ゴロ

気まぐれに詩を投稿します。 ★月刊ココア共和国2022年1月号 投稿詩佳作集Ⅱ「はなむ…

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気まぐれに詩を投稿します。 ★月刊ココア共和国2022年1月号 投稿詩佳作集Ⅱ「はなむけ」) ★ココア共和国 2022年3月号 投稿詩傑作集II「○○はつとめて」) ★ココア共和国 2022年9月号 投稿し詩傑作集Ⅲ 「拝啓 古い知り合いの優れた美人さん」

最近の記事

【詩】岐路

あれだけ気に食わない母から 出てった癖に 困ると母を尋ねて戻る あれだけ遊び歩いてた人が これが愛だったと言い 突然元の鞘に戻る あれだけ長く都会に居た人が 最後の時に願うのは 故郷に戻ること 始まりに戻る そう願い、私は あなたから去る

    • 【詩】ひとり酒

      ゴミを漁るように 勝手な記憶を 掘りこし 悔いだけ 持ち歩き 長い夜を過ごす どうにか悔いを 焼き払いたい 寿命がいくばかり消えても 君との商店街は まるで シャンゼリゼ通り 寂しい お好み焼きが食べたい 向かい合わせに

      • 【詩】まわり道

        不幸で誰かが亡くなった 今日が終わりと 知らなかったろうさ だからって かけがえのない 今日を生きろと言われてもさ そうはいかない 立ち上がれない事情が 人にはあるってことさ アリでもセミでもいい いっそノミでもいいさ 他の何かになりたい ブーンっときた クマンバチがさ 自分に正気を運んできた ★ココア共和国 2023年9月号(電子版のみ)に掲載されました!

        • 【詩】たそがれにて

          花が咲くから春なんだ 蝉が鳴くから夏なんだ 葉が落ちるから秋なんだ 霜が降りるから冬なんだ 光があるから宇宙なんだ 大気があるから地球なんだ  波があるから海なんだ 土があるから大地なんだ 悔いがあるから過去なんだ 壁があるから夢なんだ 夢ががあるから明日なんだ 苦悩があるから人生だ

        【詩】岐路

          【詩】無垢

          無垢 ゴロ 雲は水蒸気 そう教わっても 空から見ると 足をつけて 世界を渡れると 信じてる 月に兎はいない そう教わっても 望遠鏡で見ると 杵を持つ兎が 餅をついて 住んでいる 安定した人生がいい そう教わっても 得意なことをすると 日の目を浴びて 世界に羽ばたく私が 生きている

          【詩】無垢

          【詩】はからい

          友を羨む日に 妻と花を愛でると 詠む者がいて 花を一緒に愛でる 愛する人がいない 私がいて 花育つ陽気に 種を植える さる人がいて 花開く時に そんな2人を出会わす 粋な時季が来る

          【詩】はからい

          【詩】マドラー

          冬の底に芽を出す 春の気配 風よ、マドラーとなって 逆巻く感傷を晴らしておくれ 冬なのに君が頼んだ アイスカフェ・ラテは 少しも混ざらず ミルクと珈琲で分かれていた 冬なのにアイスは可笑しいね そう呟くと君は苦い顔 その日、あまり話さず 君と別れた 冬の苦きを溶かす 春の気配 風よ、マドラーとなって 浮き立つ予感で満たしておくれ ★ココア共和国 2023年3月号 投稿詩傑作集Ⅱ(電子版のみ)に選ばれました

          【詩】マドラー

          【詩】捻くれ詣で

          豪華で高価な もの食べて 何やらめでたい そう言われても 暦が勝手に 過ぎただけ そんなひねくれ者が 願うこと 「今年こそは良い事ありますように」

          【詩】捻くれ詣で

          【詩】帰省

          風のにおいは ここ何年か しっくりしない 春なのに何も 希望はなくて 夏なのにどこか 楽しくなくて 秋なのにあまり お腹は空かなかった プラットホームに 降り立った瞬間だった 風のにおいが ここ何年か振りに ピタリとはまった これが冬 冬は今来た 3年ぶりに冬が来た ※ココア共和国に投稿しましたが不掲載でした!

