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自己紹介

友人の勧めでnoteをはじめて、もうすぐ一ヶ月。
書くのが好きな私に、noteという場は、とても合っているなと感じている。
ここにきて、自分の振り返りも兼ねて、自己紹介を書いてみたくなった。
私は、どんな人間なんだろう。


皆さんへ


改めまして、こんにちは。
それぞれのいろんな人生を一所懸命に生きている皆さんの言葉に、おかげさまで勇気づけられています。
そして「スキ」という文化が、とても良いなと思っています。
読んでもらったことが分かり、そう思うと言葉に責任を持つことに、身が引き締まる思いです。
「スキ」して頂いた方の文章も、できる限り読んでいます。
知らない世界との思いがけない出合いがあり、その文章を書いた方との出会いもあり、言葉を交わしたわけではないけれど、静かなそんなやりとりが心地よいなと感じています。
本当にありがとうございます。

2023.11月 
なかぴー

私の好きなもの



好きな作家さんが、たくさんいる。人生の様々な場面で、彼らの言葉が私の糧になってきた。

幼児期は、
佐々木マキさんの『ねむいねむいネズミ』シリーズ
を暗唱するほど好きだったと親からは聞いている。

児童期は、青い鳥文庫を愛読した。
柏葉幸子さんの『霧の向こうの不思議な町』
トーベ・ヤンソンの『ムーミン』シリーズ
福永令三さんの『クレヨン王国』シリーズ(とくに『月のたまご』が大好き)
などを集めるため、古本屋にも通ったものだ。
あとは、舟崎克彦さんの『ぽっぺん先生』シリーズも好きだった。絵も大好きで、舟崎靖子さんの『もりの〇〇やさん』シリーズも愛読書だった。

すでに挙げればきりがない。
私は多読ではない。同じものを繰り返し読むことも多いのだが、思いつきでこうして挙げるだけでも、素晴らしい本が多すぎて、何を挙げようか迷ってしまう。
嬉しい迷いだ。

高校生になって、吉本ばななさんに出合った。
その後、大学生くらいで山田詠美さんを読むようになり、卒論は『アニマル・ロジック』をテーマにしたほど大好きになった。
子ができる前は、サイン会の情報にアンテナを張り、かかさず行っていたが、最近は知っていても行くのが難しくて悲しい。

本については、ちょっとやそっとで語り尽くせないことが、もう分かった(笑)
文章にしようと思うと、思いが溢れてしまい、一冊ずつ、もっと丁寧に扱いたくなってしまう。

本は、私にとってそういうものだ。

書くこと


書くことも、大好きだ。
中学生の頃、ファンタジー小説を書いていた。

日々の生活、人との関係、狭い世界が息苦しい年代だったと思う。
今は、お互いを尊重し合う関係を友人と築けているが、当時そういう意味での友人はほとんどいなくて、早く家に帰って自分の世界で休みたかったことを覚えている。

今はやっていないが、色鉛筆で挿絵をつけたりもしていた。
あとは、ピアノを弾いたり、映画を観たり、音楽を聴いたり、一人でそんなことばかりやっていた。
そして何より小説を書きたかった。物語の世界が、私が一番安心できる場所だった。

そこに籠もるのは、休前日の夜からがベストだった。家族が寝静まり、街が寝静まり、私だけが起きて活動している。土の中に穴を掘って暮らしている、夜行性の小さな生き物のように。育ち盛りなのによく徹夜した。

安心できる場所というのは、現実世界にだけあるわけでなく、心の中に自分で作れるのだとこの頃知ったと思う。
だから、もちろん現実の生活で傷つくことはたくさんあるのだけど、心のこの領域だけは完全に自分のものだと感じられている。
しかも、そこは現実と隔離された世界ではなく、優れた作家たちが発した言葉のおかげで、時間も空間も超え、世界そのものとちゃんと繋がっているという感覚もあって、いつも心強かった。

今は、知らないことを知りたくて書いているところがある。
自分の小説世界であっても、思い通りにはならない。
自分に分からないものを設定し、探りながら書いていく。
だから、どこに行き着くか分からないのだが、探検みたいで面白い。

ミステリー

・刑事コロンボ


刑事コロンボが大好きだ。子どもの頃は、年末年始の深夜などにテレビでやっていて、それを録画してみていたし、大人になってからは、ディアゴスティーニのDVDを定期購読していたくらいだ。

