那、光音が届かない、雪のような世界に包まれて、息を吸う。 今年最後の満月は、慌ただしさの只中に輝く。 だから、敢えて今、月を見上げて、木枯らしの混じった空気を吸い込む。 巡る季節と立ち位置。 空気が暖かくて、太陽の光がまだ眩しかった頃一番安心を感じさせてくれた人は今、私にとって話しかけるのが怖い人となってしまった。今の事実よりも、そ

闇に溶け込む

最近太陽を長らく見ていない。 曇りが多く、そして一年で一番暗い時期だから。 雨も相まって、眠気がすぐに襲ってくる。 そして、私はすぐに夜の闇が連れてくる哀しみに足をすくわれ、呑み込まれてしまう。 ときに、私は「見送る」という行為があまり得意ではない。 置いていくのと、置いていかれるのと、どっちが辛いのだろう、という問いをずっと持て余しているけど、未だ答えは出ていない。 人というのはどうして、ひだまりに包まれたあと、一番冷たさを感じやすくなってしまうのだろう。 だからやっぱ

なんだかんだ、どうぶつの森の関係性が一番楽しいのかもしれない。

「約束ができない。」 そう自分のことを表す人と立て続けにお話をした。タイミングって面白い。 話を聞いてみると、仕事方面で追われていたり、頑張ったりしているからプライベートでは追い立てられる感覚を遮断したいらしい。約束をするまでの道のりには、考慮しなければいけない要素も多く、そして実際に待ち合わせに向かうまでの行動を逆算して考えるとなると、軽率に途方に暮れてしまう。 2人に言われた事をざっくりまとめるとこんな感じだろう。 そんなもんなのかー。 この話を聞いた私の第一声は、

卯波とスミノフ

デンマークでの生活も気付いたら残りわずか。 最近はヒートウェーブが来ているので30度前後の日々が続いていて茹だるような暑さです。この国冷房も扇風機もないんだもん…。(扇風機は流行らなかったらしい。笑 確かに日本の畳とか縁側と扇風機って懐かしい風景だけど、ヨーロッパの風景には合わないかも)みんなで一番涼しいであろう大理石の床に座ってアイス食べておしゃべりしています。暑いね〜。 先日ついにミッドナイトアイス+チキンナゲットの禁断のコラボをキメてしまったので夏到来です。オフィシ

リンドウと晴夏

7月初旬が終わりましたね。今実はデンマークに潜入しています。笑 ちょっと来るの大変だったんだけど、今が多分、また去年のこの時期と同じ混沌期で、よく分かんないけど…って入れてくれる頃だろうとお得意の不真面目さを発揮して潜入成功しました。今はフォルケで暮らしています。 初めて来たデンマークの土地で日本の本が隣の書棚に置かれていて、その単純なる数と、後最近出版された本も入っているのできちんと更新している、人の手が加わっている感触を感じられて「わお。」となっています。語彙力が追いつ

白桃茶と紫陽花

6月が終わっちゃったー…。ということは2021年も半分終わり。そして私の留学期間も残り1ヶ月。終わっていく季節です。寂しいような、ちゃんと平行して歩みを進めているような、不思議な、微妙な感覚です。 留学中は帰国後、未来の話をする機会が多いので、いつもちょっと先を見据えている生活をしている気がする。だから反動で突発的な事をしたくなるのかも。とりあえず友達に電話をかけてみたり、ちょっと高い買い物をしてみたり、ルームメイトちゃんといきなり深い話をチーズパーティしながらしたり。

スミレと夏至

気付いたら6月ももう終わりが見えます。毎年早いよ…。 最近教授たちと議論していて、ここ8週間でインテンシブに学んでいたことが頭の中で一気に集約して、ばちばちと弾ける感覚を最近味わっていました。この感覚が好きで、追い求めていて、世界の見方が変わるパラダイムシフトと呼ばれる瞬間をずっとずっと体験していきたいからここまで走ってきたようなものです。 だから、この前マネージャーさんにも言ったけど、「頭が良い」という言葉があまりしっくりこない。というか多分私は、勉強は得意というわけで

ヘーゼルナッツと霧空

小雨の午後、博物館で物思いに耽る人が世界をどんな風にみているのか、知るのが好き。 だから、高校では世界の仕組みである理系を集中的に勉強して、今はゴリゴリに文系の国際エンタメメディアx文化人類学を研究しているのだと、なんとなく、ふっと考えた。世界の捉え方を考えるためには世界の理論を知っておく必要があると脳は処理してくれていたのかもしれない。 科学歴史博物館で過去に仮設を立てられ、それに伴い設計された惑星導線球体を見て考える午後。地球を飛行機が辿れる導線のように見えるそれは、

アールグレイと宵月

最近は読んで読んで、書いて書いて書いて…って感じ。 オックスフォードは美味しいお店多い…。 日本でいう「内」と「外」の境界線この前授業で教授に説明して、私自身好きなテーマで、教授にも興味を持ってもらえたから、やっぱり魅力的なテーマなんだと思う。 端的にいうと、「玄関」と「縁側」。 どちらかというと、「縁側」の方が分かりやすい。 完璧に「外」ではないけど、「内」でもない。 その曖昧さがそもそも日本に存在する「間」の概念を強く反映していると思うし(space, 空間って文字に

サングリアと眺の空

読書と書き留めること、おしゃべりと空を眺めることの暮らしで考えること きゅんは偉大この前友達と話していて、盛り上がったこと。 「きゅん」は素敵。 恋って良いよね、というよりは、大切な人に何かアクションを起こしてみて受け入れられる喜び、ステイの体制でいたら相手から「嬉しい」が降りかかってきた喜び、自分にとって大事な人に対する新たな発見への喜び…と、様々な喜びが「きゅん」には詰まっている。 なくても生きていけるし、別に何かが欠けている感覚はない。 でも、降ってくると心に波紋が広