女の子との距離感分からないシンドローム
今でこそ慣れているものの、女性と話す時は、やっぱりどこか引き気味に構えている、と最近気づいた。
2歳になって、0歳3か月から預けられていた保育園から、別の保育園にかわった。その頃から、女の子と遊んだ覚えがない。Tくんとはよく話をした。レゴでかっこいいロボットができた時もTくんに見せた。お昼寝の時間に寝ないでコッソリ話をしてたこともある。
泥団子の記憶
3歳になって、女の子とも話すようになった気がする。泥団子をめちゃくちゃキレイな球体にできる女の子が二人いた。MちゃんとNんちゃんだった。あまりの上手さに、泥団子では二人に絶対かなわないと思った。
でも、なんとなく遠い存在だった。教えてもらおうとか一緒に作ろうなんてことは全然思わなかった。違う生き物みたいな気がした。
3歳の誕生日に親せきがくれたオルゴールは、外国の女の子の形をした人形だった。クルクル回るのは面白かったけれど、人形は気持ち悪かった。
オトコオンナって言ってる女の子
頭に吹き出物ができて、丸刈りにしていた。どこへ行っても、男の子にしか見られなかったし、女の子という自覚もあまり無かった。性別に関して、無関心になろうとした。
だけど。
保育園も年長になると、年下の級の子どもたちのことも目に入ってくるようになった。そして、「おとこおんな」と呼ばれていることも耳に入ってくる。そして、そう言っているのは女の子だった。
保育園に行きたくなくなった。下の級と一緒になることが嫌だった。「オトコオンナ」と言われたくなかった。
母親は大好きだったのに
母は、寝るときに、ときどきやたらとキツく抱きしめてくることがあった。たいてい汗ばんでいて、女性のにおいのようなものが立ち上って、すごく気持ち悪かった。正直、女という性別が生理的に受け付けない気がした。
赤ん坊の頃から保育園だったし、母は普段は仕事で遅くまで家に帰らなかったから、母親との距離感もよくつかめなかった。今も同じだ。
女の子はいつだって、なんだか扱いづらいというよりも、慣れられない。どう接したらいいのか、とても難しく感じる。表面上は普通に見えるかもしれないけれど。
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