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認知とは

今回は、頭のなかで情報を取り込んだり考えたりする「認知」というものについてお話ししましょう。
これが私たちの周りの世界を理解する手助けをしているんです。

認知」は注意、記憶、言語、問題解決、意思決定などの様々な精神的な機能を包括しています。
これは私たちが周りの世界を理解するためのレンズであり、一人ひとり、全く違います。

例えば、目の前にリンゴがあったとしたら、一般的な成人なら「リンゴ」だということが認知でき、そこから味を想像したり、季節を感じたり、経験を思い出したりします。
リンゴを見たことがなければ、ただ「赤い丸いものがある」という事実にしか映りません。それが果物であるということを分からないでしょう。

他の例を挙げてみると、例えば、上司、先生や監督に叱られたとします。

①またいつものこと。聞くだけ無駄。
②いちいちうらさいな。そんなことわかってる。
③いつか見てろ。必ず見返してやる。
④全くその通りだ。反省して、二度と同じ過ちを繰り返さないぞ!
⑤怒られてしまった。自分はダメな人間だ。もう立ち直れない。

いかがですか。
人によって、認知の仕方が異なるし、同じ人でも、そのときの気分や状況によって、認知の仕方は違ってきます。

つまり同じ景色を見ても、同じ出来事を経験しても、一人ひとりが事実として得るものは、それぞれの受け取り方、つまり認知の仕方によって違ってくるのです。

そんな「認知」が極端に歪んでしまうことで、生きづらさや、人間関係がうまくいかないことがあります。
それを「認知のゆがみ」と言います。

  1. 認知のゆがみ」とは、受け取った情報を自分の思考のクセに従って解釈し、客観視したり他の人の意見を取り入れて修正したりすることが難しくなっている状態を示します。

「認知の歪みが全く無い」という人はいません。
そして、「認知」の仕方にも正解はありません。
歪みという根拠も不確かなものでしょう。
しかし、問題になるぐらいの歪みを起こす「認知」の定義はあります。

そこで、アメリカの精神科医であるデビッド・バーンズ博士が、うつ状態にある人が行ってしまう認知の歪みの定義をご紹介します。

全か無か思考
物事を白か黒かのどちらかで考える思考法。少しでもミスがあれば、完全な失敗と考えてしまう。

一般化のしすぎ
たった1つの良くない出来事があると、世の中全てそうだと考える。

心のフィルター
たった1つの良くないことにこだわって、そればかりくよくよ考え、現実を見る目が暗くなってしまう。ちょうどたった1滴のインクがコップ全体の水を黒くしてしまうように。

マイナスか思考
なぜか良い出来事を無視してしまうので、日々の生活がすべてマイナスのものになってしまう。

結論の飛躍
根拠もないのに悲観的な結論を出してしまう
・心の読みすぎ・・・・ある人があなたに悪く反応したと早合点してしまう
・先読みの誤り・・・・事態は確実に悪くなる、と決めつける

拡大解釈(破壊化)と過小評価
自分の失敗を過大に考え、長所を過小評価する。逆に他人の成功を過大に評価し、他人の欠点を見逃す。双眼鏡のトリックともいう。

感情的な決めつけ
ゆううつな感情は現実をリアルに反映していると考え、「こう感じるんだから、それは本当のことだ」と思う。

すべき思考
何かをやろうとするときに「~すべき」「~すべきでない」と考える。あたかもそうしないと罰でも受けるかのように感じ、罪の意識を持ちやすい。他人にこれを向けると、怒りや葛藤を感じる。

レッテル貼り
極端な形の「一般化のしすぎ」。ミスしたときに、どうミスしたかを考える代わりに「自分は落伍者だ」とレッテルを貼り、他人が自分の神経を逆なでしたときには「あのろくでなし!」というふうに会ってにレッテルを貼ってしまう。そのレッテルは感情的で偏見に満ちている。

個人化
何か良くないことが起こったとき、自分に責任がないような場合でも自分のせいにしてしまう。

認知のゆがみの改善に取り組むには、「認知行動療法」等のさまざまな手段があります。

また、脳内では、神経伝達物質がさまざまな情報伝達の役割を担っており、それらの神経伝達物質を体内で作るためには、さまざまな栄養素が使われていることもお忘れなく‼

そのための栄養素がニュートラヴァイタとBK9にはたっぷり含まれています~♪

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