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#10 なぜ社会人はOB訪問を受けるのか

どうも、たきです。2日連続の更新なんて珍しいですね。
大谷が1試合2本塁打と目覚めたので、私もnote量産体制に入りました。笑

今回は「なぜ社会人はOB訪問を受けるのか」ということについて書きたいと思います。

学生さんから多くいただくこの疑問に回答する意図もありつつ、個人的には「社会人たるものみんなOB訪問を受けたらいいのに」と思っています。
今後、情報の供給側(社会人の協力者)が増えて、あらゆる会社へのOB訪問が可能な世の中になってほしいという意味も込めて!


理由1.恩返し・ボランティア


学生・社会人ともに一番想像がつきやすいのはこれではないでしょうか。

私の場合、就活生時代に最も有益だと思っていた活動がOB訪問でして、就活の終盤はほとんどの時間をOB訪問に費やしていました。OB訪問をすべき理由はいかにたくさん書いてますので是非どうぞ。笑

自分が就活生だったころには、とにかくたくさんの社会人にお世話になりました。当時は私も「なんでこの人たちは見返りもないのにみんな親切にしてくれるんだろう」と不思議で仕方なかったのですが、お言葉に甘えて文字通り「使い倒して」いました。
この仕組みにお世話になった以上「バトンを受け継いでOB訪問の文化を継承していかなければならない」というある種の使命感が行動の源泉になっているのは確かです。

ただ悲しいことに、使命感だけで動くほどできた人間ではありません。笑

OB訪問を受けると、とにかく学生に感謝されます。自分が社会人数年間で経験してきたことや、就活市場で営業をしてきて得た知見は、学生からするとどうやら価値のある情報のようです。質問に回答して、学生が目からうろこが落ちたような表情で聞いている(演技派なだけかも)のを見ると、何とも嬉しい気分になります。

営業時代は、自分のお客さんから感謝されることはたくさんありました。
一方で、経営企画の部門に来てからは「感謝の現場」から少し距離があり、ふと「自分って何かの役に立っているのかな・・」と感じることが何度もあります(全く別の楽しさがある、と言っておきましょう)。そのこともあり、学生から頂く感謝の言葉は非常に身に沁みているのだと思います。
ある種ボランティア活動なのかもしれませんが、無償の価値提供を通して自分の存在意義を実感しているのかもしれません。

理由2~4はさらに「ただ学生がTAKEしているだけでは」という疑念に対して、全然ソンナコトナイヨ!というのを伝えてきたいと思います。

理由2.自身の目標達成


これは私だけが当てはまる可能性が高いですが、就活失敗を経験した私が、失敗後に形成した就活の軸である「学生にキャリアを考えるきっかけを与えたい」という目標を叶えるためです。

新卒採用ビジネスを志す学生さんの志望動機で「学生の人生に彩りを与えたい!」というのはよく聞くのですが、営業職である場合は正直ほとんど学生との接点はありません。基本は企業の採用支援になるので、学生の人生に影響を与えていたとしても、正直申し上げて大きな実感はありません。(ここを見誤って「学生目線過ぎ」な志望動機を形成すると、大概人事に刺さらないので要注意です)

私はOBの方から面接前にそう聞いて「まずは営業で経験を積み、将来的に学生に働きかけたい」と面接で言っていたので、入社後のギャップはそう大きくありませんでした。ただ、さすがにいつそのような仕事に就けるかはわからなかったので、業務外の時間にOB訪問を受けることである意味将来のための「練習」と思って始めました。実際に目の前の学生さんからは感謝されているので既に何かのきっかけにはなっていると思いますし、将来何か行動に移す際に「学生数百人と面談したことがある経験」というのは、必ず何かの役に立つと確信しています。


理由3.営業のための情報収集


理由2にも記載した通り、営業職では学生との接点が驚くほどありません。ただし、担当しているお客さんはそんな事などお構いなしに「最近の学生はどんな傾向なの?」と必ず聞いてきます。

OB訪問を全くしていない場合、そういった疑問に対して基本は社内にあるアンケートデータ等の「よくあるデータ資料」で戦うことになります。もちろんそれで満足するお客さんもいますが、私はOB訪問を受けていたので、そのデータにプラスして学生の生の情報を加えて解説することができました。大概その情報は人事担当も「へぇ、そうなんだ」と頷いてくれ、納得度がグンと上がっていたと思います。

これはOB訪問の受け方の問題ですが、私は質問を受けるばかりではなく、多少ですがこちらからもヒアリングさせていただいていました。
「SNSってみんな何を使ってるの?」
「受けてる企業の情報ってどうやって収集してるの?」
「学校ってもう対面で授業やってるの?」
などなど。これにより「学生のニッチな最新動向」を常にアップデートしていました。採用支援のプロとして学生の動向がわかっていることは非常に有益で、ほかの営業との差別化・人事担当からの信頼度向上には確実につながっていたと思います。

理由4.人生の棚卸し


すべての社会人にOB訪問を進めるのはまさにこれが理由です。

学生からの質問は多種多様。
「1日のスケジュールは?」
「ノルマってある?」
「社内の雰囲気は?」
のように、あまり考えなくても即答できるような質問もあれば、

「営業を通して身に付いたスキルは?」
「他社と比較した弱みとその対策は?」
「今のキャリアビジョンは?」
「一番やりがいを感じた瞬間は?」
のように、準備無しでは回答が難しそうな内容まで、質問はじゃんじゃんやってきます。

せっかくの質問に、自分なりに納得のいく回答が用意できなかった時、めちゃくちゃへこみます。学生に価値提供できなかった上、自分はいかに日々を何も考えずに過ごしていたのかと。次に似た質問が来たら必ずちゃんとした回答を用意しておきたいと思うと、自分の人生を棚卸して考えることに必ずなります。社会人になると日々が忙しく、人生を振り返ろうと思うきっかけがあることは、意外と大変有難いものです。

そして、次同じような質問が来ても、すらすらと回答するのは意外と難しい。とっさに聞かれたことに対して、考えがぼんやり頭の中にあっても、アウトプットできるかどうかは更に1つ上のレベルです。
このレベル上げにはやはり、場数を踏むことが重要です。何度もOB訪問の場で回答をしているうちに、いつの間にか自分の中に回答が定着し、結果として、棚卸の際に考えた「キャリア目標」や「日々頑張る理由」がだんだんと自分のものになっていくのです。

このように、OB訪問を受けることで自分の考えが整理され、結果的に日々を意味のあるものとして過ごすことができるようになっています。個人差はあるかもしれませんが、正に「成長のサイクル」に組み込まれるべきだと思っています。(成長のサイクルについては以下の記事をご参照ください!)


まとめ


以上、私がOB訪問を受ける理由4選でした。

学生の皆さんにお伝えしたいのは「OB訪問なんて自分のためだけに時間を使ってもらうのは申し訳ない」みたいな遠慮をなくしてほしいと思います。社会人側にも多少なりともメリットはありますし、なにより社会人は「使ったもん勝ち」です。

社会人の皆さんには、OB訪問、受けましょう!」と伝えたいです。自己肯定感も上がるし、普段の自分は整理されるし、おすすめです。

OB訪問がもっと当たり前になる世の中を願っています!

それでは、また。

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