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#2 最強の就活:OB訪問(前編)

OBたきです。1週間ぶりですね。

頻繁に更新するのって大変ですね。昔、アイドリング!!!の横山ルリカさんが、ライバルメンバーに対して「私は毎日ブログを更新している!」ということを武器に戦っていましたが、尊敬が一段増しました。笑

今日はOB訪問そのものについてです。

持論として【OB訪問は最強の就活ツールである】と考えていますが、その理由について書いていきます。ともすると当たり前のことかもしれませんが、以下を意識してOB訪問に臨んでいただくと、1回1回の質がグッと向上するのではないかと思います!
書いているとすっごく長くなってしまったので、2回に分けて書きます。今日はOB訪問ではない情報収集の「落とし穴」について。

よくある就活の情報収集の落とし穴

志望する会社の情報を集めるとき、どういう手段を思いつくでしょうか。
例えば企業の採用サイト。それなりに採用予算がある企業であれば、コーポレートサイトとは別に採用サイトを構えていることがほとんどで、情報も整理されていて見やすいです。動画もあって仕事がイメージしやすい。
または、企業の説明会。ES提出前に開催されるケースが多く、短い時間で情報収集ができます。さらに、最近ですとWebセミナーが主流になっており、外出せずとも説明が受けられるので、大変便利になってきました。

上記のふたつでしっかり情報収集をして志望動機を考えれば大丈夫だ・・と思っていませんか?
少なくとも私はそうでした。そして、失敗しました。笑

何が失敗だったのか?会社に入ってから気づくことですが、以下の観点が抜け落ちていたんです。

落とし穴① 人事はいいことしか言わない

人事の最終目標はもちろん「いい学生を採用する」ですが、その前のKPIのひとつに「一定量のES提出数を集める」というのが必ずあります。よほどの大企業であれば気にしないところもありますが、前年より提出数が減ったとなれば、担当人事は上司に説明を求められるものです。ES提出が減少するほどにリアル過ぎて学生がドン引きするような内容に触れる理由がありません。
また、説明会であれば「時間」、採用サイトであれば「予算」という制約があります。その制約の中でわざわざ「いいこと」以外を扱う余裕は、基本的にはありません。余談ですが、採用サイトは我々のような人材会社に外注するのが一般的で、企業は数百万~数千万の予算を割いています。

結果として、いいことばかりであふれる採用サイト・説明会が完成するので、学生の皆さんは「もしやいいことばかり言っているのでは?」というクリティカルな視点が必要になります。

ちなみに私は就活生時代、そんなリテラシーは一切なく、説明会を聞いた全企業「いい会社だなあ。」と思ってしまったので、ほとんど全社にESを出そうとしていました。笑

落とし穴② 人事は(必ずしも)現場を経験してない

意外かもしれませんが、説明会でしゃべっている人事全員が現場を経験しているわけではありません。「うちの営業は~」と喋っていても、実は自分で営業をしたことがなく、社内の営業にヒアリングした話や、先輩人事が話している内容をそのまま話していることさえもあります。

私が営業担当をしていた大企業でも、入社後の配属が人事でその後基本的には人事畑を歩むことになる企業や、新卒がおらず人材会社からの中途のみで構成されている採用チームを持つ企業などもあり、それぞれの人事担当の悩みが「現場のことがよくわからない」でした。弊社の人事も、私のところに「営業って実際何やってるの?」を聞きに来たり、飲みに行って教えてあげたりしたこともあります。笑

彼らも様々な努力はしているものの、なかなかリアルな話を「知って」いても「経験してない」ので肌感覚で話せないことは多く、経験の有無によって学生に届く情報の質に差があることは明らかです。

落とし穴③ 他の就活生と同じ情報しか得られない

就活生から見て最も「隠れた真実」はここだと思います。
自分で言うのもおこがましいのですが、学生時代の私はいわゆる「優等生タイプ」で、業側が準備してくれているサイトは隅々まで目を通してましたし、説明会にはできる限り参加していました。ただ、当然と言えば当然なのですが、採用サイトも説明会も、基本的には就活生全員に閲覧権・参加権があります。全員がリーチ可能な情報だけを基に志望動機を考えた結果、何が起きるか。

就活生の中で「同じような志望動機」が大量に生産されます。

実はこれ、非常に危険です。
私も何人もの学生さんのOB訪問を受けてきましたが、全然違うバックグラウンドがある学生さんでも、ほとんど同じ志望動機を語る方が多く驚きました。と同時に思うのです。「またこのパターンか・・」と。私より短い時間に多くの学生の話を聞く面接官は、きっとより強くその想いを持っていることでしょう。

落とし穴にはまったままだと起きる未来

落とし穴たちについて3つのポイントで説明してきました。井の中の蛙ならぬ、穴の中の就活生だとどうなってしまうのか。

前提として、企業の面接は少なくとも2回以上あります。面接官が最初から最後まで人事、ということは稀で、必ず現場社員・現場の部長・役員などとどこかで対戦することになります。彼らは普段から現場にいる、もしくは現場を経験して偉くなっていっているので、当然リアルを知っています。逆に、人事が作った採用サイトや説明会の内容なんて把握していないことがほとんどです。
また、面接官は1日にあなたとだけ面接するわけではありません。25分面接→5分休憩→25分面接→5分休憩みたいに詰め込んで、1日に連続で10人面接する企業もあります。

そんな相手に、説明会や採用サイトの情報のみを基に構成された話をしたとき、どうなるでしょうか。
・面接で「キラキラ」した内容ばかり言う(現場のことわかってない!)
・リアルを語れず業務理解が浅い(やっぱり現場のことわかってない!)
・ほかの就活生と同じ志望動機(ありきたりだな!さっきも聞いたわ!)
と危険フラグがビンビンになってしますね。

そして途中で落選すれば、むしろまだいい方だと思います。もっと不幸なのは「キラキラ」だけを語って受かった場合です。学生さん自身キラキラした仕事だと思って入ってくるので、入社後に必ずイメージとのギャップが表出します。「思っていた仕事と違う・・」として1年以内に退職・・みたいなケースは決して珍しくありませんし、そのような理由での転職でキャリアアップはまず臨めないでしょう。どちらにせよ、悲しい未来がありそうですね。。


今回は説明会や採用サイトには落とし穴がたくさんあると説明してきました。実際の「穴」に落ちたら気づくんでしょうが、説明会会場に穴はあいてないので、過ちに気づくのは面接に「落ちた」時になってしまいます。

次回は「じゃあどうしたらいいの?」という皆さんに、「OB訪問のススメ」をお届けします。それでは!

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