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イベント尽くし!アメリカの小学校 ミシガン編①

 私は2013〜20年までアメリカ東部で過ごした。娘は2〜9歳だった。この時通った幼稚園、小学校はとにかくラクで楽しく、いい思い出ばかりだ。2〜5歳はニューヨークで過ごしたので別記事を参照にして貰えばと思うのだが、


今回は年長〜小2を過ごしたミシガン州での学校生活について興味深い出来事を述べていきたいと思う。


ミシガン州での学校生活の変化

 ミシガン州はアメリカ北部でカナダと接している。五大湖のほとりで、最大の都市デトロイトの南にカナダのウィンザーが位置している。
 ミシガン州での住居は学校区の良いところを第一条件に選んだ。この街は車の街デトロイトへのエンジニアの通勤者が多く、インド人が沢山住んでいた。さすがゼロという数字を見つけた国民だ。学校区のレベルが高めというのも頷ける。

 このミシガン州にニューヨークから引っ越しして環境がガラリと変わった。小学校でも何年生までがその小学校に通うのか各校に寄ったりするのだが、この学校では幼稚園年長から5年生までが同じ小学校に通う。4年生までという小学校もある。

 まず、バス通学になった。ニューヨークでは徒歩ですぐのところだったので送り迎えも楽だったのだが、バスも楽だ。家の目の前まで来てくれるのだ。


みんなでバス待ち

 そしてバスなので全学年同じ登下校時刻。学年みんなが一緒に15時半頃バスに乗って帰ってくる。小学校低学年の子にとっては長い在校時間だろう。だからか、小学生でもスナックの時間はあった。但し、野菜やフルーツを持たせるようにとお達しがあった。生の人参やセロリ、トマトを持ってくる子も多かったそう。しっかりしている。おもちゃの持ち込みもオッケー。

 そして、ミシガンのこの学校には3年間在籍したが、一回だけゲームデーがあった。自分の持っているNintendo switchやPlayStationポータブルなどを持参するように、とのこと。これには驚いた。壊されたりしないか心配だったが、持っていない子は友達に借りて遊んだらしい。

 勉強面でもハイテクは進んでいる。4年生になったらi padが無料で貸し出され、宿題もそれで出されるそう。また、学校を訪問したことがあるのだが、チョークと黒板ではない。ペンで前方に映し出される画面に書くのだが、そのペンは画面上にだけその色が出る。紙に書いてもなにも書けない。デジタルが相当進んでいる。学校への細かいお金の支払いもスマホから簡単に決済が出来る。日本の学校は随分と遅れている印象を持った。

 校庭では学年ごとに遊べる遊具が分けられている。年長と1年生はこのエリアのこの遊具、2.3年生はここ、といった具合だ。大きい子と一緒じゃないのは確かに安全かもしれないなと思った。


こういった遊具が3箇所程に分かれていて
違う学年はそこでは遊べない

 娘は弁当を望んだので持たせていたが、教室ではなくカフェテリアで食べる。これはニューヨークでもそうだった。1日あたり1.75ドルほど払えばカフェテリアで好きなものだけ食べればよい。娘の友達はジュースとチーズのかかったコーンスナック、いわゆるナチョスだけを持ってきていた。日本の栄養バランスセットで出される給食とは真逆のスタイル。

様々なイベント

 10月になるとFun runなるイベント。これはニューヨークの娘の学校ではなかった。学年毎に校内を10分間ほど走る。ポップでノリのいい音楽がガンガンかかり、DJ風のアナウンスもかかる。かなりアメリカらしい。動画を載せられないのが残念だ。
 正直、これは寄付金集めのためのイベントという印象で親間で寄付金額を競わされたが、子ども達は楽しげで何よりだった。


校内を10分間走り続ける。
先生(真ん中)も踊りながらノリノリだ。Ho!


 また、年に2〜3回ほど学校でパジャマパーティーの日もある。娘はパジャマで寝ていなかったので、登校時刻になるとパジャマを着て家を出るという摩訶不思議な光景。全学年みんなパジャマでバス待ちをしている。ブランケットも持参するので割と本格的だ。少し浮き足だった雰囲気でワクワク感が伝わってくる。


みんなパジャマで学校へ。


 ある日、Movie Nightが学校の体育館で開催された。ブランケット、チェアーなど持参出来るとのことで、夜19時の学校の体育館に行き、ジュースやポップコーンも1ドルで売られていた。みんな土足でブランケットに寝っ転がったり自宅かのようやくつろぎっぷり。ポップコーンもこぼれて散乱していたりする。

 そして幼稚園だけではなく小学校でも子どもは掃除しない。普段から掃除人がやってくれる。このポップコーンも明朝掃除して貰えるのだろう。

 Book Fairもある。NYの時と同じことを記載するが、学校に書店がやってきて子ども達が買えるのだ。事前にどんな本が来るのか記載された紙を貰うので、それに応じて現金をわたしておくのだが、困ったことに雑貨も売られているのでいつも本ではなく雑貨にすり替わって満面の笑みで娘は帰宅するのだった。親に言われず好きに買えるのはそりゃあ嬉しいだろう。
 そして小さな子にはちゃんと親のボランティアが居て計算を手伝ってくれるので心配は要らない。

季節のイベント

 この学校でも毎月のようにイベント開催。10月ハロウィン、11月Thanks giving (感謝祭)、12月クリスマス、2月バレンタイン、3月か4月イースター、5月は年度末の一大イベントSchool Fair。親は持参するクラフトの材料やフルーツ、ジュースなどを事前にwebで申請しておき、当日持ってきてそのまま参加。そのまま流れ解散となる。毎月のようにパーティーとは、なんとも楽しげだ。

ハロウィン当日は校内外を全校生徒でパレードし、
教室ではお菓子を食べてパーティー

(ハロウィンの詳細に関しては当記事下部にリンク先貼付)

クリスマスパーティーの様子


 年度終わりの5月になると学校挙げての一大イベントSchool Fair。この学校では無料ではなく、チケット購入制で文化祭より本格的なお祭り。
 部屋ごとに商品付きのゲームがあり、外にはレンタルしたふわふわ遊具、そして移動式触れ合い動物園も来ていた。餌もあげられる。学校に動物園とは、なんとも寛大だ。学校敷地内の芝生がヤギやうさぎに食べられているがもちろん誰も気にしていない。

 色んなブースを回ってポイントを集めるとポイント数に応じた景品が貰えた。これもまた楽しめる要因の一つだった。


校内、校庭にいくつかのふわふわ遊具が



校内で金魚すくい



移動式動物園も学校に来る

 
 6月始めにはField day。校庭で行われるいわゆる運動会のようなものだが、日本と違ってゲームがある各ブースをクラス単位で周り、楽しむ。各ブースには親が居てルールの説明をしてくれる。事前にオンラインで協力出来る人は申し込む仕組みで、水を配布するブースは人気なのか早めに埋まっていた。正直、私もこの役が一番楽そうで良かったのだが。
 そして各学年ごとに午前と午後に分かれ、更に各ブーツはクラス単位で回る。半日だけでお昼は子供達はいつも通りカフェテリアで食べる。


Field day。のんびりとして楽しげな雰囲気だ。


 このイベントを終えて、2ヶ月半の宿題なし、長い楽しい夏休みが始まる。

〜ミシガン編②〜マイナス8℃までは強制的に外遊び・小学生でも留年、など。へ続く


参照:ハロウィンの様子


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