でも、どうして好きなのか、あまり深く考えたことがなかった。

コロンボは、一見冴えない見た目の刑事が実は切れ者という設定と、視聴者には先に犯人が分かってしまうにも関わらず、証拠が見つかっていく過程を楽しめるという斬新さが魅力だと思う。しかも、そこにちゃんとバリエーションがあって、犯人とコロンボの騙し合いからの大どんでん返しなど、本当に痛快だ。

それから、ピーター・フォークの演技がとても好きだ。身だしなみに頓着せず、チリが好きで、高いところが苦手で、汚い外車に乗っていて、でも殺人犯には容赦なくて、本当に時々だけれど傲慢な犯人を怒鳴りつけたりもする。そういうおじさんを見事に演じている。人格が出来上がっている。小さい頃から世話になっている親戚のおじさんのように思えて、安心して観ていられる。(殺人事件なのに!)

・名探偵ポアロ


名探偵ポアロも好きだ。アガサ・クリスティは、先に小説から入ったのだが、オリエント急行殺人事件の「その犯人は、禁じ手でしょう!?」という展開がもともとあまり好きでなく、長らく離れていた。

でも、最近になってドラマ版を観るようになって、好きになった。これは、俳優の力が大きいと思う。
デヴィッド・スーシェのポアロは、髭のぴしっとした紳士で、自分の「灰色の脳細胞」に絶対的自信を持っており、亡命したベルギー人としてイギリス社会では異質な存在だ。どこに行っても外国人と言われる。しかし、それゆえに外側から事件を見つめられるといった感じだろうか。

ちなみに、ケネス・ブラナー演じる映画版オリエント急行も観たが、こちらはあまり私の好みではなかった。(でも、悪人ラチェットを演じたジョニー・デップは、はまり役だった!)デヴィッド・スーシェに親しみすぎたせいか、こちらのポアロは元気で声も大きくて、思っていたポアロと違いすぎてびっくりした。

ポアロは、コロンボと違い、人間模様を楽しんでいる。登場人物が、いつもとにかく多い。殺人の起こる場にいる人々は、みんな腹に一物ある感じで、思わずつっこみを入れたくなるくらいその関係はもつれていて、一回観たくらいではすぐ忘れてしまう。だから、何度も楽しめる(笑)

・シャーロック・ホームズ


最後になるが、王道のシャーロック・ホームズは外せない。
子どもの頃、確か「六つのナポレオン」から読んだのだと記憶している。そこからは夢中で全部読んだ。

シャーロック・ホームズの魅力は、事件の見せ方だと思っている。
ワトスン君という、賢くて優しくて勇気はあるけれど「凡人」の域を出ない語り手がいて、だから天才ホームズの思考は、誰が読んでも分かりやすい形になって読み手に提示される。

ミステリーまとめ

ミステリーについても、書きはじめると結構書きたくなってしまう。
たぶん、”書くこと”の参考にもなるからだと思う。
ミステリーは、事件の見せ方、登場人物のキャラクター、人間関係などなど、どれが欠けても一気につまらなくなる。
作ること、書くことを(難しいから本当にはやらないけど)考えて、読んだり、観たりするのが面白いような気がする。

【おまけ】
火曜だか土曜だかのサスペンスドラマに、忘れられないエピソードがある。
犯人は、死体にハイヒールを履かせるのだが、その動機がなんと「あの世で外反母趾に苦しめばいいんだ!」というものだった(笑)

あと、日本テレビだったと思うが、開局記念か何かの折に、アイドルが主役を演じた殺人事件が放送されたことがある。それのトリックも忘れられない。
犯人は死体をワイヤーで運んだのだが、その方法がすごい。
主人公がトリックを解説する場面で、おもむろにスチームアイロンを取り出したかと思ったら、「こうするのさ」とワイヤーにスチームを吹きかけた。すると、それがハンガーだか何かに戻るという…犯人はそうやって殺人につかった道具を隠したのだった。
主役の「形状記憶合金さ」みたいな決め台詞が忘れられない(笑)

最後に


思いがけず、ミステリーについてが一番長くなってしまった(笑)
好きなものについて書くのは、本当に面白い。書くこと自体が娯楽になる。

書いてみて、よく分かった。
やはり、私は物語を見ること、そして作ること、それをどう読者に提示していくか考えて文章にすることが大好きだ。
ミステリーについても、好きな理由は結局そこに紐付いている。
今後は、小説もnoteに書いていけると良いなと思っている。

末永く、よろしくお願いします。

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