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美容と健康に柿の葉湯

柿の季節です。
今年も實家の柿は2年ぶりにその實を附け、何と86個もの實を確認出來ました。
たった1本の木からこれだけの柿の實が採れるのです。
食糧の値上げが著しいこれからの時代、庭の有る家には1家に1本の時代が來るかもしれません。

座敷のお膳にズラリ

高所に在る實は鳥さんの食べる分です。
その他、幾らかを近所へお裾分けして70個程を戴きます。
私も20個程を頂戴していきました。然るに今年は柿が食べ放題なのです。

そしてこの柿は實だけが取り柄ではありません。

今年も大収穫

やっぱり何と言っても葉っぱが大事なのです。
今年もこの通り大きく青々とした立派な葉っぱが澤山採れました。

前回の2年前と同じく今年も柿の葉でお茶っ葉を作る事に致します。

蒸し器で生の葉を蒸し焼きにします

採りたての葉っぱを水で丁寧に洗ってから蒸し器に入れます。
そのまま蒸し焼きにして天日に干せば出來上がりです。
(詳しい作り方は前回の記事をご覧ください)

パリパリになったら鋏で細断

今の時期は空氣が乾燥しているので数日干せば充分です。

出來たての一番茶

あとは薬罐に水を張ってその中に適量の茶葉を入れてグラグラと沸騰させて煮出します。

イマドキ珍しくなった「柿の種」

種の有る柿を剥いたのは久しぶりですが、食後のひと時に柿の實と柿のお茶。なんたって全部タダなところがとても嬉しいのです。
特に葉っぱは大量に採取したのでお茶は當分飲み放題です。
柿の實も傷まない内にせっせと消費します。


…しかし、これだけでは去年と同じ。
今年はもう一つ柿で樂しむ事に致すのです。

新鮮な柿の葉

とりあえず余りに余りまくっている柿の葉を有効に使います。
まずは入念に水洗いをします。

柿の葉湯!

そしてそれをお風呂にドボン。
概ね20枚程度の生の柿の葉を使います。
お湯は60度以上の熱い湯で葉っぱを一度湯船の中でふやかして水で適當な温度迄埋めてから入ります。
熱い湯に葉を漬けておくのは葉っぱの成分をよく抽出する為です。
ガーゼの袋に入れてよく揉み出す方法も良いでしょう。

お茶っ葉にする乾燥させた葉の方が効率が良いのですが、ポリの湯船に色が附着する恐れが有るので生の葉を使います。
賃貸住まいですから、その辺は十二分に氣を遣うのです。
「お部屋は友達」大事にしましょう。

柿の葉には柿渋として知られる殺菌・消臭作用やビタミン類が含まれているのでこれが溶け込んだ湯に浸かる事は頗る美容と健康に良いものなのです。
特に肌の保湿と加齢臭豫防に大きく役立ちます。

こう見えても肌が綺麗と言われた事があるのですが、それはこうした日々の飲食やお風呂を樂しみ乍らこだわっている事が一番の理由かと存じます。

確かにこの「柿の葉湯」に入ると肌がスベスベになります。
そして軆もよく温まり、これからの季節には眞にうってつけなのでございます。
その上これも全部タダ!こんな素晴らしい事はありません!!
藥店でこう云うのを賈うと結構な値段するものです。

こうした自然の恵みは大切にしたいものです。
5月に入る菖蒲湯もそうですが、こう云う葉っぱには不思議な力があるのです。
柿以外でも桃の葉っぱにやはりこう云う藥効が有り、良いものだと聞いております。

考えてもみよ

いつの頃からか日本人はこう云う事をすっかり忘れてしまった様に思えます。
もし近所に柿の木の有るお家がございましたら、實は要らないから葉っぱだけでもくれないかと掛け合ってみるのも一つの手かもしれません(他所の物は農薬に注意!)
いやはや、この柿の葉っぱと云うのは素晴らしい物です。

尚、この風呂の残り湯は衣類に着色する恐れがあるので少々勿軆無いですが洗濯には使わない事に致しました。

お風呂の繪も秋の花…

折角の秋なのでコスモス畑の繪をお風呂に飾っております。
入浴時の雰囲氣作りは大事なのです。

柿の葉っぱを頭に乗せて♪

タヌキもすっかりご機嫌の柿の葉っぱ。
夏に行った碇ヶ関のお風呂にチャッカリと…。

さて、ここいらで閑話休題。
随分ほったらかしにしてしまった夏の旅行記をいい加減に仕上げなければ……。

それでは次回をご期待ください。
サヨナラ、サヨナラ、…サヨナラ!

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