「生き方」を変えたいなら「お金の稼ぎかた」を変えた方がよくて、そのためには…
「雇われる以外の稼ぎ方がしたいなあ」って思ったことはありませんか。僕はあります。2016年の秋のことです。新卒で勤めた会社でトラブルを抱え、揉めて揉めて揉めまくり、今までずっと生きていたコミュニティの居場所も失うことに。当時の僕はハイになっていました。「全部失ったんだから、生まれ変わるしかない!」
せっかく追い込まれたんだから、生き方から変えちまおう
人間は追い込まれると開き直るしかないんですね。何から変えようかと考えた時に出てきたのはやっぱりお金の稼ぎ方でした。無職でしたからね。「とにかくお金を稼がないとはじまらないな」って思ったんです。
でも少し冷静になった時に「仕事を探してお金を稼いでも今までと同じじゃないか?」って思い始めたんです。いくら自分に合った仕事を見つけてきたって、結局そこでトラブルになるかもしれない。というかそもそも自分に向いてる仕事ってなんだ。わからん。
でも一つだけ言えることは、今までと同じ稼ぎ方をしてもダメな気がする。どうせダメになるなら、今まで全くやったことがないことで失敗した方がいい。今はチャンスだ。自分は全てを失っている。多分これ以上失うことは人生であと何回もない。方向転換をするなら今だ。どうする。リスクを取るなら今しかない。今が一番若い!今が一番!!!若ーい!!!なんて考えていたら起業していました。
さあ無謀にも起業に挑戦した若造の末路は…
あれから7年。僕はまだこの世界で生きています。自分が一番びっくりしています。僕の今の仕事は「森を歩くこと」と「LINE電話すること」です。これだけで妻と子を養っている。どんな世界やねんって思いますが、これ起業という「なんでもあり」の世界です。雇われるしか稼ぐ方法を知らなかった23歳の僕にはできなかった稼ぎ方です。
当時の僕がお金を稼ごうと思ったら「求人票を見て履歴書を送る」「採用されるまで面接を受ける」「受かったら決められた時間に出社して頑張る」ことしかできなかったし、お金を稼ぐとはそういうものだと思っていました。学歴があるわけでもない、専門的な知識や資格を持っているわけでもない。そんな僕がお金を稼ぐ方法は「そんな人間でも雇ってくれる会社を探す」しかないと、本気で思っていたのです。
少なくとも僕が地元を一歩も出ずに暮らしてきた23年間の人生では、「起業して稼いだらいいじゃん」と教えてくれる変な人は1人もいませんでした。でも23歳の僕は気づいてしまったのです。「もう23歳なんだから、変な人を自分から探しに行ってもいいじゃん?」そして当時の僕には失うものは何もない。そして見つけてしまったのです。Twitterで変な人を。
僕はその人と会いました。その人と一緒にいるためにお金を払いました。ええ、うさん臭かったです。うさんくさい話すぎて、一周回って誰にも相談しませんでした。だって僕の人生で起業について自分の言葉で説明できる人は、その人しかいなかったから!
胡散臭いけどカッコいい人…
もしこれで失敗したとしても、求人票に応募して面接して失敗するより100倍いい。僕は自分の頭で考えて、行動して、掴んだチャンスで失敗するなら本望だ。リスク0ででっかい魚が釣れるわけない!小さくまとまるのは嫌なんだー!!!と思っていたので、ホイホイついていきました。
まあ人を見る目には自信があったので、「この人が嘘ついてるなら全然いいや、次から気をつけよ〜」くらいにしか思っていなかった記憶もあります。良い子は絶対に真似しないでね。ちなみにその人はすごくかっこよく見えました。「あんたみたいになりてえ!!!」と思わせてくれたこと、本当に感謝してます。
いちおう念押ししておきますが、あなたに「Twitterで見つけた変な人について行こう!」と言いたいわけではないですよ。むしろ変な人についていくのはやめた方がいいです。今は当時よりももっと「簡単に稼げますよどうですか?」的な人がうじゃうじゃ増えてます。まあそんな人の話にホイホイ乗るような人はぼくのnoteは見ていないと思いますが…
もし勧誘を受けていて困っている人がいたとしたら、「その人が詐欺師でも納得できる?」という質問を自分にしてみてください。僕は余裕で「この人が持ち逃げするなら全然大丈夫だぜ!」と思えていたので、お金を払ったあとにその人が逃げないだけで「うわ!この人うさんくさいのに逃げないでちゃんと話してくれる!すごい!」って感動していたのを覚えています。LINEがちゃんと続くだけで嬉しかったですね。笑
知識だけで稼げるようになるのなら、お金に困ってないはずでしょ?
話を戻しますが、お金の稼ぎ方を変えるためには「稼ぐノウハウを知る」だけではダメだと当時の僕は思ったんです。稼ぎ方を勉強して実際に稼げるようになるのなら、僕の人生でフリーランスを名乗る変な人が1人も登場しなかったわけないじゃないですか。僕たちの暮らす社会が「本屋に行って本を何冊か買って読めば会社に雇われなくても食っていけるようになる」なら、こんなにお金に苦労する人がたくさんいるわけない。
だから僕は考えました。多分、理屈だけを知っていても実際に生きていけるくらい稼げるかどうかは別なんだ。でも同じ人間なんだから、きっとコツがあるはず。それは実際に起業して食っている人間にしかわからない。本屋にも落ちてないし、ましてや僕の地元になんか絶対に落ちてない!!
