見出し画像

和算で脳トレ

和算」をご存じですか?

聞いたことはあっても、よく知らないという人が大半ではないかと思います。

西洋の数学に対して、日本で発達した算数や数学のことを「和算」と言います。
和算は鎖国をしていた江戸時代、西洋の影響を受けずに独自に発達したもので、庶民から武士までの大勢の人に広まりました。

数や形の遊びから、高度な円周率の計算や微分・積分など、江戸時代の日本で花開いたユニークな算数・数学の文化です。

江戸時代が始まって間もない1627(寛永4)年、京都の和算家・吉田光由(よしだ・みつよし)が、和算の入門書『塵劫記』(じんこうき)を書きました。
この本が大ヒットし、江戸時代の学習塾・寺子屋などで大いに使われ、子どもたちの計算力や暗算の力はみるみるうちにアップしました。
実は江戸時代の子どもたちの学習レベルは、現代のおとなも顔負けだったそうです。
驚きですよね!!

そして、またまた驚くことに、今日の中学受験でもおなじみの、つるかめ算や旅人算、油分け算などは、実は江戸時代に作られたものだったのです。

では、ここでつるかめ算と旅人算の問題を出してみます。
連立方程式を使わずに答えを導き出すことができるでしょうか?
トライしてみてくださいね。

(問題①)
ツルとカメが、合わせて13びき(わ)います。
足の本数が合わせて36本あるとき、ツルとカメはそれぞれ何びき(わ)いるでしょう。

(問題②)
京都の師匠が1日に7里半(7.5里)ずつ歩いて江戸に向かい、同じ日に江戸の弟子が1日に12里半
(12.5里)ずつ歩き、京都に向かいました。
ふたりが出会ったのは、何日後でしょう?
また、それぞれが歩いた距離は何里でしょう?
なお、京都と江戸の間は120里とします。



【答え】
問題① ツルが8匹、カメが5匹  
問題② ふたりが出会ったのは6日後。歩いた距離は師匠が45里、弟子が75里。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?