見出し画像

#9 成長とは?


約8か月ぶりの更新です!笑
こさかなぐらい休んでしまいました。(こさかなおかえり!)

最近は23卒学生の面接ラッシュにより、たくさんのOB訪問の依頼が絶えないありがたい状況です。(日程の都合でお断りするケースもあり、申し訳ございません・・。)

中には「note参考にしました!」と言ってくださる方もいらっしゃり、本当に嬉しく思うと同時に、自分の頭の中にあることをアウトプットして蓄積しておくことの意義を実感しています。

そのくせ、しばらく更新していないことが大変心苦しかったので、また少しずつストックしていこうと思っていますのでよろしくお願いします!書きたいことがありすぎる!

そんな復帰第1作の今回ですが、
「成長とは?」というテーマで書きたいと思います。

面談をしていると、当社の性質も影響しているのか「若いうちから成長したいんです!」というパッションに溢れた学生によくお会いします。

面接官的には「君はどんな状態になったら成長と言えるんだい?」と突っ込みたくなるところですが、それは人によって異なると思いますので、今日はあえてそこには触れず、私が思う「成長のサイクル」について綴ります。就活の軸として「成長できる環境」を挙げている方には参考になるかもです!


1年目で感じた成長の道のり

私が8年間の社会人生活で思うことですが、
成長への一番の近道は「失敗すること」だと思っています。

皆さん、幼少期を思い出してみてください。
最初から自転車に乗れる人はいませんよね。何度も転んで失敗し、痛くて悔しい思いをする。そのうちに、「どうやったら転ばないか」を反省して、覚え、いつの間にか親が手を添えなくても乗れるようになっている。

逆に、失敗を恐れてずっと補助輪をつけて乗っていたら、いつまでも補助輪なしで乗ることはできないでしょう。そもそも「挑戦」しなければ「失敗」しない。失敗がなければ悔しい想いが生まれず「反省」の機会も発生しないので、結果として「成長」しないのだと思っています。

これから自転車の練習をする方は多くないと思いますので笑、
ここからは私の具体例を踏まえて業務に落とし込みます。

1年目、新卒採用領域の営業担当だった私は、全くの無力でした。

入社して間もない4月の後半(つまりまさに今ぐらいの時期)にテレアポがスタートし、下旬には1人で企業に訪問し、営業「らしきこと」をしていました。

当時はまだ学生を脱して1か月も経たない頃。相手となるお客様は採用のプロです。相手が知らない情報なんてこちらはほとんど持っておらず、話が盛り上がることは全然ありません。ただでさえアポイントをもらえることが貴重なのに、何の役に立つ話も提供できず、有益な情報も持って帰って来れない、地獄のような日々が続きました。

日中4件ほど外回りをして、ガックリと俯いて帰ってくると、毎日必ず「教育担当の先輩との面談」が行われました。その日のアポでの内容、その時何を思ったか、どんな言葉を発し、相手はどんな雰囲気で何を言っていたか、まずはできる限り細かくノートに記載して、4社分まとまったら先輩に提出します。

1社でこの分量。笑
先輩が気になったところに赤入れしてくれています。

先輩はこれ↑を読み込み、赤字を入れた上で色々質問をしてくるのです。
「この会社は何人ぐらい採用しようとしているの?」
「説明会はいつぐらいに実施しようとしているの?」
「金額を伝えた時、相手はどんな反応だったの?」

面談を始めた当初、僕はその質問にほとんど答えられませんでした。
「確かに、それを確認していればもっと精度の高い情報を持って帰って来れたな・・」
そう感じては、次の日の4つのアポで指摘された点を修正して、一歩踏み込んだ質問をします。情報を伝えた時の相手の反応も敏感に感じ取るようにしました。

「昨日よりはうまくいったな・・」と思って帰社して、いざ先輩との面談。上手くいったところは褒められつつも、先輩からはまた新しい指摘が入り「確かにそこは聞けてないですね・・」と反省。次の日もまたアポ、、

・・・こんなことを繰り返していると、いつの間にか売れるようになっていました。(割愛感ハンパないなw)

成長ステップの分解

成長に至るには大きく4つのステップがあると思っています。

OBたき的「成長サイクル」

です。さっきの例で整理してみます。

まず、入社間もないのにアポに「①挑戦」します。
知識がない僕は大概「②失敗」します。
どうすればうまくいくのか、先輩と「③反省」します。
2度と同じ失敗はしたくないので「④学習」します。

こうして次「①挑戦」に戻るわけですが、以前の①挑戦よりもレベルが高いことに挑戦しているはずです。この「1周目と2周目の挑戦レベルの差分」のことを「成長」と読んでいるのです。このサイクルの繰り返しで人は成長しているのだと考えます。

自転車も一緒ですね。
まず乗れもしないのに、補助輪なしに「①挑戦」します。
バランス感覚がない子供は大概「②失敗」します。
どうすればうまく乗れるのか自分なりに「③反省」します。
2度と失敗したくないので正しいバランス感覚を自然と「④学習」します。