(今考えたら地元で頑張っている人にめちゃめちゃ失礼だし、実際には探せば稼ぐタネはいくらでも落ちているんだろうけど、当時の僕には見つけることはできなかったです)
だから自分で情報を取りにいくしかない。リスクを取って、理想の稼ぎ方をしている人を見つけて、なんらかの関係を持つ必要がある。当時の僕がやったことは「起業家として生きている人の近くにいく」ことでした。そのために必要なリスクとお金を捻出して、どうにか近づけないかと模索した。
結果、「自分の力でお金を得る」という生き方がどういうものかわかったし、自分の名前一つで仕事をする人間がどんな考え方で生きていて、どんな暮らしをしているのかもわかった。その上で自分にできることを模索し続けた結果が今なんだと思います。
僕たちは、付き合う人で、できている
「付き合っている友人5人の平均が自分である」という言葉を聞いたことがありますか?考え方だけではなく、年収や生活レベルも一緒に時間を過ごす人たちと強い相関があるのだそうです。僕たち人間は意識するしないに関わらず、関わる他人から大きな影響を受けて暮らしています。
「会社に週5回出勤して月に25万円もらうこと」が当たり前の人たちと関わって生きていると、「出勤せず、自分の名前で仕事をして月に60万円稼ぐこと」が当たり前ではなくなります。「次はどんな会社に転職をしよう?30万円くらいもらえる会社がいいな」と考えることはできても、「調子のいい月は100万円くらい稼げる感じのビジネスがしたいな」とは考えられなくなります。
『起業』という選択肢は無意識のうちに排除され、もし話題に登ったとしても「そんなの無理だよ」「才能があればね〜」なんて言ってしまうようになります。
これが人間の無意識の恐ろしいところで、意識してどうにかなるような部分ではありません。「あなたがお金を稼ぐことよく思わない人たち」「仕事は大変で、苦労して稼ぐべきだと思っている人たち」「起業は才能のある人にしかできなくて、失敗すると取り返しがつかないと思っている人たち」と仲良くやりながら、夢に描くような稼ぎ方はできません。
どれだけ見えないところで必死に努力をしようと、他人に引っ張られるという無意識の力には勝てません。
だからこそ、僕は稼ぎ方を変えようと思った時に、「いかに理想の稼ぎ方をしている人に近づくか」と同時に「稼ぐことに関して今まで影響を受けていた人から離れるか」を徹底的に意識しました。意識した結果、「これはもう物理的に距離を取った方が手っ取り早いな」と思ったので上京しました。
もし今だったら子供もいるので、そんな大それたことはできません。ですが今から行動を始めるならそれに近しい大胆な作戦は練ると思います。とにかく人間関係だけは稼ぎ方を変える前に整理した方がいい。引っ張られるんですよ、知らないうちにね。
「そんなことをしたら孤独になるんじゃないか」と思う人もいると思うんですが、そこに関しては大丈夫です。本当に一緒にいるべき人とは離れようと思っても離れないし、理想の稼ぎ方を身につけてからまた迎えに行けばいいんです。
僕は1人で上京をしましたが、今は結婚して地元に戻ってきています。今はもう完全に稼ぎ方が確立しているので、周りにフリーランスをやっている人が1人もいなくても平気です。むしろ仕事で関わっている人はほぼ全員フリーランスなので、地元にいてリアルに関わっている人の中に自分と同じ生き方の人が少なくても大丈夫。
大きく生き方を変えるタイミングだけ、意図的に人間関係を調整する。変化が終わったらまた関わりを始めたらいい。「そういう時期も必要だよ」ってことです。僕もよく「あの時のなおとはギラギラしてたよね」って言われます。ギラギラする時期だって必要です。それでいいんです。
人間は人間に影響を受ける。だから影響を受けたい人のそばにいく。そのための行動をする。これが大事です。知識を得ても、関わる人が変わらなければ、大きな変化は起きません。これは稼ぎ方だけじゃなくて、生き方そのものにも同じことが言えます。関わる人の面子が変わらなければ、人生に変化は起きない。裏を返せば「関わる人をなりたい自分に合わせる意識」さえあれば、人生は思いのままってことです。
僕は29年しか生きてきてないですが、自分の経験とここ数年で何百冊か読んできた本には同じようなことが書いてありました。「変わるぞ!」で変われるなら今頃きっとみんな月収100万円フリーランスです。でもそんなことないでしょ。みんな「変わるぞ!」と意気込んで努力するばかりで、実際に付き合う人を変えないからです。
現状の人間関係を維持しようとするのは、人間が社会的な動物である以上しかたがないことなのかもしれません。だけどここに攻略の糸口があると思えば、わくわくしてきませんか?難易度は高くても攻略不可ではないのよ?可能性が1%でもあるのなら、やってみたいと思わない?僕は思う人間で、今までも思ってきた結果、なんか今日も楽しく暮らせています。
今の僕の仕事は、人と時間を共有することで、僕が作ってきた「気持ちのいい流れ」をお裾分けする時間を提供しています。一緒に森をあるいたり、LINE電話をしたり。こんなニッチなことが仕事になる。こんなこと誰も教えてくれなかったです。今はコーチングという形をとっているけれど、やっていることは『生き方の共有』です。
僕たちは、一緒にいた人に、なっていく。そういうものなのです。
と、いうことは…?
ここを深く理解したら、人と一緒にいることそのものを仕事にすることだってできるんです。裏を返せば、「あなたみたいになりたい」と言ってくれる人がいるならば、その人たちと一緒にいることが価値提供になるのだから…この話が感覚的に理解できる人は少数だと思いますが。
自分でもよくわからないけど、うちの一家はそうやって得た収入で今日ものんびり暮らしているので、少なくともこの小さな世界だけは、『人と関わることそのものが仕事』という世界が成立している。他の人がどうかはわからないけれど。うちはこうなんです。以上です。
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