栄養オタッキー

栄養オタッキー

最近の記事

和算で脳トレ

「和算」をご存じですか? 聞いたことはあっても、よく知らないという人が大半ではないかと思います。 西洋の数学に対して、日本で発達した算数や数学のことを「和算」と言います。 和算は鎖国をしていた江戸時代、西洋の影響を受けずに独自に発達したもので、庶民から武士までの大勢の人に広まりました。 数や形の遊びから、高度な円周率の計算や微分・積分など、江戸時代の日本で花開いたユニークな算数・数学の文化です。 江戸時代が始まって間もない1627(寛永4)年、京都の和算家・吉田光由(

    • 肥満人口と飢餓人口

      いつもありがとうございます。 世界人口が80億人を超えた現在、最新の研究が示すところによれば、世界の肥満人口が10億人を超えました。 これは、学術誌ランセットに掲載された調査結果によるものです。 2022年のデータを基にしたこの研究によると、肥満とされる成人が8億8000万人、子どもが1億5900万人いるとされています。 では、飢餓に直面している人口はどれくらいでしょうか? 「世界の食料安全保障と栄養の現状(SOFI)」報告書によれば、2022年に飢餓に直面した人は

      • 「東大教授が語り合う10の未来予測」 VUCAの時代だからこそ、知の旅へ

        今回は、「東大教授が語り合う10の未来予測」という書籍を取り上げました。 「現代はVUCAの時代だ」 と言われています。 VUCAとは、Volatility (変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の略。 つまり、現代は不確実性が高く予測が困難な状況であるということで、そんな時代に生きる私たちにとって、未来を見据えることはますます困難になっています。 だからこそ、著名な東大教授たちが繰り広げる対話の

        • 桃の効用

          梅は、初春の訪れを感じさせるおめでたい花。 桜は季節が本格的に春を迎えたことを現す花。 そして、梅と桜の間に咲く桃は、魔除けや長寿のパワーがあると言われています。 日本最古の書物である「古事記」には桃が登場します。 イザナギという神様が、死者の世界である黄泉から脱出する際、追ってくる魔物に3つの桃を投げつけたら、魔物は、尻尾を巻いて逃げ帰ったそうです。 ここから「桃=魔除け、邪気を払う」とイメージができて、桃の実は「オオカムヅミ」と神名が授けられ、神様になったそうです。

        和算で脳トレ

          国際女性デーに感謝の気持ちを贈ろう!

          毎年3月8日は、国連が定めた国際女性デー (International Women's Day) で、「ミモザの日」とも呼ばれています。 この特別な日に、女性への感謝の気持ちを贈る習慣が世界中で広がっています。 国際女性デーの起源は、1904年3月8日のアメリカ、ニューヨークでの婦人参政権のデモから始まり、1910年の第2回国際社会主義女性会議で、3月8日を女性の政治的自由と平等のために戦う日として定められました。 そして、1977年には国連総会で「国際女性デー」が3月

          国際女性デーに感謝の気持ちを贈ろう!

          今一度、お伝えします!!非常用の持ち出しバックに入れておいてほしいもの

          非常用の持ち出しバックに、是非ともマルチビタミン&ミネラルのニュートラヴァイタを入れてください! その理由についてお伝えしたいと思います。 理由は、食べるだけでは健康状態は維持できないからです。 健康を維持するためには、エネルギー源となるエネルギー産生栄養素、つまり炭水化物、脂質、たんぱく質を摂取すること。そして個体内で合成できないため食物から摂取する必要があるビタミンとミネラルが絶対に必要だからです。 2011年3月に起きた東日本大震災の、Twitter (現在はX

          今一度、お伝えします!!非常用の持ち出しバックに入れておいてほしいもの

          認知とは

          今回は、頭のなかで情報を取り込んだり考えたりする「認知」というものについてお話ししましょう。 これが私たちの周りの世界を理解する手助けをしているんです。 「認知」は注意、記憶、言語、問題解決、意思決定などの様々な精神的な機能を包括しています。 これは私たちが周りの世界を理解するためのレンズであり、一人ひとり、全く違います。 例えば、目の前にリンゴがあったとしたら、一般的な成人なら「リンゴ」だということが認知でき、そこから味を想像したり、季節を感じたり、経験を思い出したりし

          滋養強壮

          「滋養強壮(じようきょうそう)」と聞けば、疲れた時に飲むエナジードリンクのイメージが強い方もいらっしゃるのではないでしょうか。 本来の滋養強壮は 「滋養(じよう)は栄養を身体に摂りこんで行きわたらせる、「強壮(きょうそう)」は体を元気にするという意味です。 つまり滋養強壮は、きちんと栄養素を摂ることで、体質を改善して強い身体を作っていきましょうということです。 滋養強壮には、まず「栄養」ありき!! 年末年始は、御馳走は並ぶが、身体に必要な栄養素が不足したり、御馳走を

