シータケ

みんなが!!仲良く!!なりますようにー!!!

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音楽、欲望、人間

 最初に好ましく感じた音楽は、キリスト教の讃美歌だった。多分そうだった。それから「世界に一つだけの花」。あと「おもいでのアルバム」。私の音楽遍歴を遡った果てはかなり無節操だ。6歳にもなっていない頃だと思う。  中学生、高校生の頃は趣味が変わったけど、無節操さは変わっていなかった。特別音楽が好きだったわけでもない。それでも耳に入ってくる程度に有名な曲のうち、気に入ったものを聴いていた。  最新の音楽を追うのは、どうしてか嫌だった。気に入った曲でも最新流行の曲と知ると盛り下が

    • マリー・アントワネットに告ぐ

       マリー・アントワネットが言ったのか言わなかったのか、とにかく「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」という慣用句がある。趣旨としては、パンが買えないならケーキも買えないことがわからない愚かな上流階級、というところだろう。  最近、私は怠惰のために朝ごはんと晩ごはんを抜いて、お昼に友達としこたまチョコフォンデュだけを食べた。溶かしてミルクと混ぜたチョコレートを果物やスナック菓子にたっぷりディップして、ありったけ食べた。  食べている最中は美味だったが、夜にかけて物凄

      • 「対決より解決」の底が知れた前原騒動

         国民民主党のスローガンである「対決より解決」に実は私も共感する向きがある。対決って疲れるし。ただ、少し違和感を覚えてもいた。 対決より解決 違和感の理由は、対決がない「政治」など存在するのか、という思いだった。「政治」とは結局のところ資源配分を決めることであって、それなら「あちらを立てればこちらが立たない」という対決の構図は、避けられないと思うのだ。疲れるけど。  積極財政と言ったって対決を避けられるわけではない。その分だけ物価は上がるわけで、賃金を物価上昇に追いつくだけ

        • 読書感想文:『自分ドロップ』

           私の座右の書の読書感想文です。「まともな人」「生きるという営み」「痛み」などについて示唆をくれるいい小説です。私は一時期Web小説を読み漁っていました。この作品もWeb小説です。今でも真面目な気持ちで読み返すWeb小説はこの作品ぐらいです。作者は千葉まりおさん。タイトルは『自分ドロップ』。ジャンルはホラー。サスペンスっぽい感じもあります。ネットで読めます。読みたい方はこちらから。この感想文ではネタバレは極力なしで、本編の内容よりは私の読書体験を書きます。 はじめに 数年前

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        • 毒にも薬にもならん話
          7本
        • 自己紹介
          7本
        • 少しまじめ
          6本
        • 九月の話
          3本

        記事

          有名人の訃報が苦手だ

           私は有名人の訃報が苦手だ。もちろん訃報が苦手でない人なんていないと思うが、そういうことではなくて。よくテレビに出ていたりする、ある一定のライン以上に有名な人なら亡くなった時に報じられて多くの人から悼まれる、あの社会的雰囲気が私は苦手だ。  素朴すぎて嫌になるが、国民的に人が悼まれるのを見ていると、ほかに何人が同じ日に亡くなったんだろうと思う。国民的に悼まれる人とそうでない人がいるという事実に対峙するのは、どことなく居心地が悪い。  だからって有名な人の訃報を報じないべきと

          有名人の訃報が苦手だ

          自分のことは言いきらない方がいい

           自分のことを言いきる人に私はよく会う。「自分は退屈な人間です」「自分は冷たい人間なので」「私は聖人君子じゃない」「所詮、僕の本音は無関心だ」といった具合に。皆そんなに言いきるほどに自分のことを知っているんだな、すごいね、と思う。半分は褒めているし、もう半分は皮肉で。特に、悪い方に自分を言いきるのは皆やめたらいい。  私は自分のことを言いきるほどに知らない。確かに普段生きていて、臆病さや利己心や冷酷さを自分の中に不本意ながら感じることは多い。しかし、だからといってそれが自分

          自分のことは言いきらない方がいい

          何かを拒否したい自分に気づいた話

           小学生の頃の私には拒否したいものがなかった。より正確には、小学生の私は自分には拒否したいものがないと思い込んでいた。誰とでも仲良くなれると思っていたし、出されれば何でも食べると思っていたし、勉強は何であれすると思っていた。  もちろんそれぞれ嫌いなジャンルはあった。食べ物なら椎茸が、勉強なら社会科が嫌いだった。嫌いな人もいた。しかし嫌いだからって拒否したいと思ってはいなかった。嫌いなものも拒否せずに付き合っていくことを選んでいた。そしてずっとそのように、何も拒否せずに生きて

          何かを拒否したい自分に気づいた話

          近頃、初めて食べたもの

           私は最近、食べたことがないものを食べることを趣味にしている。新しい味を知ることは生活に彩りを与えると思う。初めて食べた食材やメニューを紹介していこうと思う。 博多ラーメン店の濃厚魚介ラーメン 行きつけのお店のメニュー。いつもは普通に博多ラーメンを食べる。おいしかったけど、次行くことがあったら大人しく博多ラーメンを食べると思う。 ベビーコーン おいしかった。サラダに入っていた。しゃきしゃきしていた。数の子が苦手なんだけど、数の子とは全然違って好きだった。 酢をかけた

