世にも奇妙な物語2021秋(ネタバレあり)
世にも奇妙な物語
もはや面白いのか面白くないのかもよくわからないまま、テレビで放映していると、ついつい録画して見てしまう。
一編、三十分くらいの短編で、なんというか見やすいのだ。ないならないで困らないが、つい見てしまう。だけど愛があるとは言い難い。そんな関係性です。
今回は視聴前に、全編まさかのバッドエンドだと聞いていたので「まさか、んなことあらへんやろ〜」と思いながら視聴しましたが、全部バッドエンドでした。個人的にはスパイスの効いた作品のほうが面白いけど、この暗いご時世にそんな冒険をしたなと思いました。あ、今回のテーマは『冒険』だったので、スタッフが冒険したということか。
スキップ
赤楚くん演じる大学生がひょんなことから、家の中の秘密の部屋をあける鍵を手に入れるのだが、そこに入ると三日後や一週間後に時間跳躍ができるようになります。
飛ばした時間の記憶はなく、いきなり一週間後とかになっているわけなのですが、草食系の主人公のくせに憧れの女子とつきあっていたり、性格の悪い先輩をボコボコにしていたりと、らしくない行動をしているのですね。
結果、時間を飛ばしていたわけではなく、その間の時間を悪魔的な存在に乗っ取られていたわけなのですが、ときすでに遅し。主人公は「あ〜!」てなるパターンです。
しょっぱなの話って、たいていバッドエンドが多いですよね。
優等生
森七菜演じる、オバカな女子高生が主人公。そういや森七菜ってテレビで見るのひさしぶり。
朝の模擬テストに書いたことが現実になるという不思議な能力を手にしてしまうのですが、バカなので基本的な常識もわからず、世の中のパワーバランスを乱してしまいます。アメリカの大統領の名前という問題を空欄でだしたら、突如、大統領が失踪していたり、数学の問題をまちがえたことでスカイツリーがぐらんぐらんに揺れはじめたり(致命的な設計ミス)
ぞくにいうコミカル枠です。
結果、元優等生の兄に勉強を手伝ってもらったりして、家族の不和もバランスよくなってきたりします。それで不思議な能力を作った原因の神社で、賽銭箱から五円をとりのぞき、もとにもどそうとするんですが……。
このまま、グッドエンドにしてよかったと思うんですが、あと一歩というところで賽銭箱に五円をおとしてしまいます。で、テスト用紙の裏にも問題があり「世界の総人口は?」という問題なんですけど、無記入で提出してるんですね。そのことで世界から人間が消滅してしまうというエンドでした。
これはもう、不自然なくらい無理やりバッドエンドにもっていった感がありましたよ。なんかちょっと腹たちました。
ふっかつのじゅもん
なつかしのファミコンソフト、ドラゴンクエスト2を見つけ、ふっかつのじゅもんを入力すると、三十年前に川で溺れ死んだ同級生が家に遊びにやってくる(小学生の姿のままで)という設定。
ラスボスにやられた後、同級生は家を出ていくのだが、川で溺れ死ぬという三十年前と同じパターンをくりかえしてくれる。主人公の桐谷健太は同級生が死ぬのを阻止しようとするのだが、今度は息子の体が透明になっていく。というのも、この同級生、小学生のときに主人公の妻のことが好きで、川で溺れないと妻に告白してしまい、運命が変わってしまうのだ。
それでも主人公は同級生のことを助けてしまうんですが、結局、川で濡れたことにより、告白に行けなくなり、未来は変わらなかったということ。
これ、今までだと感動系の話なんですけど、この夫婦、その後にドラクエ3を引っ張り出して作動。電源を入れた途端に「ぼうけんのしょ1はきえてしまった」と表示が出て、夫婦は「あなた誰ですか?」とこれまでの記憶をなくしてしまうんですね。
これ、ちょっと蛇足じゃねーかな、と思ってしまいました。
金の卵
これはもう、電波系というか、頭がいっちゃった人の被害妄想の話でした。冷蔵庫で金の卵を発見し、大金が舞い込むチャンスに見舞われ、まわりの人間がそれを狙っているという疑心暗鬼の状態になり、家族すらも信用できなくなるという。
奇妙な話なんですかね?
この一本だけクオリティが低かったように感じます。この話はなるべくしてバッドエンドといったところで。
なんやかんやと楽しんでますな
次の放送は春ですか。ぼくも、なんやかんや楽しみにしてるんでしょうね。
世にも奇妙な物語で、必ず一本は入る感動系の話はあまり好きではないんだけど、無理にバッドエンドに持ってくくらいなら素直に感動系でいいと思います。
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