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すらすら書ける!なんでなんだの最高のアセスメントのつくりかた①

2024.9.4更新
※本書はメンバーシップ追加のため有料設定となっていますが、すらすら書ける!なんでなんだの最高のアセスメントのつくりかた①~⑤については全文無料でお読み頂けます。


アセスメントに悩む人たち

あなたがアセスメントを書けないのは、あなたに基本的な”質問力”がないからである。
 これが、本書の大きな結論です。「アセスメントってなにを書いたら良いのかわからない」「アセスメントに時間がかかり過ぎる」「アセスメントを書いても修正が多い」といった、アセスメントにおける定番の悩みは、すべてあなたの”質問力”に帰結します。
 強く言いたいのは”質問力”という要素を基礎に置かない限り、どんなテクニックを使用しても、私たちのアセスメントは改善されないという事実です。

●アセスメントの指針として使用する看護理論
●患者から得た情報をアセスメントする時に使用する思考法(クリティカルシンキング)
●アセスメントを裏付ける根拠に使用する疾患や症状に対する知識
●アセスメントから診断へ移行する際に必要な推論能力

 これらが無駄だとは言いませんが、基本的な質問力を備えた人のアセスメントには敵いません。いかに理論、知識や推論能力があっても基本的な質問力がなければ適切なアセスメントは書けないんです。
 そもそも私たちがアセスメントに悩むようになったのはいまに始まった事ではありません。
 例えば、看護学生の看護過程におけるアセスメントの現状と困難 -臨床推論としての考え方の特徴-ではこんな結論を出しています。

看護学生は、観察することや必要なデータを見極め取捨選択すること、データに裏づけられたアセスメントすることに困難を感じていることが明らかになった。

看護学生の看護過程におけるアセスメントの現状と困難 -臨床推論としての考え方の特徴-

あるいは看護学生のみならず、プリセプターからみた新人看護師が抱える臨床判断の困難では臨床でも新人看護師がアセスメントに悩む要因として以下のように記述しています。

プリセプターからみた新人看護師の臨床判断の困難には、新人看護師側の 要因として【病態アセスメント能力の未熟さ】~中略~【思考や判断への志向の弱さ】の7項目があった。

プリセプターからみた 新人看護師が抱える臨床判断の困難

ただし、これらのアセスメントの悩みに対する対策は以下のように結論付けられており、アセスメントを書けない人が即座にできる具体的な対策は書かれていません。

データをどのように関連づけるか、得られたデータから患者の状況を捉え、患者がこれからどのような経過を辿っていくのを踏まえ、要因と要因、原因と要因との関係性を理解することが必要となる。その点が看護学生には難しく感じられ、このような視点を教育するだけではなく、それをどのように考え、自分の思考に活かすのか、その思考の道筋を論理的に記述することを何度も訓練する必要があると考える。

看護学生の看護過程におけるアセスメントの現状と困難 -臨床推論としての考え方の特徴-

新人看護師は看護師としての基本的な知識と一人ひとりの患者への応用力を地道に学習し身につけるしかないであろう。

プリセプターからみた 新人看護師が抱える臨床判断の困難

つまり、アセスメントを書けない人はアセスメントを書けるようになるまで勉強して(新人看護師は怒られながらも)繰り返し練習しようぜ!という事になるので、当然ながら事態に改善は見られません。そのためアセスメントを書けない事で看護学生の実習開始(あるいは事前学習)~看護師として経験を積んで基本的な知識と一人ひとりの患者への応用力を身につけるまでの数年間はこのアセスメントに対する悩みや苦しみが続く事になるのはあきらかです。
 ところが、そんな状況の下、私たちがアセスメントを書くための最大のヒントが思わぬところにありました。それこそが「質問力」です。ただし、「質問力」の前にアセスメントについての共通理解がないと話は進みません。

次の記事では「アセスメントとはなにか」をお話します。

この記事のまとめ

●あなたがアセスメントを書けないのは、あなたに基本的な”質問力”がないからである
●看護学生だけじゃなく新人看護師もアセスメントが書けない
●アセスメントを書けるようになるまで数年を要し、それまでの間は悩みや苦しみが続く
●アセスメントを書くための最大のヒントは「質問力」

参考文献

1.看護学生の看護過程におけるアセスメントの現状と困難 -臨床推論としての考え方の特徴-齋藤雪絵,野崎真奈美,医療看護研究 第20巻1号(2023)

2.プリセプターからみた 新人看護師が抱える臨床判断の困難,北村 佳子ら,看護実践学会誌 Journal of Society of Nursing Practice, Vol.26, No.1, pp.54〜63, 2014

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