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『おいしい給食』シーズン2は、うまそげだ。

おいしい給食シーズン2

やはりテレビドラマ『おいしい給食』は面白い。続編というのは失敗することも多いけれど、ゲームの続編のように追加要素が多々あり、パワーアップしている気がします。

『おいしい給食』とは

最初にタイトルを見たときは、どうせ近頃、大量生産されている「飯テロ系のドラマ」なんだろう、と敬遠していましたが、なにしろ再放送がやたらとされているドラマなので、たまたま見てしまった。いまではその出会いに感謝すらしているくらいです。

市原隼人の怪演

このドラマの魅力はとにかく市原隼人の演技につきます。絶句した時の顔芸。校歌を口ずさみながらリズミカルに踊る姿。これほどまでにコミカルな役ができる人だとは思わなかったです。

給食なので、さほど美味しそうではないが

いまの給食事情はわからないけれど、舞台は1980年代です。その当時の給食なので、さほど美味しそうには見えないです。
なのに主人公の甘利田先生(市原)は給食の時間がなによりの楽しみ。給食のために学校に来ていると豪語しているくらいです。

机にならんだ給食メニューのウンチクを語り(時にはその料理の発祥まで)自分ならではの美味しい食べ方を実践し、満悦するのですが、ライバルの神野ゴウという生徒がもっと上をいく食べ方を実践し、完膚なきまでに叩きのめされる流れです。その合間合間にちょっとしたドラマがあったりはするのですが……。

神野ゴウという生徒

この神野くんがまた、いいキャラをしているんですよ。基本、真面目で素直な子なのですが、無駄にニコニコ笑っていたり、けっこう空気を読めない言動をしたりする。だけど給食に関わることには異様な行動力を発揮したりして、ちょっと発達障害っぽくも見えるんだけど、好感が持てます。甘利田先生は神野のことを苦手だけど、神野くんは先生に親しみを抱いていますしね。

シーズン2では……

ドラマのシーズン1の後に、劇場版へと話は続くのですが、劇場版でのいざこざの結果、甘利田先生は別の中学校に飛ばされるんですね。それから2年経ち(ドラマの中でも、現実でも)中学三年生になった神野くんが甘利田先生のいる中学校にたまたま転校してくるのです。

一視聴者として驚くくらいに背が伸び(20センチくらい伸びてるのではないか?)当然のことながら声変わりもしていました。

追加要素

給食パートだけでなく、駄菓子屋のパートも追加されました。小ぶりながらも、ここでも神野くんとのバトルが楽しめます。

あと、シーズン1では甘利田先生の給食愛を他の人が認知したり、突っ込んだりすることがあまりなかったんですよ。それがシーズン2ではヒロイン(?)の宗方先生がぐいぐいきますね。給食前の校歌斉唱時の甘利田ダンスは、生徒たちは完全にスルーで気がついていないのですが、宗方先生は(家政婦は見た、ばりに)覗き見しています。

これからの展開としては、シーズン1ではあまり触れられなかった、甘利田先生や神野くんの家庭環境や過去などが深掘りされていくことを期待しています。

まとめ

さらに劇場版2作目の制作が決定しています。楽しみです。

また劇場版1作目はシーズン1を見ていなくても、それ単体でも面白い造りになっています。過去作を見ないでシーズン2から入っても、新しい学校の人たちの目線で「甘利田先生は前の学校でどんな問題を起こしたんだ?」とミステリー的な楽しみもできますしね。
なんにせよ、どの順番で見ても面白いですよ。

#テレビドラマ感想文

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