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『ありかたよりやりかた』は、「これをやったら儲かるか?」と考えないことなんじゃないかな

「やり方よりもあり方が大事」という言葉を僕は「ゴールを決めず道中を楽しむ生き方」と定義している。自分が信じていることをして、「結果が出ようと出まいとこれをすることそのものに意味がある」というマインドで物事に取り組む姿勢こそが「あり方で生きる」という感覚なのだと解釈しているのである。

例えば情報発信一つとっても「将来的にお金に繋げたいから、お客さんが求めることを考えて書こう!」と思って取り組んでいたとしても、長くは続かない。情報発信で得られるメリットというのは長い目で見ないとわからないことが多いからだ。『儲かる=意味がある』という前提だと『儲からない=意味がない』という考えも成り立ってしまうので、取り組んですぐに結果が出るようなものではない情報発信を継続することは難しい

僕は3年ほどほぼ毎日何かしらのメディアで情報発信をする生活を続けているけれど、これほどリターンの大きい投資はないなと思う。僕の今作っている仕事の人間関係の8割強が情報発信を通じて出会った人たちだ。この人たちに出会えていなければ今の僕は存在しないと断言できる。だからと言って「あなたも情報発信をすれば僕のようになれるよ」とは言えない。そんなモチベーションで3ヶ月も半年も「どうすればもっと自分にとっても読者にとってもいい発信ができるだろう」と試行錯誤を続けるのは難しいからだ。

発信をする時に僕が何を考えているかというと、シンプルに「自分の頭の中を言語化することは人生に良い影響をもたらす」と信じて、「やらないと損だ」というモチベーションでやっている。「発信すれば儲かる」ではなくて、「発信そのものが僕の人生を豊かにしまくってくれる」と信じて発信を続けている。自分の欲を満たすためである。今日もこうやって文章を書いているけれど、この瞬間が気持ちいい。ひともじタイピングするごとに自分の中の運ステータスが上がっている気がする。書き上げる前の時点で既に成功している。だから続けられる。

継続というのは何よりも大きな結果をもたらすから、毎日楽しんで何かしらを発信していると、気づいた時には大きな果実が実っている。あれ、僕は楽しんで書いていただけなのに。僕は自分の発信物に見返りを求めていない。むしろ書かせていただいて感謝している。自分の頭の中の語彙を増やすことが自分の人生を豊かにすると信じているので、この文章も投稿した時点で「語彙を増やす」という目的をクリアしている。あとはこの文章が誰に読まれようが読まれなかろうが、書き手の僕にとっては些細なこと。この感覚が「あり方で生きる」なんだと思う。

あり方で生きるためには、「自分がどんな人生を生きたいか」ということを言語化して持っておく必要がある。僕は「僕が楽しいことで人を楽しくしたい」といつも思っている。他人を喜ばすことができたとしても自己犠牲を伴うものは続かないし、継続しない貢献に価値はない。自分をすり減らすことは相手にも自分にも失礼だからやりたくない。でも他人が何を喜ぶかなんて自分ではコントロールできない。だったら僕のやることは一つ、僕の調子をいい状態に保っておくことしかない。自分を分析して、傾向と対策を勝手に考えて、実行して、なるべくその過程を外から見えるようにしておく。それさえやっていれば僕が人生で路頭に迷うことはない。根拠はないんだけれど、そう信じている。どんな困難が降り掛かっても、僕自身の状態が良ければどうにかできる。そのために自分をチューニングしておく。

「豊かに生きる」という大きくぼやけた目標があるから、目的に叶った戦略を採用して毎日積み重ねる。「自分でお金を稼げるようになったら独立して自由になれる」のような『結果を出せば幸せになれるから頑張ろう系』の思考はしない。幸せとは心の状態である。結果という条件付きの幸せはその結果が永遠に持続するものではない限り、すぐに壊れてしまう。