で、自転車に乗れるようになるのです。これも成長。
自転車は基本乗れるようになったらおしまいですが、営業に終わりはありません。常に成長し続ける必要があるのです。

人はみんな「失敗したくない」

「敗れて失う」だなんて、なかなか残酷な状態を表す「失敗」。最初から失敗しようと思っている人なんていませんし、皆さんもできれば失敗は避けたいと思っていますよね。

さっきの例でいうと、
アポで恥をかいたり、自転車で転んだりすることが「②失敗」です。
もう2度と恥をかきたくない、転んで痛い思いをしたくない。
「失敗したくない気持ち」は、何よりも強い「頑張るモチベーション」になるものです。②失敗することで③反省④学習が加速するイメージです。

「失敗は成功のもと」とはよく言ったもので、失敗を経験した人にしか成功への渇望はわいてこないものなのかもしれません。

一方で、その失敗を恐れるがあまり、「①挑戦」を避ける人がいます。
これは僕です。

例えばテレアポはその典型でした。
「こんな時間に電話を掛けたら迷惑だろうな」
「怒られないように、相手企業のことを詳しく学んでから電話をかけよう」
などと正当化しては、電話をかけるのをためらうことがよくありました。まわりの同期たちはそんな事お構いなしにとにかく電話をかけまくっていました(今は時代に合わないかもしれませんが)。

結果、自分が100件掛ける間にまわりは150件・200件と掛けています。準備をしている僕の方が多少はアポ取得の確率は多少は高いものの、そもそも量が1.5倍や2倍の同期の方が圧倒的にたくさんのアポを取得していました。
結果、「①挑戦」の母数が多いので、高速で「成長のサイクル」を回して結果に繋げていた同期に対し、私は完全に出遅れ、1年目はビリの成績で終えることとなりました。

「量が質を生む」という言葉もありますが、ここでいう「量」とは「挑戦の量」だと思います。挑戦の量だけは正直、気合で何とでもなります。以降のステップである「失敗」「反省」「学習」は、「挑戦」の量より増えることは絶対にありません。

「失敗を恐れずに挑戦しろ」とは簡単に言われることですが、
「成長するにはまず失敗をしないといけないんだから、とにかく挑戦してガンガン失敗しよう!」ぐらいの感じでとらえて、挑戦の場に身を置いてほしいなと思います。

また、就活においては「面接は場数を踏んだものがち」とよく言われますが、これも本当にそうだと思います。私は失敗を恐れて数をおろそかにしたがために、初めての最終面接が第1希望の企業でした。ガチガチに緊張して上がりまくった結果、もちろん不合格となってしまいました。

面接本番にピークを持っていくためにも、「①挑戦」の機会をたくさん作って「②失敗」しておき、「③反省」「④学習」して成長しておくことを強くお勧めします(以下の記事でも触れていますが、その練習の場としてOB訪問はうってつけです!)

就活の軸「成長環境」のブレイクダウン

冒頭にも少し触れましたが、就活の軸に「成長できる環境」を求めている方にはよくお会いします。
「それってどんな環境?」という突っ込みが入りがちですが、このサイクルを理解することでもう一段ブレイクダウンして考えることができると思います。

成長につながる環境とは、先ほどのサイクルも踏まえて考えると、
・若いうちから挑戦できる機会が多い(①挑戦の数が担保される)
・失敗を許容してくれる風土がある(②失敗への精神的負荷が低い)
・教育担当が親身に向き合ってくれる(③反省の方向性を間違えない)

などがあげられると思います。このどれもが充実している会社は、きっと成長環境があると言えると思いますし、私の会社はいずれも当てはまります。

盲目的に「成長環境」とひとまとめにしてしまうのではなく、あなたが重要視する環境についてしっかり言語化して整理できるよう再考してみてはいかがでしょうか。


まとめ

今回は「成長」につながるサイクルを構成する「挑戦」「失敗」「反省」について書いてきました。結びは大尊敬するイチローさんの言葉をお借りします。

「4000安打には、僕の場合、8000回以上悔しい思いをしている。その悔しさと常に、向き合ってきた事実は誇れると思いますね」

出典:4000本安打を達成した後のインタビューでのイチローの言葉

まさに今回のテーマを言い表していますが、あの天才・イチローですら、成功よりも失敗が倍以上あるんです。(そもそも12,000回挑戦の場に立っていることも忘れてはいけません)

ただ、その「悔しい想い」に自分なりに向き合って、改善して、成功につなげることをコツコツやってきた自負。それこそがイチローの成長の原点であったとするなら、営業の打席に立ち続けて失敗を繰り返し、それに向き合ってきた僕の1年目も無駄ではなかったと思えるのです。

皆さんも、「失敗したくない!」ではなく、「成長のために挑戦したい!失敗したい!」ぐらいの気持ちで取り組んでみてください。成長は痛みの先にしかありません。

それでは、また!(なすなかにし風)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?