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【映画感想】「かもめ食堂」


自分が良いと思ったものが
すぐに受け入れられなかったとき。

受け入れられないか試行錯誤してみるのは
もとのほうがいいよね、ってことに気づく
きっかけになるかもしれないから、
やってみるのも悪くない。

ただ、無理に周りに迎合する必要はない。
焦らず、求められたときに
いつでも応えられるように待っておく。

 
時間が経つのを過度に恐れない。
時間をかけながら育てていく。
すぐに何者になろうとしなくていい。
いつまで経っても何者にはなれないし、
いつまで経っても自分は自分。

 
みんな何かを抱えている。
抱えている、というのを静かに思っておくこと。
 

言葉を交わさずとも、目で口角で伝わるし、
頷くだけでも。それだけでいいこともある。
 

望まず構えずとも、何気ないところからふと
嬉しい楽しみなことが舞い込むこともある。
 

それが好きな理由、大事にしている理由、
守っている理由は、なんだっていい。
なんだってよくあっていい。あってほしい。
 

遭ってしまったことを怒り悩むのもいいけど、
そうなったからこそ、会えた人と光景もある。
 

執着しない。人が決めたことが前向きなこと
なら、自分にできることは、喜ぶこと。
 

でもずっと同じではいられないものですよね
人はみんな変わっていくものですから

    いい感じに変わっていくといいですね

大丈夫。多分

    そうですね

12:53…

人がすること、成すことは
そういうもの、と受け取る。
諦めでも肯定でもなく、そういうもの。

しいて出来ることは、ささやかに願うこと。
 

取り戻そうと、いつも頭の片隅にあったのに、
いつの間にか、完全に別の、けど大事にしたい
と思えるものをいっぱいに抱えていた。
それには多少なりとも時間がかかる。
 

漂うように日々を続けていたら、
広くて寂しく、静かな場所から
狭さを感じるほど明るい場所に、
想像以上の光景に、たどり着く。
 

同じ言語の同じ単語。
だけれど人間性が滲んで異なる面白さ。
力を抜いて迎えるように、言葉を贈る。

ぼんやり観れて、好きでした。

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