          【詩】帰省

          【詩】ココア共和国 落選作品

          帯分数 分からなくて嫌いで苦手で 悲しくなった日々だったけど あれから二度と出会っていない 帯分数って何だったんだろう 愛していて好きで大好きで 長いこと一緒にいたけれど あれから二度と会っていない あの人って何だったんだろう 辛くて悔しくて苦しくて すぐに消えたいけれど あれから二度と泣かない あの悩みは何だったんだろう 帯分数が教えてくれた 辛くて悲しくて耐えられなくても すぐにきっとこう思う あの悲しみは何だったんだろう、と

          【詩】ココア共和国 落選作品

          増上慢

          増上慢 夜のうちに誰かが そっと差したのだろうか その花の名を知った その花の別名も多く知った その花の種類も知った その花の特性も知った 私はその花を知ったつもりだが 他に何を知っているのだろうか 夏の暑さを耐え抜いたこと 冬の寒さ孤独を耐えたこと 私はそれに気づいていたのだろうか 私はそれを知っていたのだろうか 血の滲むような時を経て咲いた この花を愛でる資格は私にあるのだろか 枯れていくこの花を 憐れむ資格は私にあるのだろうか ココア共和国 11月号に

          増上慢

          こじんの宛先

          こじんの宛先 いらなくなって 消しても大丈夫 あの人にはどこかで また会えるから 嫌いになって 消しちゃっても大丈夫 縁があるならきっと また会えるから いくなって 消したら駄目 どう足掻いたところで もう会えないから ★ココア共和国 10月号 投稿詩佳作集Ⅱに選ばれました

          こじんの宛先

          【詩】古い知り合いの優れた美人さん

          真夏の暑い日が続いておりますが、その後どうお過ごしでしょうか。 春先に見たあなたはいつもより粧しこんでいて何だか、今までで1番綺麗に見えました。 風の噂で、あれから枯れるほど泣いていたと聞きましたが、前に見かけたあなたはいつも通り凛としてました。 聞くところによると、春先に出会った彼が忘れられないようですね。 あなたが粧しこんでいる、そんなときにしか寄ってこない人など早く忘れましょう。 雨の日雪の日晴れの日、いついかなるときもあなたを愛でる、そんな人を大切にしましょ

          【詩】古い知り合いの優れた美人さん

          【詩】〇〇はつとめて

          懐かしさじゃない 心が「子ども」になれる時が 1年にたった1度 それもほんの一瞬だけあります 分かりますか 季節の終わりを それははっきり教えてくれます おいしそうに見えたり 何の変哲もない私の街を 1つの絵画のようにしてくれます もう、分かりましたか とある日の朝 その気配をきっと感じるでしょう パジャマのままで 暖房をつけるより先に カーテンを開けてご覧なさい そう、それは雪 そう、初雪の朝 ★ココア共和国 2022年3月号 投稿詩傑作集IIに自作詩「○○はつとめて

          【詩】〇〇はつとめて

          【詩】道跡

          花が咲くから春なんだ 炎天だから夏なんだ 葉が落ちるから秋なんだ 霜が降りるから冬なんだ 光があるから宇宙なんだ 大気があるから空なんだ  土があるから山なんだ 波があるから海なんだ 悔いがあるから過去なんだ 壁があるから夢なんだ 夢ががあるから明日なんだ 苦悩があるから人生だ

          【詩】道跡

          【詩】はなむけ

          お別れには花束をください 花が生き生きしてる頃 花の艶やかさが私を明るくして あなたを少しだけ懐かしむ お別れには花束をください 花の元気が無くなった頃 慣れない新地で気疲れしている私に あなたが私にエールをくれる お別れには花束をください 花が茶色く枯れる頃 新地にも少し慣れてきた私は あなたを少しだけ忘れてる お別れには花束を 花を捨ててしまう頃 楽しい日々は私の思い出となり あなたに感謝しながら涙ぐむ ★ココア共和国 2022年1月号 投稿詩佳作集Ⅱに選ばれまし

          【詩】はなむけ