見出し画像

平日開催!オールブラックス v ワラビーズ (ブレディスローカップ①)プレビュー

 タスマン海峡を挟んでのご近所ライバルのバトルが今年も始まる。

ニュージーランド代表“オールブラックス”とオーストラリア代表“ワラビーズ”の伝統対決「ブレディスローカップ2022」のシリーズ(今年は2試合)のオープニングマッチが9月15日(今夜)にメルボルンで開催される。
(2戦目は場所をNZに移してオークランドのイーデンパーク)
 
 今年はなんと平日開催。これは、1994年以来の平日開催になる。
それはなぜか?通常週末の土曜日に行われるが、日程がオーストラリアで最大の人気を誇ると言われているAFL(オーストラリアンフットボールリーグ)通称オージールールズの大きな試合と重なってしまう事から日付をずらしたのだろう。

 オーストラリアによるラグビーの人気度は、決して高くない。
オージールールズの他にクリケット、ラグビーリーグなどの人気スポーツに完全に上をいかれている現状がある。

 上記のリンクの投稿でも触れたが、今年のスーパーラグビー・パシフィックは、大会の目玉としてスーパーリーグのイベントを開催した。12チームすべてがメルボルンに集まると言うラグビー好きには贅沢な開催だった。
しかし・・・
観客はスタジアムの半分にも満たないと言う失敗のイベントに終わった。
その二の舞を踏まないように、今回は平日に試合をずらすことによって観客減にならないように努めた。その甲斐あってブレディスローカップ①のチケットは完売に成功。

オールブラックスのメンバー


 アーディー・サヴェアが3人目のお子さんが生まれるとのことで、NZに残り奥さんの出産に備えるため遠征には不参加となった。
その他では、ここ数試合相手のディフェンスの壁を打ち破る役に徹して良い働きをしていた、シャノン・フリゼルの怪我で欠場もあるなど、バックローの選手の欠場がある。

画像1

 サヴェアの代わりは、今季初登場のホスキン・ソトゥトゥでNo8の位置に入る。実力がありながらなかなか出番がなかったソトゥトゥがどんなパフォーマンスをしてくれるか楽しみだ。

 フリゼルの代わりは、スコット・バレットがLOからFLの位置に下がりアイルランド戦の初戦以来の背番号6を付けることになった。

 S・バレットが6番に入ったことによりロックには先日の試合で復帰したB・レタリックが先発に入る事になった。

その他のメンバーは、変わりなしで欠場の選手のところを省くとサウスアフリカとの2戦目のメンバーから4試合連続で同じメンバーで戦う事になっているのも興味深いところ(BKは全く変わりなし)

 攻守に大黒柱のアーディー・サヴェアが抜けた穴は大きいが、サヴェアに頼りすぎているところがあるのは否めないので、逆にどれだけやれるかが注目される。同時にここでチームがステップアップするチャンスでもある。

個人的にのスキルのある8番ソトゥトゥのパフォーマンスに注目している。
ワンチャンスでアピールして今後のメンバー入りに加わって欲しいと思っている。

若手のフロントローの成長も頼もしくワラビーズ戦でも活躍が期待される。

画像2

(写真中央、バックアップメンバーからメンバーに定着したニューウェル。筆者撮影)

BKは、4試合連続同じ先発メンバーでコンビネーションが良くなってきていると思ので(そうでないと困る)この試合もコンビネーションに注目したい。

ワラビーズがラッシュディフェンスをしてくるとは思いにくいが、オールブラックスは、おろらくアルゼンチンとの2戦目のようにキックを織り交ぜての展開をしていくと予想する。

画像3

 サヴェアが居なくて不安の声も上がるニュージーランド(NZ)国内だが、筆者は、そこまで心配はしていない。ワラビーズも大黒柱のキャプテン、フーパ―がずっと欠場している状態で、お互いにチームの底上げをする良い機会だろう。

オールブラックスが15点差以上で勝利と予想!

※今年は2試合なのでカップを保持しているNZが初戦で勝利すれば、20年連続のカップ保持と言う事になる。ワラビーズは、意地を見せることが出来るか?(ワラビーズが奪取するには、2勝、または、1勝1分けと相手より上回る必要がある)

※トップを含めてすべての写真はアルゼンチンとの2戦目クライストチャーチで筆者撮影。

上記の二つの記事をはじめ、いくつかの記事をラグビーリパブリックの掲載していただきました。リンクはYahooニュースのものです。

この記事が参加している募集

#スポーツ観戦記

13,520件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?