          松下幸之助も信仰した伝説の龍神

          古来より日本人は自然に対して、神格化をする傾向がありました。太陽や海、水や雷などの自然だけに留まらず、人物の一人を神格化することもあります。 付喪神(つくもがみ)という神様もいるように、長年使う道具にも神々を見出しました。そうした無数の神々を「八百万の神々」として崇める風習がありました。 そんな神々の中で、龍に関係する龍神様の「善女龍王(ぜんにょりゅうほう)」のお話をご紹介いたします。 日本を代表する実業家であった松下幸之助氏の邸宅にはこの神様が祭られているそうです。

          松下幸之助も信仰した伝説の龍神

          明けましておめでとうございます。

          明けましておめでとうございます。 今年も、皆様とともに無事に新年の幕開けを迎えることができて、大変うれしく思います。 天に昇る龍のように上昇気流に乗る一年になりますようお祈り申し上げます。 今年の干支は「甲辰(きのえたつ)」。 前回の「甲辰」(1964年=昭和39年)は、東京〜名古屋〜大阪を結ぶ大動脈として東海道新幹線が 開業し、東京でアジア地域初となる第18回オリンピック競技大会が開幕いたしました。 また、外貨の持ち出し制限緩和によって日本人の海外旅行が自由化さ

          明けましておめでとうございます。

          体にたまる毒素

          「アルツハイマー病」の3つの脅威「炎症」「栄養不足」「毒素」 脳は、それら3つの脅威にさらされると、それらの防御反応の一環としてアミロイドβを蓄積させて脳自体を守っています。 しかし、3つの脅威が強力で収まらない場合は、アミロイドβが過剰となり、そこから毒素が増えて脳が委縮します。 それが「アルツハイマー病」の大きな原因となることと、「炎症」を予防することを9月の記事でお伝えいたしました。 そして次に、「栄養不足」についてでした。 今日は、「毒素」についてお伝えしてい

          体にたまる毒素

          がん教育の現状

          毎年10月は「ピンクリボン月間」と呼ばれ、乳がんに関する正しい知識の普及、乳がん検診の受診を通じた早期発見・早期治療の啓発を目的として様々なキャンペーンが全世界的に展開されます。 今年も例外ではなく、ニュートラジェンが関りを持つ兵庫県三田市にある「そもそも、がんにかからないこと」、つまり予防の重要性を発信するNPO法人においても、講演会が開催されました。 今、日本人に約2人に1人が生涯のうちにがんに罹患するとされています。 学校の学習指導要領に「がん教育」が明記され、2

          がん教育の現状

          早期に対応!アルツハイマー病の「3つの脅威」②

          前月では、アミロイドβの蓄積が、アルツハイマー病の原因となること。 アミロイドβの蓄積の原因は、まだ完全には解明されていないが、4つの原因をあげさせてもらいました。 特に、私たちがもっとも注目している要因は、「炎症」「栄養不足」「毒素」で、その中の「炎症」を起こさないために気をつけるべき食べ物をお伝えいたしました。 今回は、「栄養不足」について、見ていきたいと思いますが、前頁で「睡眠」を取り上げたので、「睡眠」とアミロイドβの関係もお伝えしておきます。 睡眠中にアルツハイ

          早期に対応!アルツハイマー病の「3つの脅威」②

          アルツハイマー病の「3つの脅威」1.脳の炎症を予防する

          炎症は、異物や死んでしまった自分の細胞を排除して生体の恒常性を維持しようという反応と考えられます。 例えば細菌やウイルスなどの病原体が体の中に侵入しようとした時に、さまざまな細胞などの生体内成分がその排除に働いた結果が炎症性反応です。 侵入する病原体へ体が反応する方法の一部に、アミロイドβの産生があります。 アミロイドβは、アルツハイマー病を特徴づける脳の班(プラーク)をまさに形成する物質なのです。 アミロイドβは、病原体と戦う強い力をもっていますが、最終的に過剰になり、

          アルツハイマー病の「3つの脅威」1.脳の炎症を予防する

          早期に対応!アルツハイマー病の「3つの脅威」

          アルツハイマー病の大敵アミロイドβをご存じでしょうか? アミロイドβとは、脳内で作られるたんぱく質の一種です。健康な人の脳にも存在する物質で、通常は脳内のゴミとして短期間で分解、排出されます。 しかし、アミロイドβ同士がくっついて異常なアミロイドβができると、排出されずに脳に蓄積され、健康な神経細胞にアミロイドβがまとわりつきます。 アミロイドβの出す毒素で神経細胞が死滅して情報の伝達ができなくなり、徐々に脳が委縮していきます。 その結果、アルツハイマー型認知症が進行が進行

          早期に対応!アルツハイマー病の「3つの脅威」

          若さのカギをにぎる腎臓

          体の中に2つある臓器、腎臓。 要になる臓器で、老化に伴い弱ってくる臓器でもあります。 腎臓の機能は、80歳代では30歳代に比べて半分くらいに低下するといわれています。 そんな腎臓は次のような働きをしています。 ① 血液をろ過して老廃物や余分な塩分を尿として排出。 また体に必要なものは再吸収して、体内に留める働きをしている。 ② 塩分と水分の排出量をコントロールすることによって血圧を調整。 ③ 腎臓から出るホルモンの指令を受けて、骨髄の中にある細胞が血液をつくる。 ④ 体

          若さのカギをにぎる腎臓