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同意と肯定が重苦しい。


番組で古田新太が放った

「同意と肯定しかない」

という言葉が印象に残った。


「関ジャム」の中での古田の発言。

それほど歓迎してるニュアンス

だけでもない感じに聴こえた。


音楽を深く掘り下げるような

この手の番組は何かちょっと

危うい雰囲気もある。


Mr.Childrenの特集だったが

ワタクスも被る世代ではあるが

この番組は褒め称える傾向が強く

クサすような内容は皆無だ。


良さを知ってほしい

良さを語りたいという

昨今の欲求のど真ん中を

突いてくる趣向がある。


ワタクス自身は以前も書いたが

歌詞はあまり気にせず

歌いたい気持ち良さ重視。


これは昔からそうで

軽視してるわけでもないが

年を重ねてくると歌詞の意味を

噛みしめるどころか


逆にあまり依存しすぎたら

ちょっと怖い、と感じるように

なってしまった(笑)


メッセージ性にあまり

取り込まれたくないスタンス。

嗚呼、あまのじゃく。


まして、Mr.Childrenは

メロディーばかりでなく

歌詞の内容に心酔する人をも

多く生み出したアーティスト。


もしかしたらMr.Childrenあたりの

いわゆるJ-POPの王道路線でも

この時代から強くなった印象も。


あの手の番組は好きな人

ばかりが集まる傾向にあり

その良さを徹底的に分析して

語らう、訴えたいような場。


少しばかりエスカレートしても

誰も止められない雰囲気もある。


深く掘り下げるあまりに

否定できない、興味無いとか

許されない雰囲気をつくる。


なんかイヤなんですよね(笑)

重苦しい感じが強くて。


社会全体の止められない

流れをつくる雰囲気と

ちょっと似てますよね。


言葉を選ばずに言えば

なんか宗教の勧誘のような。


否定するスキマを全部つぶして

肯定させようとする感じが

気持ち悪く感じてしまいます(笑)


そんな風に付き合いたくない

でも強引に距離詰めてくるような。


歌詞はアーティストが

訴えたいことが強く出て

そこに心情を重ね合わせ

また思いを強くするようになる。


重ね合わせすぎると

心情が信条と刷り変わり

疑いの余地すら無くす。


心酔しやすい、浸水しやすい

土壌が出来てしまうというか。


まぁワタクスもミスチルは

嫌いじゃないですけど


内容の正義だけが独り歩きする

アーティストの意図を越えて

後戻りできないような

雰囲気を勝手につくるような

危うさも感じるんですよね。


歌詞の世界と現実と理想と

心酔する気持ちが混じりすぎる。

混濁していく中で歌い手本人たちは

コンダクターに担ぎ上げられる。


歌をどこかで心の拠りどころに

する人が多いのもわかるが

あまりに寄っ掛かりすぎる

姿勢が強まっていく気もしてね。


うまく言えないけども

なんとなくニュアンスが

伝わると幸いです(笑)





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