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御話

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お話を考えるのが好きです。 不定期であげると思います。
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#連続小説

需要と供給

月明りだけを頼りに、私は極寒の波止場を前へ前へと進んでいった。雨こそ降ってはいなかったが、吹き荒ぶ風はあまりにも強く、一歩一歩踏みしめながら歩みを進めた。
始めの頃はあまりの寒さに身震いが止まらなかったが、今となっては最早、寒さを通り越して痛みさえ感じるようになっていた。
波止場の先端に到着したところで、改めて辺りを見回してみたが、私以外に誰かがいる気配はやはり感じられなかった。
ここら辺は夜釣り

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アリ、時々キリギリス 雨の街編 -玖-

前回まで。

 大雨が降りしきる中、三人が倉庫にたどり着くと、中は大変なことになっていた。
 つい昼前に作業を終えた時には、出荷に向けての準備まで終わっていた米の袋が破れ、中身が散乱し、またここ数日間使っていた機材もなぎ倒されていた。
 そしてその付近では、ノロンがうつぶせで倒れ、その上ではバッド・ジョーが全力で押さえつけている。
 あまりの悲惨な状況と、想像を貼るい兄超える状況に身動き一つとれな

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アリ、時々キリギリス 雨の街編 -拾-

前回まで。

 二人が食卓に向かうと、既に食事の用意は終わっており、グルメとシガも席についていた。
「おはようございます。」
「ああ、カクリくん、テトくん。おはよう。」
 グルメは少し寂しそうに笑いながら答えた。
「どうも。」
 そう言うと二人も席に着いたが、それ以上何も会話は生まれなかった。
「皆様、おはようございます。」
 声のする方を見ると、扉のところに優しい表情を浮かべたホトリとユリネが立

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人間口コミ

 すっかり肌寒くなったこの季節。大きな道路からも住宅街からも離れたところにあるこのさびれた公園は、夜ともなると人気もなく、怪しい雰囲気を醸し出していた。
「あれ、もしかして五十嵐?」
 飲み物でも買おうかとコンビニに向かっていた栗原は、公園のベンチでたたずむ人影を見つけて声をかけた。
「え、ああ栗原。」
 やはり同じクラスメイトの栗原だった。
「どうしたんだよ、こんなところで。」
「いや、なんでも

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