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#10 新若人におくることば②「『逆参勤交代』って知っていますか?」

(注)2023春入社の新卒採用活動は終了し、採用サイトはクローズしています

こんにちは。旺文社採用担当Mです。今日は私服なので、リュックで出勤しました。ちなみに当社でもスーツにビジネスリュック派は多数になっている印象です。両手が楽!

先週に引き続き、「新若人におくることば」をお送りします。当社の代表取締役会長(当時は社長)である生駒が、社内報に定期的に寄せていたコラム「新・若人におくることば リラックス」を再編集して構成したものです。


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「逆参勤交代」。これは三菱総研のプラチナ社会研究センター・主席研究員の松田智生さんが提唱している制度です。江戸時代の参勤交代が江戸への大名の往復を強制したのとは逆に、都市住民の短期間の地方移住を制度的に後押ししようというものです。

江戸の参勤交代は、街道や宿場の整備につながり、江戸の繁栄の原動力となりました。逆参勤交代は、地方の宿舎やオフィス需要が増大して、ITインフラの整備が進む効果があるとされています。

■「逆参勤交代」のここが良い

私は、働き方改革の一環としてこの考え方に注目しています。政府ではワーケーションが提唱されていますが、遊びと仕事を融合するというのは、なかなか定着しにくいのではと思います。なんとなく中途半端で仕事も遊びもイマイチになりそうです。

逆参勤交代は、もう少ししっかりと拠点を定め、準備と計画を持って地方を拠点に働いてみようというものです。

具体的にどう働くかというと、地方のどこかに拠点を決める。例えば自分の実家や別荘や好きなリゾートや田舎でOKです。そこに年に数回・例えば1週間ほど出かけていって、そこを拠点にテレワークをします。普通に5日働いて2日休むというように。そこでは単なる観光客的に泊まるのではなく、準居住者として暮らしてみるのです。いわゆる「関係人口」として振る舞うということです。そうすることによって、新しい友達やコミュニティができて、自分の世界が一気に広がります。

「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のことを指します。

総務省ホームページより

なにより良いのは、そこへの移動に往復5時間とかかかったとしても、そこにいる間の通勤時間がゼロになります。まあテレワークだから当たり前ではありますが。そして自分は自由だと感じることが、よりクリエイティブで豊かな発想の源泉になるのではないかと思っています。

■今は実行に移せなくても

私は、昨年和歌山の実家を売却したばかりです。このニューノーマルを考えると、手放してしまって惜しいことをしたなという気持ちもあります。この逆参勤交代を実行に移すための拠点を自ら捨ててしまったのですね。

実際問題、私たちが逆参勤交代を実行に移すには多くの障害や費用の問題があるので、皆が直ぐにという訳にはいきません。会社の制度的サポートもまだありません。しかし例えば、定年退職前のセカンドライフの準備として取り組んだり、実家の親の介護との両立の手段に使ったりと、人生を通しての働き方改革に大きな選択肢をもたらす考え方だな、と注目しています。

■理想の逆参勤交代は

私の理想は、海が近くて、敷地内に畑があり、古民家だけどきっちりリノベされていて快適。テレワークのためのIT環境はバッチリ。東京から2時間以内で行ける。裏山があるとなおいいな~。

と言うように妄想している段階です。私の場合は、考えているうちにリタイアになりそうですが、皆さんはこれからたくさんの時間と時代の変化がありますから、この考えを頭に入れておくもの悪くないかな、と思います。そういう時代が来る可能性が結構高いと思いますよ!

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逆参勤交代、自分だったら1年の数カ月くらい実家のある九州で過ごしたいかなぁと思いを馳せました。
※現時点で旺文社にワーケーションや逆参勤交代の制度があるわけではありません。が、世の中の流れにアンテナを張りつつ、新しい取り組みには挑戦的でありたいものです。

当社でも現状、実現できている柔軟な働き方については以下の記事でご紹介しています。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

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