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夏の島・瀬戸内ブルーの島 小豆島一周サイクリング
昨年の夏、瀬戸内海に浮かぶ小豆島を自転車で走ってきました。
オリーブの島、醤油の島、大阪城の石切の島、"からかい上手の高木さん"聖地の島。などなど属性てんこ盛りの香川県・小豆島ですが、関東住まいの自分にとってはアクセスが難しいのもあって「行ってみたいけど行きづらい島」でもありました。
島だけ目当てに行くにしては遠いし、でもきっと地中海みたいな感じでサイクリングすると楽しいんだろうな……みたいなことを思いながら幾星霜。
だったらいっそのこと、対岸の高松とセットで行くことにすれば二度美味しいし踏ん切りもつくじゃん!ということで、飛行機で高松に飛んで高松港から小豆島に上陸したのが今回のコレというわけです。
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小豆島の玄関口・土庄(とのしょう)からスタートして、反時計まわりに海岸沿いをぐるっと一周するルート。全体で65kmほどですが、山がちな土地だけあって獲得1300mほどと、それなりに登っています。
本当は山の中にある景勝地・寒霞渓へも行きたかったんですが、「暑すぎてこのままヒルクライムを続けたら死ぬ」と判断して途中撤退。ルートを変更して島一周にしています。
観光スポットについては、小豆島の観光協会のサイトも参考にしました。
1.土庄散策・カフェモーニングとエンジェルロード
高松サイクリング+夕焼けの小豆島サイクリングから一夜明けて、この日の出発地は小豆島の港町・土庄(とのしょう)にあるオーキドホテルです。
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ホテルで朝食を食べても良かったんですが今回は素泊まり。小豆島はカフェが多いと聞いていたので、どこか地元のお店でモーニングを食べようという企みなのです。空腹のままスタート。
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すぐさま良さそうなお店を発見。港からほど近くにあったBASILICO CAFEさんで朝食をいただくことにします。
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うまい。最高。
ホテル朝食も良いですが、こういうのも良いですね。一期一会感が高まる。
こちらのお店は朝8時からの営業で自分が到着したのもちょうど8時過ぎぐらいだったんですが、既に観光客も含めて先客が何人かいました。人気店なのかも。
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美味しい朝食でお腹を満たしたらそのまま海へと走って、最初のお目当てスポット・エンジェルロードへ。
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沖合にある弁天島との間に干潮時だけ砂州の道があらわれて、歩いて渡れちゃうという人気スポット。ちょうど着いた時間も潮が引いていたので、きれいに道があらわれています。
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前日夕方に訪れた時とはだいぶ印象が違うのでびっくりしました。これで道自体がなかったら(満潮だったら)さらに印象が違うんだろうな。
2.瀬戸内ブルーの快走路
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エンジェルロードを出発したら国道436号線を東へ。海沿いの道を走っていきます。まだ朝の時間帯なのに既に気温は30度近く、ロードバイクも走る拷問器具と化しつつあります。
この年は記録的な酷暑ということもあって、気候が安定していると言われる瀬戸内海ですら最高気温35度超えが連打していました。つらい。
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でも景色はすごく良い。右手に青い海を見つつ、暑さに耐えつつ、走ります。
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市街地の向こうには巨大な岩山が顔をのぞかせています。小豆島の中心の山々は最高標高800mを超えていて、瀬戸内海の最高峰らしいです。それに見合う迫力がありますね。
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多くの醤油蔵がある小豆島町の中心市街を抜けると島の東側へ。いままでの
(ほぼ)平坦路はなんだったのかというぐらいのアップダウン開始です。
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きつい。でも自転車の醍醐味。
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もう一つのエンジェルロード・希望の道が見える南風台。大きく開けた展望台なので景色は良かったですが、残念ながら希望の道は見えず。
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南風台を過ぎると、道端に石のモニュメントがいくつもあるエリアに。日本遺産にも認定された、大阪城再築城の際の石切場なんだそうです。
今も石切の跡が残されていて少し山を登れば見学できるらしいですが、さすがにSPDシューズで突入する気になれないのでスルーします。
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国道沿いにまで迫る岸壁。
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自転車との対比はこんな感じ。圧倒されます。
3.登って登って「そこにいた」からの酷暑撤退
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アップダウンの道を抜けて、島の北東側にある福田港に到着。ここからフェリーに乗れば2時間弱で姫路港に着くんだそうです。関西方面からだと使いやすい(アクセスしやすい)…のかも?
