遺伝子検査をどう考える?
皆さんは遺伝子検査の結果をどう受け止められますか?
あなたは遺伝子的に
「糖尿病のリスクが人の4倍高いリスクです!」
と言われても変えられるのは
「あなたの生活習慣」だけですよね?
自分の持っている器を知ることは非常に面白いですが、それを知った上で変えられることとしては、あなた自身の「日々の生活習慣行動」なのです。
もう一つ重要な観点は、遺伝子を持っていても「その遺伝子がどれくらい発現しているかどうか」はまた別の話ということです。
簡単にいうと、皆さんの持っている遺伝子には、それぞれの遺伝子を「ON・OFF」する機能があります。OFFになっていれば、その部分からは遺伝子情報が読み込めないようになっています。
例えば「糖尿病のリスクが人の4倍高いリスク」の遺伝子がONになっていれば、代謝に影響を与えてきますが、OFFになっていれば影響はないということになります。
ヒトはこの「ON・OFF」の制御を自動的に行っています。環境の変化に応じて切り替わることもわかっています。(何がスイッチを変えるきっかけになっているかはまだ不明。)
宇宙にて宇宙飛行士のDNAを検査すると地上時ではなかった「放射線に対抗するための遺伝子がONになっていた」という話も有名です。この「ON・OFF」にも栄養素が関わっていたりします。
分子栄養学的に考えると、遺伝子が変異していることによって、当然「ここの代謝が弱い」的なことは存在するので、遺伝子検査をして自身の強みや弱みも知っておくことは重要ですが、
遺伝子の「ON・OFF」は「生活習慣や環境次第で変化する」かもしれないし、かつ「ビタミン・ミネラル」はそれにも関わっているよということは知っておいた方がいいかと思います。
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