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NHK『テレビ体操』 #日々の大切な習慣

40才で結婚してすぐに不妊治療を始めたことをきっかけとして、朝、NHKの『テレビ体操』を行うようになった。

最初は妊活の体づくりの目的であったが、治療を終えた今でも習慣として、朝、行わないと気が済まなくなっている。

この番組は毎日、再放送を含めて朝、昼、夜と3回放送されている。朝の放送はEテレで午前6時25分からだが、そんな時間に起きられたためしはないので、起床後、録画したものを再生して取り組んでいる。
放送時間は10分間で、前半が番組独自の体操やストレッチ、後半にラジオ体操となる。ラジオ体操は、第1と第2を1日おきで、月曜日だけは両方行うスケジュールだ。
10分間という時間がちょうどよい。冬はとても体が温まって動きが良くなるし、夏は汗ばむくらいだ。体操を終えると青汁を飲み、その後、朝食をとるというのが毎朝のルーティンとなっている。
なお、体操中は、老化防止のために口をイーっとして口角をかなり上げながら行っている。とてもお見せできる姿ではない。


出演者は、実演をするアシスタントが女性3名、男性5名。ピアノ伴奏者が女性1名、男性2名。体操指導をするインストラクターが女性1名、男性1名の構成で、いずれも日替わりの出演となっている。

アシスタントは、全員、体育大学を卒業した20代~30才くらいまでの方々である。以前は女性だけで、なおかつレオタード姿だったのが、ジェンダー平等の観点からか、2021年から男性が加入し、服装もTシャツ&短パン姿に変更された。

皆さん体育大学卒なので、ものすごく体幹がよい。絶対に同じようにはできない。でも、ときどき足がプルプルしているような場面を発見すると、”そんなときもあるのかな” と、親近感を覚えてちょっとうれしくなる。

ピアノ伴奏者も、以前は女性だけだったのが、2018年から男性が加入した。
現在3名のこの伴奏者、同じメロディーを演奏するのでも、それぞれ曲調に個性が出ている。女性の方は軽やかだが、男性の方は重低音が効いている気がするのだ。番組の途中まで誰が演奏しているのか紹介してくれない日があるから、予想が当たったときはちょっとうれしくなる。

そして、インストラクターをご紹介する。

前半の独自ストレッチ、これをインストラクターご本人が考えておられるのかは不明なのだが、これまで、男女2名の難易度が違うことがしばしば見受けられた。
女性インストラクターの日のストレッチは比較的簡単で、高齢の方でも行えそうな手軽なものが多かった。
しかし、男性インストラクターの日のそれは、スクワットのような足腰を鍛えるものが多く、たいがい太ももがプルプルして終わるのである。あまり外出をしない在宅ワーカーにはハードなことこの上ない。だから私は彼を、15年以上前に流行った『ビリーズブートキャンプ』になぞらえて、ひそかに ”隊長” と呼んでいた。

ビリー隊長はさまざまな掛け声をかけてくれていたが、こちらの隊長にも掛け声がある。
隊長の回は、ボーリングや弓を引く動作などを取り入れたものが特徴的だ。
「〇〇さん(アシスタント)、上手に弓を引けるかな。よいしょ!」と、リズムよく声をかけてくれる。それに合わせて行う私も ”よいしょ” に背中を押され、頑張ることができている。

だが、ここにもジェンダー平等の流れが押し寄せてきたようだ。
番組は数か月に1度、撮影し直されるのだが、最近の難易度は、2名の差というよりは、日によってばらつきがあるように思えるのだ。
”男性のインストラクターが難しく、女性は簡単” というすり込みも、我々はアップデートしていかなければならない。最近は、そんなことを考えながら、毎朝取り組んでいる次第だ。

”朝の10分間” が、日々の活力となっている。これからも番組が続く限り、『テレビ体操』を続けていきたいと思っている。

おわり


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