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高校野球の丸刈り、窮屈な働きかた

野球はやらないケド…横浜市民なのでとりあえず喜ばせて!

慶応義塾、優勝♬

その慶応義塾、「髪の毛を切ってから、出直してこい」というヤジを飛ばされたこともあるらしい。

悲しいけれど気持ちはわかる。おおかみも高校時代は体育会系で丸坊主だった。そういう青春を過ごしたジジィの心の底には、「高校生が長髪でチャラチャラ体育会やってんじゃあねえよ!」というドロドロした妬みが東京湾のヘドロのように深く積み重なってる

男性育休も同じ。取得を打診されたジジィの78.2%くらいは、「何ふざけたこと言ってんだよ、オレは若いころ24時間戦ってたんだよ!」という時任三郎ときにんざぶろう的な考えを持ってるかも知れない

もちろん、上司は会社では大人語を話すから、「ふざけんな!」とは言わないし、周りの様子を見て保身も図るだろう。それでも、心の底でモヤモヤする人は相当数いるはず


野球も企業も、ここで変われば生き残るんだろう。変わるためにはジジィがどれだけ寛容になれるか、そして若者がどれだけのパワーを発揮できるかだ

新しいやりかたを認めたとして、それは過去にジジィがやってきたことを否定することとイコールじゃない。時代が変わっただけのこと

工場で品質の良いものを安く大量に作るだけで良いって時代じゃなくなった。野球も様々なツールが導入されて、科学的にさまざまな解析がされるようになった。儲けかた、勝ちかたが変わったんだから、それに適したやりかたが変わるのは必然

決して、昔のやりかたが間違っていた訳じゃあない

最近よく聞く”自己肯定感”で言えば、昔やったのと同じことを、今否定したからと言って、自己肯定感を下げることはない。時代に即してきっちりやって来たんだ、と自信をもって新しいやりかたを称賛すればいい


慶応義塾の髪型は創部以来ずっと自由だったらしい。髪型だけではないが、選手の自主性を尊重したやりかたは、どのくらいのスピードで広がっていくだろう

育休に限らず、働きかた、休みかたの自由度は、どのくらいのスピードで大きくなるのだろう

野球の場合には勝ち負けという結果がスッキリでるので分かりやすい。今回のように髪型自由校が勝ち続ければ、それなりのスピードで広がりそうだ

一方、働きかたの改革は企業の業績として、短期に結果がスッキリ出るかと言えば微妙だ。けれども国、社会の存続に関わる。


企業と野球で同じだろうと思うことがある

野球が大好きな中学生、丸坊主の高校に行きたいと思うだろうか?
主体的に野球を楽しみたい子は、必然的に慶応義塾のような高校に行くようになりそうだ

企業も同じこと。優秀な人材は自由度の高い企業に集まるのではなかろうか

働きかただけではなく、仕事の進めかたまでもを個人の裁量に任せる企業に、主体性を持った人材は集まりそうだ


経営者、マネージャーが「髪の毛を切ってから、出直してこい」というのか、はたまた森林さんのようになるのか。慶應義塾のような企業が生き残り、大きく伸びる社会になってほしい、と、切に願う



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