昼も近くなって日射に焼かれながら走っているのでかなりバテ気味でしたが、ここから内陸側に切り込むようにしてヒルクライムです。
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想像の3倍ぐらい斜度がきつい。いや、正確には斜度もきついものの、それ以上に酷暑がきつい。
普段以上のノロノロ状態で這い上っていたものの、このままヒルクライムを続行すると体へのダメージが大きすぎると判断。登りの途中にある瀬戸内芸術祭のモニュメントを目印に、比較的平坦な島一周ルートへ戻ることにしました。いのちだいじに。
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アート・芸術でいうと隣の直島が有名ですが、小豆島にもいくつか作品が展示されているようです。この金箔の貼られた岩「そこにいた」もそのひとつ。道端にあって大きな存在感を放っていました。
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ここからの眺めがまた素晴らしい。
有名スポットではないですが、時間があれば立ち寄ることをおすすめします。夏じゃなければ登りもそれほどには辛くない……はず。
4.夏の空と千枚田・小豆島特製ランチ!
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吉田ダムの脇を抜けて、島を一周する道路へと戻ります。
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泣いてる (T■T)
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この夏らしい空といったら。こういうのを見るために小豆島に来たんだよ!という気持ちになってきます。
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絵画というか漫画というか。こんなに絵になる風景がこの世にあるのかと。暑さも忘れて走っていきます。
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水分補給に立ち寄った商店で、小豆島レモンジュレをゲット。ひとつだけ言えるのは、暑い夏にぴったりの味ということです。(秒で消えたので細かい味を覚えてない。)
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お店の前には流し素麺コーナーがありました。小豆島はそうめんの島でもあるんですよね。町中でもいくつか製麺所を見かけました。
昼も過ぎてお腹が空いてきたので、いっそのこと流してもらうか……?とも思いましたが、この日のお昼は小豆島に来る前から行きたかったお店で食べると決めていたので我慢します。
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島一周の道路を外れて、土庄方面へ。途中寒霞渓へ登る道路を過ぎて、細い道を抜けていけば昼ご飯スポットです。
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棚田の真ん中にあるこまめ食堂さん。元は精米所だった建物をリニューアルして使っているそうです。最初は瀬戸内芸術祭にあわせた期間限定出店だったものを、本当の食堂として開設・現在に至るんだとか。
こちらのお店でどうしても食べたかったのがこれ。
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運ばれてきた瞬間、"美味しそう"過ぎて絶句ですよね。
棚田のお米で作ったおにぎり、瀬戸内海の旬の魚・島の野菜のお惣菜、自家製のお漬物、そうめん節のおつゆなどなど。そして島の醤油蔵・ヤマロク醤油の鶴醤(つるびしお)が添えられているというこの!
本当に美味しくいただけました。これを食べるために小豆島再訪もアリだと思ったぐらいです。
ちなみにこの鶴醤、「真っ黒で少しとろりとしていて旨み・甘みが強いので刺し身や冷奴、卵かけご飯に最適」と聞いて、家に常備しちゃいました。個人的におすすめです。
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料理に気を取られていますが、目線をあげれば棚田が見えるこのロケーションもいいですね。お米を育てているのと同じ湧水を使ったお水も飲み放題。(って、わざわざお水のピッチャーに書いてありました。)
すっかり満足したら、目と鼻の先にある土庄の市街へ。岡山行きのフェリーに乗るべくラストスパートです。
5.フェリーで岡山へ抜けて帰路へ
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ギネスにも載っている「世界一狭い海峡」を渡って、出発地の土庄港・オーキドホテルに帰還。預けていた荷物受け取り&温泉の日帰り入浴で汗を流しました。
ここで荷物を預けられる&入浴(着替え)ができるからこのホテルを選んだんですよね、本当にサイクリストにとってはありがたい限り。
ホテルを出たら、目の前のフェリー乗り場へ。
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新岡山港行きは概ね1時間に1本、約1時間ほどの船旅です。
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出港。さよなら小豆島。また来るよ。
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新岡山港から岡山駅まではやや離れていますが、途中ほぼ一本道&路面電車が見えたらそれについていく形で走れば岡山駅にたどり着くので迷うことはありませんでした。
ちょっとアクセスが難しい、でも最高に美しい景色と美味しいものが食べられる小豆島。
もともとサイクリストのご多分に漏れず(しまなみ海道つながりで)瀬戸内方面は好きだったんですが、この夏の小豆島旅行を通じて、より瀬戸内が好きになりました。またおにぎりを食べに、小豆島に再訪したいなーと思います。
良ければこちら↓もあわせてどうぞ。
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