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すらすら書ける!なんでなんだの最高のアセスメントのつくりかた②

2024.9.4更新
※本書はメンバーシップ追加のため有料設定となっていますが、すらすら書ける!なんでなんだの最高のアセスメントのつくりかた①~⑤については全文無料でお読み頂けます。


「なんでなんだの最高のアセスメントのつくりかた」の続きです。
すらすら書ける!なんでなんだの最高のアセスメントのつくりかた①

 この記事ではアセスメントについて説明します。

3つのステップで知るアセスメント

 アセスメントの説明は看護アセスメントツールとして有名なマージョリーゴードン著書のゴードン博士の看護診断アセスメント指針よくわかる機能的健康パターンを用いて行います。また、アセスメントとはなにかを知るために以下の3つのステップに分けて深堀りしていきます。
ステップ1.アセスメントの概要
ステップ2.アセスメントの内容
ステップ3.アセスメントをするために具体的になにをすれば良いのか

※ゴードンの機能的健康パターンについては以下の記事を参照してください。
しっかり整理整頓!情報収集の素:ゴードンの機能的健康パターン

ステップ1.アセスメントの概念を知る

 はじめにアセスメントの概念を見ます。

アセスメントとは、評価を伴う情報収集活動です。

ゴードン博士の看護診断アセスメント指針 よくわかる機能的健康パターンP.1


ゴードン博士による基本用語集
アセスメント
①臨床データの収集と解釈、②医療専門職によってなされる健康状態の評価

初回アセスメント
個人、家族、地域社会がその看護師の担当に加えられた時に、ケア計画をたてるために確立する基本的データベース用の情報収集

問題着目型アセスメント
特定の看護診断について現在の状態を評価するための情報収集

ゴードン博士の看護診断アセスメント指針 ゴードン博士による基本用語集 P.Ⅳ

これらからわかる事は、アセスメントの概念とは患者の情報を収集してどんな状態なのか評価しましょうという事です。

ステップ2.アセスメントの内容を知る

 次にアセスメントの内容を見ます。

アセスメントは熟考を要する体系的なプロセスです。「体系的アセスメント」とは、情報の組織的な収集と、質問および観察の論理的な順序だてを意味します。「熟考を要するアセスメント」とは、目的(問題と強みを識別する)と方向性(専門職看護師として責任を遂行するためにどのような情報が必要かを知っている)をもった情報収集を意味します。

ゴードン博士の看護診断アセスメント指針 よくわかる機能的健康パターンP.9

 上記をかんたんにすると、アセスメントの内容とは患者について情報収集し、評価し、問題を見つけて、看護師としての責任を遂行するという事です。

ステップ3.アセスメントをするために具体的になにをすれば良いのかを知る

 最後にアセスメントをするために具体的になにをすれば良いのか見ます。

患者が病院または他の医療施設に入院したときに診断と介入のための情報が収集されます。この時点で情報は「看護歴」と「診察」と呼ばれます。看護歴聴取と診察に当たっては、「患者の話に耳を傾けること」と、「患者を観察すること」という2つの異なる活動が求められます。実際には、もう1つ必要な活動があります。それは「考えること」ですが、この3つ目の活動は別の章で詳しく述べます。患者との対話を通じて、看護師は看護歴を入手します。看護歴には、患者の健康パターンについての患者自身の説明が記載されます。「話すこと」は、患者自身の説明を促すためのもので、「聴くこと」が何よりも大切です。
 看護歴聴取に続いて、患者の診察が行われます。診察で最も大切なのは、患者をよく見ること、測定すること、観察することです。

ゴードン博士の看護診断アセスメント指針 よくわかる機能的健康パターンP.9-10

上記をかんたんにすると、アセスメントをするための具体的な行動とは患者の話を聴いて、患者を観察して、考える事という事です。

 ここまで見れば、アセスメントとはどんなもので、私たちがアセスメントするために具体的になにをすれば良いのかわかって頂けたのではないかと思います。

アセスメントを知る事と書く事は別もの

 アセスメントについて3ステップで深堀りし、アセスメントをするための具体的な行動までわかった事で、いますぐにでも良いアセスメントを書けるような気がしますよね!しかし、いざ取り組みをはじめてみると、患者の話のなにが重要なのか、なにを観察すれば良いのかわからなくなり、収集した情報からなにを考えて、どのようにアセスメントを書けば良いのかわからなくなっちゃいます!

なぜでしょうか?

 その答えはここまで掘り下げてきたのはあくまで”アセスメントはどんなものか”であって、”アセスメントを書く方法”ではないからです!
 過去の私を含め、大抵の人は”アセスメントはどんなものか”がわかった時点でアセスメントの書き方までわかったような気になる罠に陥ります。しかし、実際にはアセスメントを書く事はできないのでここから数年間にわたる悩みや苦しみがはじまります。

では、この先なにが必要なの?という疑問が出てきますが、それこそが前の記事で述べた「質問力」です。(アセスメントを知る事に集中して忘れていた方もいるかもしれませんが、こっちがメインテーマです。)

この記事では「アセスメントとはなにか」についてお話ししました。
次の記事では「質問の重要性と使い方」についてお話しします。

この記事のまとめ

●アセスメントの概念とは、患者の情報を収集してどんな状態なのか評価する事。
●アセスメントの内容とは、患者について情報収集し、評価し、問題を見つけて、看護師としての責任を遂行する事。
●アセスメントをするための具体的な方法とは、患者の話を聴いて、患者を観察して、考える事。
●アセスメントを知る事と書く事は別もの。
●アセスメントを知る事で書き方までわかったような気になるが、実際に書く事はできない。
●アセスメントを書くのに必要なのは「質問力」。

参考文献

1.ゴードン博士の看護診断アセスメント指針 よくわかる機能的健康パターン|マージョリ・ゴードン

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※すらすら書ける!なんでなんだの最高のアセスメントのつくりかた②は以上になります。
 以下、メンバーシップ追加のため有料設定となっていますが続きはありません。

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