いいですか、たとえあなたの月収が来月1000万円だったとしても、500万円は税金で消えて、手元の現金は今まで抑圧してきた欲求を一気に発散するために残りの500万円も光のスピードで消えていき、半年もしたらまたすっからかんにもどるんですよ。「稼げたら〇〇しよう」という目標は脆くはかないものなんです。そんなどうしようもない目標を掲げるくらいなら「今この瞬間に幸せになれる方法を探そう」って一つ一つ組み上げていったほうが、道中いちいち落胆せずに済んで、結果として大きな実りを手に入れることになるんですね〜。

結果に一喜一憂しない自分になるためには、他人から見てどうこうではない自分だけの「これだ!」を早めに見つけて、1人で黙々と取り組む必要があります。どんなことでもいいんです。「これをやっていればまあ変な方向に行くことはないだろ」ということを見つけて、やってみる。そりゃ何かに取り組む以上は結果が欲しくなるけれども、結果が欲しいからこそ「今この瞬間に集中して取り組む」ということを意識して、「一喜一憂して心が疲れて継続できなくなること」を一番に恐れて対策を打つ必要があるのです。

続けるために一番いい方法は「やることそのものに価値や意味を見出せる自分になること」です。ブログ一つ書くにしても「どんなブログが読まれるのかな」ということを勉強して勉強して「上手になったらたくさん書こう」と思っている頭のよさそうな大人がたくさんいます。そういう人は結果を残せません。なぜなら、続かないからです。ちょっと書いたら「これで合ってるんだろうか」と気になってまた情報を集め始め、それっぽい情報を見つけて「やっぱりそうだ!これからは〇〇の時代だ!」とキョロキョロして、手を止めてしまうんです。

いいですか、文章を書くという行為は自分のためにするものなんですよ。文章を書くことで他人が動くとか、ましてや他人に気づきを与えるとか、たまに「読者の人生を変えるつもりで書きなさい!」なんて言ってる人もいますけれど、ネット上に落ちている文章を読んだくらいで人生が変わるなら誰も苦労してないよ、って話なんですよ。おこがましい。あなたが変えられるのはあなたの人生だけです。あなたの人生を変える方法は簡単です。自分の言葉を育ててください。自分の価値観を言葉にして、人に伝えて、気持ちいい応援も手痛いフィードバックも全部「うるせえ」と跳ね除けて、自分のために頑張ったらいいんですよ。

「売れっ子になったら幸せになれる」と思っている人はいつまでも幸せになれません。たとえ一瞬売れたとしても、フォロワーがたくさん増えたとしても、「ずっと売れ続ける」ことはないからです。これが「やり方で生きる」ということです。手段を通した結果で自分を評価して生きるということ。これはつまり自分の人生を他人に委ねるということです。

そんな面白くない人生を送りたいなら止めませんけど、そんな人はこんな読みにくい文章を最後まで読みませんよね。ねえ。そうでしょう?ここまで読んでいるってことは、何かしら琴線に触れるものがあったんですよね?それともあなたは「おはなし屋なおとが書く文章ならなんでも最後まで穴が開くほど読もう」と考えるおはなし屋ヘッズですか?いい心がけですね。僕はあなたがどうか幸せに生きてくださいますよう願っております。

でも願っているだけで、それ以上は何もしません。祈っているだけです。ですからあなたはあなたの人生のために本当に必要だと思えることをやってください。儲けることも大事ですが、儲けることだけが大事になってはいけませんよ。ブログを書くことも大事ですが、ブログを読まれることだけが人生になってはいけませんよ。

そういえば「やりかたよりありかた」の話でしたね。何が言いたかったかもう忘れちゃいました。でも投稿ボタンはきちんと押します。あとは知らん。これが「ありかたで書いたブログ」です。最後まで読んでくれてありがとう。こわくていい、不安でいい、とにかく自分が信じることを一つ一つやっていこーぜ。以上、おはなし屋なおとでした。またね。

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