見出し画像

ヘーゼルナッツと霧空

小雨の午後、博物館で物思いに耽る

人が世界をどんな風にみているのか、知るのが好き。

だから、高校では世界の仕組みである理系を集中的に勉強して、今はゴリゴリに文系の国際エンタメメディアx文化人類学を研究しているのだと、なんとなく、ふっと考えた。世界の捉え方を考えるためには世界の理論を知っておく必要があると脳は処理してくれていたのかもしれない。

科学歴史博物館で過去に仮設を立てられ、それに伴い設計された惑星導線球体を見て考える午後。地球を飛行機が辿れる導線のように見えるそれは、今はもう過去の遺産で、現代では正確性を欠片も抱えていないのだけど、人が歩んできた歴史と考えてきた成果を未来に遺すという意味以外持たないものを博物館に展示している人間って素敵だなと感じていました。

因みに私の後ろでは、「1週間って何日で構成されている?」を切り口に、Beatlesの曲を女性に紹介がてら話しかけている男性がいて、おしゃんだけど、それは絶対ナンパだな…と思いながらも、おしゃだな…と妙に感心している私もいました。

そんな雨の、5月なのに冬空のイギリスの午後、感じたこと。

相手の言っていることに何故かしら惹かれることを「共鳴」と呼ぶ

…と、最近読んだ。
近しい言葉で、違う意味を持つ「共感」との違いを書かれていた。
それを読んで思い起こされた一連の考えで、バイト先の社員さんと「いいね」と「いいよ」の持つ意味の違いについて話したことを思い出した。
私たちは、どちらも「いいよ」と言われることの方が嬉しいと気付いた。

何度か話してきていることのような気はするけど、私は「言語化」という行為にある種の諦めを感じている部分がある。[おもい]を他の人に分かるように伝えるためには、削ぎ落とさなければいけない部分が多すぎる。言葉は紡がれた瞬間から不完全な存在。だけど、その欠けている存在性を愛おしく思い、もっと沢山紡いでいけるように、おもいがもっと、純粋に届くように、響くように工夫を重ねることが好き。

少し脱線してしまったけど、「言語化」をこの様に捉えている私にとって「共感」というのは言葉の間にある空白を自分の経験で埋めて、輪郭を認識することで、「共鳴」は言葉がどのように自分の感情を呼び起こさせられるか、如何に心の琴線を震わせるかの、直感に近いような感覚だと思っているのかな。

だから、感情が最初に芽生えて、育まれて、そこから頭でも理解しようと分からない、未知なる話を聞こうとする姿勢、そしてそれに「(君だから)いいよ」と回り回って、感情に訴えられる言葉が好きなのだと思う。

…上記2つ、私の考えの流れを割とそのまま言葉に落とし込んでいるからちょっと付いていくのが難しい所もあったと思うけど、自分の中で転がしてみてくれると幸いです。

つらいかもしれませんが、何も学ばないよりは、何かを学んだ方が幸福なのです。痛みはやがて通り過ぎていきます。学んだことだけが残ります。-村上春樹

"Time will heal all wounds. And if it doesn't, then, you will have to name them something else and agree to let them stay." -Emma Forrest (but adapted a bit by me)

相反している事を言っているように見えて、実は同じ事を言っている言葉たち。辛い事を受け止めるのは大変だし、それについて考えるなんてもっと大変なことだけど、自分にとって、きっと大事なものだからこそ考え抜きたい。

ジェンダーの垣根を超えるということについて

最近授業で聞いて、「ほお」と思ったこと。
女性は結構男性の服を着たり、男性ものを身につけることが多くなってきた世の中だけど、逆はあまりないよね、と。

確かに、女性ものの多くは女性らしさを強調するものが多いかもしれない。シースルー素材とか、ふわっとしたスカートとか、黒タイツとか。
だけど、同時にメイクに興味を持つ男子もいれば、スカートに興味を持つ男子もいて、だから真剣さの程度は違えど、性別の垣根を超えたものにお互い興味はあるのかもしれない。
個人的にシースルーなどは男性が着ると骨!って感じがしてあまり似合わないことが多いと思うのだけど。

また違う路線で、女の子の服は好きだけど、自分は体格的に似合わないから着たくないという男の子の友達がいる。可愛い服は好きだけど、可愛いからこそ似合う人に着てもらいたいという美的観点。

結果だけいうと今度私が彼の着せ替え人形になることになりました。

憧れはいつか超えたい存在

ひびこれで話していて、浮かんできた考え。
推しと憧れは私の中では違って。

推しは割と「生きる希望」とか「生きる活力」に近くて、相手に何かを返されることは特に求めていない。というか存在しているだけで十分もらっている。

憧れは、ギリギリ手の届きそうな対象。良いな、と思う要素を持ち合わせている人で、その人の生き方が素敵だな、と思うから自分の中に取り入れたくなる。そして、いつか並びたい、できれば超えたい。そう思う対象のこと。

頑張っている人が好き

目の前の物事を真剣に捉えていない人、軽んじている人だと感じると、周りの人のことも真摯には見ていないんだろうな、と感じてしまう。だから寂しくなって、ちょっとだけ傷ついてしまうのかな。



Royal Post from England, Week 3 

画像1

・earl gray の他に lady grayという紅茶があって、Egg Benedict だけじゃなくて Egg Royaleもあると知りました。個人的にはアールグレイの方が好きだけど、ロワイヤルの方が好き。日本にくる海外文化と来ないものの違いってなんなのでしょうね?

因みに日本で普及しているスコーンはイギリスでいう「ビスケット」です。スコーンとは柔らかくてモチモチしている甘いパンなのです…。(私はイギリスのスコーン大好き。クロテッドクリームは至高)

・イギリスはガバだけど、その分「とりあえず信じる」文化が強いです。映画館のチケットは事前購入して見せなくても良いし、「学生だよ」と言えば学生証を見せずとも学割が使えます。電車の改札間違えた時だって何も確認せず改札を開けて通してくれます。ガバ。だけど、「こんな事で嘘つかないだろう」という姿勢。

・最近やっっっとイギリスは天気が良くなってきて、暖かくなってきたのですが、その影響でみんな夏服を着ています。まだ16度ぐらいなのに。笑 
真っ赤なドレスが流行っているのか、着ている女の子が多いのですが、金髪に映えて可愛い。あとはみんなアイス屋さんに並んでアイスをコーンで食べながらお散歩している。おじさんとかが3人で道端で集まってアイス食べているの見ると本当に可愛いと思う。

天気が良いから夏服をまとい、お散歩をして、アイスを食べる。
そんな風に素直に毎日を楽しめるイギリス人が素敵だと思う。

・先日道端でくるくる回っていたら通りすがりのお母さんに「You're so beautiful」と愛おしいものを見る目で言われました。cuteより嬉しさを倍増させてくれる言葉なので、嬉しかったなぁ。

・イギリスの原っぱ絶対寝転がれる事を前提としている。超ふわふわ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?