          近頃、初めて食べたもの

          ピアノの発表会に出る話

           明後日、ピアノの発表会に出る。簡単な練習曲を弾く。練習曲とはいえ、弾いていて楽しい曲だ。発表会前の気持ちとか、練習の様子とか、すぐに忘れてしまうものだろうから残しておこうと思う。  ピアノは半年前くらいに始めた。もともとソルフェージュ(楽譜の読み書きやリズム・音程に親しむ練習)のレッスンに通っていたが、先生がやめてしまわれるので同じ教室でピアノを始めることにした。ピアノは中学生か高校生くらいまで習っていたと思うが、それ以来久しぶりなので楽譜の読める初心者という状態だった。

          ピアノの発表会に出る話

          最近の政治談議から感じるもやもや

           最近の私がTwitterやあちこちで目にする政治談議について思うところを書きます。別にこの人のこの発言がとかって意図はありません。私にそういう意図があれば直接言います。読んで襟を正したくなった人がもしいたら勝手に正してください。それは素晴らしいことなので。 はじめに 最近の政治の話題といったら異次元の物価高、安保三文書改定に伴う反撃能力(敵基地攻撃能力)保有とそれに伴う増税、あとは異様な死者数を記録するコロナ対策あたりかと思います。それ以前、10月頃までは統一協会問題でも

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          負の感情を素直に出すのは難しい話

           感情を表す言葉はたくさんある。喜ぶ、怒る、悲しむ、楽しむ、嬉しい、羨ましいなどなど。僕もそういう感情を持ちながら生きているけど、単純にその感情一つを抱いているということはほとんどない。  子どもの頃はとりわけそうだった。手放しに嬉しいことも手放しに悲しいこともあんまりなかったと思う。嬉しい時にしたって遠慮とか気恥ずかしさとかいろいろな感情がないまぜになっていた。だから喜ぶに値することがあった時に喜びのリアクションをすることが苦手だった。僕は喜んでいるだけではないから、他の

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          図書館から出た後の風が好き

           学生といったら図書館ですよね。僕は図書館が好きです。大学図書館に限らずいろんな図書館の、本に限らずいろんな要素が好き。  好きな図書館だとか図書館の思い出だとか、図書館の好きなところだとかを挙げたらもうきりがないので今日は僕が好きな図書館の要素を一つだけ紹介しようと思います。  僕は図書館でたっぷりと本を探した後、外に出て浴びる風がいちばん好きです。普段どんな建物から出る時とも違った風を、季節を問わずしかし決まって図書館から出た時にだけ、僕は感じます。それは図書館が特別な

          図書館から出た後の風が好き

          早熟に見られがちだった

           僕は小さな頃から早熟キャラだった。つまり、年上の人や先生あたりから「シータケくんは同い年の子たちの中では年上っぽい」「振る舞いが大人っぽい」などと言われがちだった。いやもちろんこれを読んでいる人には「シータケくんが?あのガキ坊がか?!」と思う人もいるかもしれないが、事実として僕はどちらかというと年をとっているように見えると言われがちだった。  実際のところの僕は自己認識としてさほど大人なわけではない。ただ、大人っぽく見える理由があるはあるんだろうという話をしたい。22歳の今

          早熟に見られがちだった

          栗、もう少し垢ぬけてくれよ

           栗のことを見下していた。今も見下している。イガグリはうにみたいな形で異質だ。球形で細いトゲが全体に生えているあの感じはなんというか、変だ。トゲは触ったら痛いし、色味も根暗な感じの地味さだ。いつも道の端に落ちているところばかりを見る。  威厳とも美とも色気とも力とも無縁に見える、変でとがっているくせに存在感のない栗のあの感じを見下してしまうところが、どうしても僕にはある。ごめん。これは栗に謝るので合っているんだろうか。  イガグリを開いたら開いたで、固くつるつるした殻に包まれ

          栗、もう少し垢ぬけてくれよ

          トーンポリシングと人への畏怖

          はじめに トーンポリシングとは、主張の内容ではなく主張の方法や態度などで相手を責めることで論点をずらす手法のことである。いわゆる「言い方を考えろ!」的なやつ。とっても広い言葉だから一概に言えることはかなり少ない。トーンポリシングの特定の場合について、まとまらない雑感を述べようと思う。 この記事の対象 この記事で対象にするのは「内容は妥当だがその言い方では聞いてもらえないよ」というタイプのトーンポリシングだ。つまり第三者的な立場から評価しアドバイスする形をとりながら黙らせるト

          トーンポリシングと人への畏怖

          罵られるのが好き

           別にえっちな話ではないんだけど。僕は、特定の条件では人から悪く言われるのが好きだ。「性格が悪い」とか「今、かっこつけたよな」とか「愚かだ」とか「怠惰だ」とか「浅はかだ」とか「服ダサいよな」とか。まぁ内容は何でもいい。当たってても当たってなくてもいい。  重要なのは誰に言われるかだ。僕が嬉しいのは、言ってきた相手が僕のことをそこそこ好きだと思われ、僕の方でも相手にかなり気を許している時だけだ。これはたとえば家族とか恋人とか親友とかだと思う。恩師とかももしかしたらそうなのかも

          罵られるのが好き