【エッセイ】ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー (ブレイディ・みかこ)

優等生の「ぼく」が通い始めたのは、人種も貧富もごちゃまぜのイカした「元・底辺中学校」だった...というエッセイ。

ただでさえ思春期ってやつなのに、毎日が事件の連続だ。
人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。
時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり。
世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子とパンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく...というエッセイ。

地雷だらけで問題だらけの多様性。
しかしそれを無視して楽になれば無知になってしまう。ゴールデンカムイでも「差別は無知から生まれる」という台詞があった。無知からくる差別や不平等を生み出さないためにも多様性と向き合う事を避けてはならないんだろうなぁ。

#読書 #読書記録 #読了 #小説 #読書感想文 #読書好きな人と繋がりたい #新潮文庫 #ブレイディ
みかこ