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上肢痛

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【整形外科専門医が解説】ゴルフ肘について

【整形外科専門医が解説】ゴルフ肘について

ゴルフ肘とは?正式には上腕骨内側上顆炎といいます。

上腕骨内側上顆とは、肘の内側に骨の出っ張りを触れると思いますが、この部分です。

上腕骨内側上顆には手首を曲げたり、手を内側にねじったり、指を曲げたりする筋肉が付着していますが、
これらの筋肉を使いすぎると筋肉の付着部が傷んでいきます。

このため、手首や指を動かしたり手を内側にねじったりすると痛みが出現します。

ゴルフプレイヤーが無理なスイ

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【整形外科専門医が解説】頚椎症について

【整形外科専門医が解説】頚椎症について

頚椎症とは?背骨は医学的には脊椎と呼び、首の骨(頚椎)が7個、背中の骨(胸椎)が12個、腰の骨(腰椎)が5個、縦に重なっています。

そして、その骨と骨の間には椎間板という円板状の組織があります。

椎間板は加齢とともに摩耗して薄くなっていき、
骨と骨の間が狭くなります。
それに伴って以下のような所見が出現します。

骨硬化(骨がカチコチに硬くなる)
骨棘形成(骨の出っ張りが出現する)
靭帯肥厚・

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【整形外科専門医が解説】テニス肘について

【整形外科専門医が解説】テニス肘について

テニス肘とは?正式には上腕骨外側上顆炎といいます。

上腕骨外側上顆とは、
肘の外側に骨の出っ張りを触れると思いますが、その部分です。

上腕骨外側上顆には手首を伸ばしたり、指を伸ばしたりする筋肉が付着していますが、
これらの筋肉を使いすぎると、筋肉の付着部が傷んでいきます。

このため、手首や指を動かすと痛みが出現します。

テニスのバックハンドで発症することが多いため「テニス肘」と呼ばれていま

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【整形外科専門医が解説】上肢痛について

【整形外科専門医が解説】上肢痛について

上肢腕は医学用語で上肢と呼びます。

上肢とは肩から指先までを含み、

肩から肘までを上腕、肘から手首までを前腕、手首から指先までを手・手指と呼びます。

それでは、上肢それぞれの部位に起こる疾患についてご紹介していきます。

上肢全体の痛み代表疾患として頚肩腕症候群、頚椎症性神経根症、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群などがあります。

上肢全体の痛みの場合は神経由来の症状のことが多く、
ジンジ

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