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2020年12月6日 20:27
(旅ノート1冊目より、2011年2月6日 早朝)古寺をめぐる。路地、家々の中を通り抜け、いくつもの古寺がふいに姿を現す。古(いにしえ)が今の民の暮らしに溶け込み、淡々と建っている。脇道から寺に入り、正門まで歩くと、眼下に尾道の街が広がった。明けたばかりの太陽の光が、空に薄紫の絹のような朝焼けをつくり、街は朝靄にうっすらとかすんでいる。時折車や電車の音が通り過ぎ、その間も、背中の方から
2020年9月5日 22:59
青春18きっぷを使った2泊3日の旅。1泊目は尾道、2泊目は別府。旅ノートをつけるようになったのも、この旅からだ。今ではもう旅ノートも10冊目に突入しているが、1冊目を読み返すと、今でも、不安と自由に圧倒されて研ぎ澄まされた、若い自分の感性に出会うことができる。世間知らずで、不器用で、感情的で、不確かで、つまらない悩みごとばかり抱えて滅入っていた頃。できれば忘れてしまいたい幼さではあるけれ